そうだ資格を取ろう

業務に必要な資格の取得に際し,かかった費用が支給されるといった奨励制度を設けている民間企業をたまに見かけます。
これは本当にいい制度だと思います。
スキルアップに必要な資格取得を会社が後押ししてくれる,それすなわち自身が会社に必要とされているということを実感できますから。
ましてや,それでお給料も上がるのなら,なお嬉しいですよね。
残念ながら,私が勤めている市にはそういった奨励制度はありません。
(厳密には技術系の職員のためのものはあります)
そういう自治体は多いのではないでしょうか。いろいろ理由はあるのですが,ここでは省略しますね。

さて私,実はいま出向中の身で市役所におりません。
人事交流的なものです。
出向先はIT企業。
体育学部から市役所へ就職。そしてIT企業ですよ。
もう,アウェイ オブ アウェイ。

とはいえ,市役所に復帰した際に「そういうところに出向していたぐらいだから詳しいでしょ?」と言われることは間違いないので,仕事をしながらこつこつ勉強をしていました。
というかせざるを得ませんでした。
仕事そのものが勉強でしたから。
主に担当していた業務は,スマホのアプリ作成・保守,WEB作成・更新・保守,AI,ビッグデータ利活用などなど。
ちなみに体育学部時代の専攻は武道学。
技を磨く稽古を経て得られる人格形成云々...全く役に立ちません。

せっかく勉強するのだから,資格という形にして残そう。
そう思って,情報処理推進機構のWEBサイトで調べたところ,ITパスポート試験というTHE入門編みたいな名前の資格試験を見つけました。

「ITパスポートとは,ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき,ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です」

なんと国家試験じゃないですか。
自動車の運転免許は認定団体が都道府県の公安委員会ですから,その上をいく国家資格。
2級小型船舶操縦士免許を持っていたので,国土交通省所管の国家資格は持っていることになりますから,別の省庁所管の資格ということに。
がぜんやる気が出てきました。
よし!ITパスポート試験を受けよう!

こうやって,働きながら試験勉強をする社会人受験生が誕生したのです。
ツヨシ43歳の春のことでした。

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