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2/28|エッセイを書く

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2/28|エッセイの日


2月28日は「エッセイの日」。この日は、フランスの哲学者ミシェル・ド・モンテーニュの誕生日にちなんで制定された。
彼は『随想録(エセー:Essais)』を著し、エッセイストの元祖といわれる人物だ。モンテーニュが16世紀に書いたエッセイは、個人的な体験や思索を自由に綴るスタイルで、今でも多くの人に影響を与えている。
そんな彼の誕生日を記念し、木村治美エッセイストグループ(KEG)が「エッセイ記念日」として定めたという。


エッセイとは、何か特定の形式に縛られるものではない。小説のように物語があるわけでもなく、論文のように厳密な論理を求められるわけでもない。日々の出来事や考えたことを、自由に綴ることができる。
ある意味、一番気軽に書ける文章のようでいて、実は奥が深い。書く人の個性が色濃く出るし、どんなテーマを選ぶかで、その人の視点や価値観が垣間見えるように思う。


私はこうして文章を書くのが好きだけれど、「さあ、エッセイを書こう」と思うと、途端に何を書けばいいのか分からなくなることがある。特別な出来事があったわけでもなく、心が動くような体験をしたわけでもない、そんな日もある。
でも、エッセイのいいところは、「なんでも書いていい」ところだ。何気ない日常の中にも、じっくりと見つめれば書きたいと思う出来事がある。

例えば、今日の天気。朝から冷たい風が吹いていた。冬の終わりとはいえ、まだまだ春の気配は遠い。
そんな中、道端の梅の花がふと目に入ると、「ああ、もうすぐ季節が変わるんだな」と感じる。これだけでも、立派なエッセイの題材になるのではないか。

あるいは、最近読んだ本のこと。読み終えた後の余韻、心に残ったフレーズ、それをただ書き記すだけでも立派な文章になるだろう。
エッセイに正解はないし、誰かのために書かなくてもいい。ただ、自分の中にある言葉を引き出し、形にすることが大切なのだと思う。


そんなことを考えながら、今日もこうしてエッセイを書いている。エッセイの日だから、何か特別なことを書こうかとも思ったけれど、結局いつもと変わらない文章になった。
でも、それでいい。何気ない日常の中に、書くべきことはきっとたくさんあるのだから。




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八坂みつ
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