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【ヤる書評】『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』

こんにちは。ヤるサロンの恐竜也(@ryu_n_11)です。

みなさんは本を読んでいますか?

本からは学ぶことが多く、有名人や起業家もすごい量の本を読んでいます。

しかし、「どの本を読んだらいいのかわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

そこで、9月後半からの2週間でヤるサロン公式noteメンバーが厳選した本を紹介します。その名も「ヤる書評」。

秋の夜長に読みたい、参考になる一冊を紹介していきます!

今回紹介するのは、『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』という本です。著者は「ふろむだ」さん。

個人の持論が展開されているだけなのかと思いきや、実例や心理学を元に「勘違いさせる力」について解説されており、この本を読むことで一つ新しい視点を持つことができました。

イケメン・美女だと「優秀で能力が優れている」と思われる!?

突然ですが、あなたは容姿によって人の能力を優れているか判断しますか?

きっと多くの人は「自分はそんなことしない!容姿は関係なしに能力で判断する!」と思うでしょう。

しかし、興味深いデータがあります。カナダで行われた選挙で、イケメンの政治家とそうでない政治家の投票数を比較しました。するとイケメンの政治家の方が多く票が集まったのですが、その人に投票した理由を調査したところ73%の人が「容姿を理由に投票したわけではない」と回答したのです。

そんなのたまたまだと思うかもしれません。しかし、日本でも同じようなデータがあります。この画像を見たことがあるという人は多いのではないでしょうか。

就職活動に容姿は関係するかどうかというものですね。やはり容姿が優れている人の方が、多く票を集めています。

このような結果を踏まえて、ふろむださんはこう解説しています。

ここで重要なのは、「イケメン政治家の容姿に影響されて、イケメン政治家に投票してしまったのに、『イケメンだから投票したわけではない』と言う人」はウソつきでもバカでも ないということだ。
彼らの「 意識」は、たしかに、容姿ではなく、政治手腕・人柄・政策を見て、投票したの だ。 しかし、まるで夢遊病者のように、 彼らの「 無意識」 が、彼らの意識が知らないところで、 政治手腕・人柄・政策の評価値を書きかえてしまっていたのだ。

つまり、多くの人は無意識で容姿が優れている人に対して「この人は優秀だ」と判断してしまっている、ということなのです。

さらにこれは容姿だけでなく、その人に対してのプラスのイメージがあると全体的に優秀だと思ってしまう、と書いてあります。

プラスのイメージとは、例えば印象がいいとか、優しくしてくれたとかです。

ふろむださんはこれを「思考の錯覚」と表現しており、この自分にとって都合のいい思考の錯覚のことを「錯覚資産」と呼んでいます。

上の例で言う錯覚資産とは、「容姿が優れていることで能力が高いと判断される」というものですね。

そして、その錯覚資産をうまく使ったり増やしたりすることによって、お金を生み出すことができるとこの本には書いてあるのです。

さらに実力がある人よりも、「実力があると錯覚させる力」、つまり錯覚資産を持つ人のほうがキャリア面でかなり有利で、どんどん差が開いていくとふろむださんは言います。

「実力が全てではない」というシビアな現実を踏まえての成功方法

確かにふろむださんの言う通りであれば、上で紹介したようなデータになる理由も納得できますね。そして無意識で判断してしまっているから、誰もそのことに気づかない。

ここまでの話を呼んで、「そんなの自分は騙されない!」と思った人もいるでしょう。しかしそのような人が一番錯覚に陥っている、とふろむださんは解説しています。

ですがこの本では、「運を味方に付けましょう」といったそんな投げやりなことが言いたい訳ではなく、「そのような現実を踏まえてどうするか」という内容が実際のデータを用いて書いてあるのです。

「優秀な人間が運に左右されずに成功する方法」「ダメな奴はなにをやってもダメという呪いの正体」「幸運を引き当てる確率を飛躍的に高くする方法」…これだけ聞くとスピリチュアルな内容なのかと思われますが、地に足のついた、とてもリアルな正攻法をこの本で知ることができました。

あとがき

「勘違いさせる力」は、確かに美しいものではありません。ふろむださんもこれを「卑怯な武器」と言っています。ですがこの武器を手にすれば、あなたの人生は一変します。

この武器を手にとるかどうか、まずはこの本を読んでから考えても遅くはないでしょう。

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前回記事は、岡本太郎氏の本「自分の中に毒を持て」の書評です。

・やりたいことが継続できない
・今の生活にモヤモヤしている
・生きがいが感じられない

という人はぜひ見てみてくださいね!

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