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ザマヲミロ

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    読んだ漫画の理解、整理の為に批評のつもりでiPhoneのメモ書きに溜めてったは良いけど結局人に見せないからどんどん適当になったりクソみたいな事しか書いてなかったりそもそも批評じゃねーじゃんってなってどうせなら人に見せれるようにレベルアップしたいと思ったのでここに上げてく(予防線)

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少年のアビス(三巻までしか読んでない)

青春ってやつは最悪であればあるほど胸が踊る。 ひたすら嫉妬と後悔と嘲笑に自己嫌悪をするばかりで、読めば読むほど具合が悪くなる。 限界過ぎて3巻で一旦やめにした。 30過ぎても青春を楽しめる事に感謝したい。 やっぱりバカもクズもロクデナシも最高

    • 【君たちはどう生きるか】[宮崎駿]

      高畑勲の遺作となったかぐや姫ではそれまでの高畑勲の追求した「本物である事」と宮崎駿が「子供が見て面白い」の二つが混ざり合って調和されていた。 高畑勲は最後の最後で本物でありながら面白いアニメを作った。 そして今回の君たちはどう生きるかは今までの宮崎駿であれば間違いなく隠して表現した生々しさから物語が始まった。 この冒頭を見た時には「きっとこの映画は高畑勲へのアンサーだ」と思っていた。 しかしさすがは宮崎駿だった。 そこから始まったのは今までのジブリ作品どころかジブリ以前の

      • 《急がなくてもよいことを》【ひうち棚】

         90 気持  84 総合  7 設定    9 世界観   9 登場人物  9 読み易さ  9 画力    9 演出・描写  8 シナリオ  8 社会性  7 面白さ  9 凄さ [コメント] 物凄く視点と目線が良い漫画。 まるで本当に見ているかの様な気持ちにさせる一コマ一コマには魂を感じる。 とても繊細で丁寧なのに大胆なコミカルさが加わる事によってよりリアリティーが増している。 中でも子供の描写に関しては凄すぎて泣いてしまった。 一生経験する事の無い事を漫画を通して体

        • 《奇子》【手塚治虫】

          86 気持ち 80 総合 8  設定   8  世界観  9  登場人物 7  読み易さ 7  画力   8  演出、描写 9  物語 8  社会性 9  面白さ 7  凄さ [コメント] 田舎の村社会を題材にして人間の醜い部分をドラマにした作品。 この物語の中で出てくる美しいモノは長年の監禁により無知となった奇子だけである。 白痴である涼子ですら美しくない。 田舎社会の陰険さと奇子の無垢さで人間の嫌な所を際立たせて書いている。 読み終わって一番に出てきたのは映画の飼育だ

        少年のアビス(三巻までしか読んでない)

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          《not simple》【オノ・ナツメ】

           90 気持  84 総合  9 設定    9 世界観   9 登場人物  9 読み易さ  7 画力    8 演出・描写  10 シナリオ  6 社会性  8 面白さ  9 凄さ [コメント] オノナツメの凄さを思い知らされた。 シンプル且つコミカルな作画に、小気味良く時には劇的な会話。 更にこのシナリオにこの仕掛けが合わさってとてもスタイリッシュでアンニュイな空気になっている。 もう全部凄い!とにかく凄い! 多少の強引さもむしろそこが漫画的で良い! オノナツメを人に

          《not simple》【オノ・ナツメ】

          《ここは今から倫理です》【雨瀬シオリ】

           94 気持  83 総合  8 設定    7 世界観   9 登場人物  6 読み易さ  7 画力    8 演出・描写  8 シナリオ  10 社会性  8 面白さ  10 凄さ [コメント] ソクラテス、プラトンに出会った時並みの人生に対する衝撃を受けた。 より良くなろうという事を意識し始めて数年、勉強というものがとても面白くて楽しい事だと知った。 もしもこれを中学生の時に知っていたらと幾度も考えた。 この漫画はとても多くの事を学べる。 それはあまりにも膨大で恐ら

          《ここは今から倫理です》【雨瀬シオリ】

          《水は海に向かって流れる》【田島列島】

           82 気持  75 総合  8 設定    8 世界観   8 登場人物  8 読み易さ  6 画力    7 演出・描写  8 シナリオ  7 社会性  8 面白さ  7 凄さ [コメント] キャラクターと会話のコミカルさがとても面白くて、割と吹き出しもセリフもデカいし多いのに読みづらさを感じないのはこのコミカルさとテンポの良さだと思う。 時々入るオタクネタもタイミングが最高でツボだった。 下宿ということもあり登場人物もそれなりに居るなかで三巻読み終わって振り返ると、

          《水は海に向かって流れる》【田島列島】

          《アラベスク》【山岸涼子】

           92 気持ち  87 総合  8 設定    8 世界観   8 登場人物  9 読み易さ  9 画力    10 演出・描写  8 物語  7 社会性  8 面白さ  10 凄さ [コメント] 山岸涼子の全てが詰まっていた。 いや、これ以降に山岸涼子の作品にある恐怖だけはないと言える。 アラベスクにも恐ろしさはあるが、これ以降の山岸涼子の恐怖に比べるとまだ可愛く感じる。 一部、二部と分かれており、その間に2年近く間隔が空いている。 二部になってそれまでの線とはレベル

          《アラベスク》【山岸涼子】

          《反逆中坊天涯孤独ダンシングノイローゼ》【山下ゆたか】

           92 気持  86 総合  8 設定    8 世界観   9 登場人物  8 読み易さ  9 画力    9 演出・描写  8 シナリオ  9 社会性  9 面白さ  9 凄さ [コメント] まずタイトルが最高過ぎる。 評価点にタイトルがあったら10点満点ってほどにノイローゼダンシングだけでも最高なのにそこに反逆中坊天涯孤独なんて来たらもう迷わず買う。 更に表紙も最高! そして読み始めた瞬間に匂い立つ「この漫画は凄ェぞ」とむせ返るような荒々しさと寂しさは一生忘れない。

          《反逆中坊天涯孤独ダンシングノイローゼ》【山下ゆたか】

          《暴虐外道無法地帯ガガガガ》【山下ゆたか】

           93 気持  92 総合  10 設定    10 世界観   9 登場人物  7 読み易さ  9 画力    9 演出・描写  9 物語  9 社会性  10 面白さ  10 凄さ [コメント] 暴力神話!!! とにかく凄い!!!!! とにかく読んでほしいから何も語りたくない!!!!!!!!!

          《暴虐外道無法地帯ガガガガ》【山下ゆたか】

          水星って進んでるのね

          多くの人間が長い間囚われたエヴァという物語は、庵野自身が苦しむ事によって贖い続け、最後の贖罪として物語の終わりを書いた。 この一つの事件とも言える出来事は多くの作家と読み手にとても大事な事を教えてくれた。 エヴァの呪縛が解けた事はやっぱりとてつもなく大きな意味があったのだろう。 物語は終わって初めてまた新しい物語に繋がる。 物語の終わりとは言わば作者の答えだ。 俺はこの物語にこういう答えを出したという宣言だ。 それを見て、俺たちは新しい物語と新しい答えを出すんだ。 物語は終わ

          水星って進んでるのね

          【ひきこもごも】中1〜ヒキコモリ突入

          中学生に上がってまず野球部に入った。 経験は無かったが、小学生の頃によく友達とキャッチボールをして遊んでいたのでその延長の感覚で入部した。 140cmの6〜70キロ位のデブだったので辛く苦しかったがそれなりに楽しめてたような気もする。 しかしレギュラーだとか試合に出たいとかの思いはなく、あくまでやりたいのはキャッチボールとバッティング。 練習も新入生の様子見メニューから次第に厳しくなっていったのでどんどん着いていけなくなった。 入部から少ししてユニフォームや道具の購入用プリン

          【ひきこもごも】中1〜ヒキコモリ突入

          【ひきこもごも】 4歳〜小6

          俺の一番古い記憶は家でもんじゃ焼きを食べる記憶だ。 今も昔も大好きで、両親はかなり頻繁に作ってくれたのを覚えている。 その日は4歳頃のいつかの夜で、前日だか朝だかに急にもんじゃ焼きをやる事になった。 決まってもんじゃ焼きは休みの日だったけど、その日は珍しく平日だった。 「今日はウチでもんじゃ焼きやるから皆んな食べに来なよ」なんて友達や保母さんを誘ったのを覚えている。 俺は小さい頃、何か楽しい事がある時は決まってその辺の通りすがりの人にまで話しかけて「これから〜するから一緒に

          【ひきこもごも】 4歳〜小6

          《リュウの道》【石ノ森章太郎】

           88気持ち  84総合  10 設定    10 世界観   7 キャラクター  5 読み易さ  10 画力    10 演出・描写  8 物語  7 社会性  7 面白さ  10 凄さ   [コメント] 凄い、とにかく凄い。 終始漂う説教臭さが少しテンポを崩してて読みにくさを感じたけどそれを補って余りある画力と世界観とシナリオ。 特に画力に関しては本当にビビった。 画力があればそれだけで面白いんじゃないか?と思える程に凄かった。 そしてその画力を惜しみなく使用したコ

          《リュウの道》【石ノ森章太郎】

          《鬼子母神》【山岸涼子】

           92 気持  86 総合  9 設定    8 世界観   9 登場人物  8 読み易さ  8 画力    7 演出、描写  8 物語  10 社会性  6 面白さ  9 凄さ [コメント] 山岸涼子の目線が鋭過ぎて怖くなる。 ここまで人物を吹き出しで語るのが上手い漫画家を知らない。 実際に彼女達のその瞬間を追っているような感覚になるほどその描写はとても鋭く生めかしい。 そして何よりも山岸涼子の漫画の上手さ。 コマ割りもキャラクターも物語の展開も明暗も演出も漫画表現とし

          《鬼子母神》【山岸涼子】

          《アシュラ》【秋山ジョージ】

           95気持ち  94総合  10 設定    10 世界観   10 登場人物  9 読み易さ  8 画力    9 演出、描写  9 物語  10 社会性  9 面白さ  10 凄さ [コメント] 一ページ目から世界に引き摺り込まれた。 現代に生きる自分にとっては本当の意味で想像もできないような話しが始まったのに、一瞬でこれが他人事じゃ無い事を理解させられた。 読めば読むほどまるで自分もそこに居るかのように漫画の中に閉じ込められた。 読んでて肉の感触や味すらも感じるよう

          《アシュラ》【秋山ジョージ】