ざまあ味噌漬けあじのもと鰹風味

己が行動せず、しても継続せず、耐えられずにただ無能を垂れ流し続けたのだからこのザマは当然である。
抗う事を恐れ、力を使う事を嫌い、腐りかけたエネルギーも怠惰へ注いだ。
力は使えばあらたな力を生み出すが怠惰に使えば新たなエネルギーは使ったエネルギーよりも小さくなる。

今や俺に残っている力は猥雑で無能で矮小だ。
かつて在った力すら手からは無くなり、空いたそこにはシコリという形で拳を握る事すらも邪魔をする。
無様だが、今更に自分の無力さに恐ろしくなる。
いつ死んでも良いと思っていたが、この死には恐ろしくなる。
ゆっくりゆっくりと死にいく事は、かつて会ったあらゆる恐怖よりも恐ろしかった。
所詮、俺が受け入れてたのは死ではなくこの苦しみからの解放だったのだろう。
どうしてこうなったのか、いつから抗う事を止めてただ全てを受け入れるようになったのか、自分が受け入れ難いが為にその他を受け入れたのか。
分からない、分からないが自分が破滅の坩堝に身を置いているという事だけは確かだ。
抗う事もせず、何も生み出さず、エネルギーを消費する為にエネルギーを消費して、それだけの繰り返しでやがて無となる。
それに対して恐怖と怒りを感じてしまったのだからもう今までの様ではいられない。
残された選択肢は二つ、抗うか、諦めるか。

「終わらないものはないが
変わらないものは果たしてあるのか?
ゆっくりとすこしづつ失いながら
それぞれの安らぎと生きてる
だが、まだ行くな 少なくとも、まだある
たっぷりある
こことのどん底まで、そのまま
掴んだその手をはなすな」
未来は俺等の手の中 THA BLUE HERB

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