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とある歪な人間の自伝

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2021年12月の記事一覧

とある歪な人間の自伝 その8

とある歪な人間の自伝 その8

10 憐れむという意味での同情

同じ情と書いて「同情」だという。子供のころその言葉に些かの疑問を感じていた。
そもそも日本語にはそういった現代解釈とはだいぶ離れた言葉がある。例えば「親切」なんかもそうだろう。
親を切る。それがどうして親切になるのか。疑問に思った方も多いのではないだろうか?

ここは別に国語の時間ではないので話を進めるが、同情の話。
わたしに対して同情をする人間はそれなりに多かっ

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とある歪な人間の自伝 その7

とある歪な人間の自伝 その7

09 噛みあわない言動

うつ病の看病をすると、うつ病になる。
メンヘラと付き合うと、メンタルが壊れる。
これらは通説だが真理だと思う。

わたしは壊れている。とうにそのメーターは振り切れていて2周3周と廻り回っているといっていいだろう。
それでも。こんなわたしだがだ。人並みに『救われたい』と願った。これは気の迷い、それとも未熟さか。もちろん願ったところで叶わないのはいうまでもない。
そう、叶うわ

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とある歪な人間の自伝 その6

とある歪な人間の自伝 その6

08 いつもと変わらない生活を演じるということ

馬鹿みたいに労働に喜びを見出している一方で、わたしは無事小学校を卒業し、中学生となった。
中学校ではとりわけ前の世代(卒業生)があまりにもわんぱくでどうしようもなかったこともあり、当時の学校生活は噂以上に随分と穏やかに感じられる。というのが第一印象だった。

しかしどの時代にも不良と呼ばれる人間は存在する。
悪い先輩が単車を乗り回して授業を中断させ

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とある歪な人間の自伝 その5

とある歪な人間の自伝 その5

07 生活費

家のローンにギャンブルで膨らんだ多額の借金、妹の治療費、補聴器、そして生活費。
生きてい行くうえでお金は必要だ。お金は降って湧いてくるものではないのだから、誰かが用意しなくてはいけない。それはまず最初に大黒柱として立っている父親の責務であり、不足分は母親のやりくりや、追加で金策をする必要がある。

しかし、それにだって限界はある。いいや、限界なんぞとうに超えていたわけだから今更なの

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