【音楽日記】♪創造的読譜 クイケンに学ぶ
今、バルトルド・クイケンの「楽譜から音楽へ~バロック音楽の演奏法」という本を少しずつ読んでいます。
昔読んだ時は、「演奏法」のほうに意識が向きましたが、今は、やはり、
「楽譜から音楽へ」にアンテナが立っています。
クイケンというと、お兄さんがヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、シギスヴァルト・クイケン(バロック・ヴァイオリン)で、クイケン3兄弟として知られています。テクニックはもちろん、音楽性においてもすばらしい音楽家の一人です。
楽譜、という、いわば「音楽の設計図」からどんなふうに音楽を作り上げていくのか。
創造的な読譜
クイケンは、この本の中でそれを、
「創造的な読譜」
と言っています。
彼が、自ら探求してきた結果、
「個々の演奏者がどのような(演奏をするのか)結論に至るかは、その人の個人的な選択によらざるを得ず、その選択は、演奏家自身の芸術的な気質に駆り立てられたもので、その人の持つ歴史的な知識に基づいて行われる」
ということがわかったそうです。
その結果、楽譜の背後(あるいは)前にある音を理解できるようになり、「創造的な読譜」の必要性を強く感じるようになったクイケンは、
書いてないことを補って演奏することを学んでいきました。
楽譜とは。演奏する、とは。
そこから、「楽譜とは」何なのか。
「演奏する」とはどういうことなのか。
彼が書いてくれている事をまとめると、
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