【LLM】GPTsでYahoo Financeから株価を取得してグラフで表示してみる
投資用GPTsを作成したく、Yahoo Financeから株価を取得するGPTsを作成してみました。その作成過程を残したいと思います。
1. GPTsの構成
今回作成するGPTsは、アクションでYahoo Finance APIを叩き、企業の株価情報を取得するものになります。
2. Yahoo Finance APIについて
Yahoo Finance APIは、正式には公開されていません。以前は公開されていたようですが、今は公開を止めているようです。しかし、エンドポイントは生きていて、みなさん使っているようですが、動作の保証はできないといったところでしょうか。
GPTsでAPIを使うためには、schemaが必要になります。検索したところ、Yahoo Finance APIのOpenAPIのschemaを定義してくださっていた方がいたので、そこのquery1.ymlからschemaを拝借しました。
3. GPTsの作成
まず、右上のアイコンをクリックして、表示されたメニューからマイGPTを選択します。
マイGPT一覧が表示されるので、一番上のGPTを作成するを選択します。
そうすると、GPTの作成画面に移ります。ここでは、直接構成を入力して作成する方法と、ChatGPTとの対話形式で作成する方法があります。今回は、直接プロンプトを入力したかったので、構成から作成しました。
構成には、以下の設定項目があります。
名前
このGPTの名前をつけてください
説明
このGPTの概要を入力してください
指示
このGPTに行ってもらいたいアクションをプロンプトとして入力してください
会話の開始者
このGPTを使用した際に最初のプロンプト例として表示される指示を入力してください
知識
GPTに追加で参照してもらいたい情報があれば、PDFやテキストファイルなどをアップロードしてください
機能
ウェブ参照、DALL-E 画像生成、コードインタープリターとデータ分析のON/OFFを設定します。
今回は、DALL-E 画像生成のみ無効化しました。
アクション
実行するAPIを定義する場所です。
今回は、Yahoo Finance APIのschemaを設定します。
今回入力した指示は、以下になります。最後に自社の宣伝をするようにFooterを定義しました。
アクションを新規作成する場合は、下部にある[新しいアクションを作成する]をクリックします。
アクションの作成画面が表示されます。アクションでは、以下の設定が可能です。
認証
なし、APIキー、OAuthからAPIの認証方式を選択します。
今回は、認証不要なので、なしを選択します。
スキーマ
APIのschemaを定義します。
今回は、前述したYahoo Finance APIのschemaをコピペします。
利用可能なアクション
schemaを定義すると、ここにAPIとして利用可能なアクションが表示され、テストを行うことができます。
プライバシーポリシー
GPTsを一般公開するためには、プライバシーポリシーを設定する必要があります。私は、自社のWebサイトにあるプライバシーポリシーのURLを設定しました。
Google Siteを使用したプライバシーポリシーの簡単な準備の仕方があるので、次のサイトを参照してください。
上記を設定すると、アクションを使用することができるようになります。
完成したら、右上の作成ボタンを押下します。
ダイアログが表示されるので、公開範囲を選択して、最後に[保存する]ボタンを押下します。公開範囲の意味は以下の通りです。
私だけ: 自分のみが使用できます
リンクを受け取った人: GPTsの検索では表示されず、作成したGPTsへのリンクを知っている人だけがアクセスできます
GPTストア: 全てのユーザーに公開されます
4. 作成したGPTを実行してみる
作成したGPTを実行してみました。数社の過去30日分の株価を取得し、グラフ表示するように指示しています。株価を取得でき、しっかりグラフで表示されていることが分かります。
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