日プ完走記録 その3(第3回順位発表式〜ファイナル)

運命の第3回順位発表式(第10回)

サバ番玄人達が「pick数が下がってからが本番なんですよ…」と言っているのをネットで見て、経験値はないもののレギュレーションが変わればそうなることくらいは容易に想像できた。分からないながらも知った口をたたくと、11⇒2の変化と2⇒1の変化を比べれば前者の方が影響は大きく、今回の第3回順位発表式こそが勝負所だろうという気がしていた。

栞月ちゃんはおそらく1pickにする人が多そう(「成長物語」が支持されたことになっているが、俺みたいなクラシック時代からのコアファンが相当数いるだろうと推測)だと思ったが、その仮説を強化するためにXでのツイートのいいね数やチッケムの再生数を見たところ、トップ層とまではいかないがデビュー圏内のメンバーにも負けておらず、自分の中ではこれいけるんじゃないか??という気もしていた。

ヲタク気質もあり「順位予想」がとても楽しく、11位発表の時点で前回の順位表出してきて「前回のデビュー圏内があと9人残っている。逆に言えば2人は呼ばれるってことか…」とか考えて予想屋気分を満喫した。
tiktokバズりが話題をよんでいた村上璃杏が呼ばれていないことから上位が想定され、SNS人気と順位の相関性にもある程度信憑性があると感じたため、先述のXやチッケムの数から栞月ちゃん上位に入ってもおかしくないやろ!という気持ちになり、11位まで呼ばれなかったことに悲壮感や諦めの感情はほとんどなかった。

(後からならなんとでも言えることは百も承知で言うが、)順位発表前のカエラの一言コメントの「癖」も読めてきて、誰とでも取れるようなコメントで発表される事が多い中、いやこれもう栞月ちゃん以外ないっしょ的なコメントを読まれることが多く、次くるなとなんとなく分かるようになってきた。

結果としてこの時栞月ちゃんは10位でまたもや大躍進。思わずガッツポーズをしてしまった。
発表直前で桜井美羽が「りのんじゃない?」と言う中、ヒーローズの二人(安藤/海老原)が栞月ちゃんの名前を出すシーンがとても印象的だった。この2人は第2回順位発表式でも同様の反応をしており、その時点では上位安定だった2人のコメントは(言葉を選ばずに言えば)少し「上から」なおちゃらけた感情が混じっていたように感じたが、ここに至ってはそのような感じはもはや全くなく、ファイナルに向けて人間関係や雰囲気が変わっていくのを感じた。
そしてまた、12/4に誕生日を迎えた事で飯田栞月(18)が飯田栞月(19)になっているのを見て、短いながらもそれなりの月日を日プとともに過ごしてきたことが感慨深かった。

この時、正直そこまで熱心に投票していた訳ではないのだが松下実夢ちゃんが落ちたのが予想以上にショックだった。松下リーダーと一部で呼ばれていたが周りにしっかり気配りできる彼女の人間性が好きで、デビューグループのリーダーは実夢ちゃんしか考えられないと思っていたので、彼女が落ちてしまったことで「自分の考える理想のデビューメンバー」みたいなのを考える気がなくなってしまった。
そういう意味で、「デビューグループがどうなるか」よりも「個人的に応援してる子がどうなるか」という目線になったと思う。

そしてこの頃は正直仕事があまり忙しくもないこともあり、在宅勤務の日は暇を見つけてはLeminoで過去放送回を見てしまうくらいの入れ込み具合になり、もはや「日プの合間に普段の生活を送る」ようなレベルになっていた。
一方で前回も書いた通りSNSでもそれこそ日プ関連情報ばかりが目に入るようになり、デビュー瀬戸際でヲタクがナーバスになっていることもあり見たくないような情報も入ってきた。また、個人的には脱落した練習生がインスタライブをやったりするのも(あーやっぱりチヤホヤされたいのね)とガッカリする気持ちもあり、ネガティブな感情もそれなりに育ってきた感じはあった。
第3回からファイナルまではたった9日間であるが、これが一カ月後であれば閾値をこえてむしろ嫌になってそうだなという感じもしていた。

まるでお祭りだったファイナル(最終回)

最終回はフランス在住の友人もリアタイしたい、とのことで友人宅でzoomしながら見ることとなった。普段は車で通っている(電車だと帰れない)が14:00放送とのことで電車で帰れるため、祝杯をあげたいなと思いワインやちょっと豪華なおつまみを購入した。普段との違いで妙にソワソワしてしまう感じが、学生時代の部活の引退試合を思い出したりしてちょっとしたお祭り気分だった。
放送自体もステージ・衣装チェンジと明らかに忙しそうでてんやわんや感がこちらまで伝わってきて、お祭り気分に拍車がかかっていた。

「国プの矜持」として、2票の内1票は栞月ちゃんにいれるが1票は当日良かった子にいれる、と決めていたが、メンバーが10人と多かったからか良くも悪くも特定のメンバーが目立つということがなくあまり目を引いた子がいなかったため結局栞月ちゃん2票にして「もう俺には飯田栞月しか見えねねえ…!」状態になった。

順位発表になると我が事のように心拍数があがってきた。絶対栞月ちゃんデビューしてほしいという気持ちがある一方で、事ここに至っては穏やかな気持ちで練習生を見守る気持ちもあって、最初に呼ばれた10位の海老原鼓ちゃんは正直あまり得意ではなかったのだが、発表されて泣いてるのを見て本心から良かったねという気持ちで自然とテレビの前で拍手をしていた。

第3回発表式の項にも記載した通り、もはやスピリチュアルのレベルで栞月ちゃん発表時のカエラコメントが「読める」ようになってきたので、7位の時のコメントは(もらった…)という気持ちになっていた。とはいえそこから名前が呼ばれるまでの1分は永遠のように永い時間であったが、「飯田栞月」の名前が呼ばれた時にはなんかもう自然と涙が流れていた。
その時の気持ちがなんだったのかはよくわからなくて、応援してる子がデビューできた喜びなのか、(本当大したことない貢献だけど)毎日投票してた事が報われた結果に感動したのか、それとも雰囲気に飲まれているだけなのか分からないが、やはりただただ嬉しかった。

順位発表式されてからは嘘のように心拍数が下がり、後は気楽な気持ちで見守ることができた。ただし5位に山本すずが呼ばれて、残った4人のメンツを見ると番狂わせはなさそうだなという気持ちになり、そこからは「11位発表待ち」のような空気となった。
11位で呼ばれたのが加藤心だったのは、「人気のピークは過ぎてしまったかなんとか踏ん張り切った」というドラマ的な面白さがあり、こみ上げるものもあったが、その後30分くらいしてME=Iのメンバーを見たときに「あー結局この面子なんだ」という、冷めたとまでは言わないまでもちょっと斜にかまえた目線でみてしまう感じもあった。

結局その日は放送が終わってからも6時間くらい友人宅でダラダラと余韻を感じながら過ごした。直後のメンバー決定インタビュー特番はあまりに仕切りがグダグダで全く面白くなかったので音量を小さくしてあーだこーだ感想戦がはじまった。
結局大番狂わせはほとんどなく、癖強めな格好いい系のメンバーも大体はデビューできなかったことで「俺らみたいなおっさんヲタクが好きそうな感じになっちゃたね」なんていつも通りいらない事をいったりして盛り上がった。

なんとなくデビューグループをそこまで好きになることはなさそうだな、という気持ちがあったが、帰りの電車で一人になってから、栞月ちゃんデビュー決定の瞬間を4回ほど見返してやっぱり泣いたりして、俺にとっての日プは終わりを告げた。


(いったん終わり。かけたらエピローグと全体を通しての感想を書きたい)



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