日記 2024.3.31
ついにこの日が来てしまった。
お気に入りの銭湯の、最終営業日だ。
忌々しい月のもののせいで最終日に湯船に疲れなかったのが本当に悔しいが、別れを惜しむためにもせめてと思い、瓶牛乳を買いに行った。
いつも通り入口を通り、靴箱に靴を入れて。
券売機の『入浴券 550円』というバカでかいボタンを押すのが好きだったのだが故障中かつ入浴できなかったので押せなかった。悲しい。
そして券売機の隣にある飲み物のコーナーを覗いた。
閉店に際してもう商品の補充はしないということもありお目当ての瓶牛乳は売り切れてしまっていたが、コーヒー牛乳はまだあってくれたので購入。
瓶牛乳を飲む時の椅子に腰掛けて少しだけ休憩させてもらった。本来の目的である入浴ができなかったのでほんの少しだけ、空気を味わった。
待合の場所にはあまり人が居なかったが、駐車場には沢山の車が止まっていたのできっと名残惜しいと感じた人達で湯船は埋まっていることだろう。
居座った時間は5分もなかったが、とりあえず私なりの別れは済ませられたと思う。
長年のご愛顧への感謝を伝える張り紙が入口で見送っていた。
やっぱり惜しみつつ、この素敵な銭湯を後にした。