祭りや芸術も立派な“パーマカルチャー”だと思う
昨日は少し時間をつくって、目黒雅叙園で開催されているアートイルミネーション展『和のあかり×百段階段』を観に行ってきました。
この展示会の説明は公式サイトに譲ります↓
東京都の指定有形文化財「百段階段」を舞台に全国から「祭り」「アート」「職人」「伝統芸能」の4つのジャンルを中心に30を超える出展者が一堂に会します。
日本各地の出展品が、あかりを落とした文化財をやさしく照らし出す展示は、日本ならではの色彩感覚や、あかりの持つ魅力を再確認させてくれます。
まず、目黒雅叙園の『百段階段』に初めて入りましたが、すごく風情のある空間ですね。岩盤に建てられた旅館のような佇まいで、文字どおり“百段”の階段が……足りてません。笑
最上段は“99段”になっているんです。なぜか!?
会場にあった説明によると諸説あるようですが、納得したので共有します。
昔から日本では数の多いものを「百」や「千」という言葉で表現してきた。
①「奇数は陽数。縁起の良い数だから」説
→昔から、奇数は縁起の良い数とされている。例えば日本の五節句。(1月7日「人日の節句」3月3日「桃の節句」5月5日「端午の節句」7月7日「七夕」9月9日「重陽の節句」)他にも「七五三」「三々九度」「三人官女」に「五人囃子」「ひな壇の段数」も5段、7段…など。その縁起の良い奇数の中でこれ以上ない大きな数字を2つ重ねて99段となった説
②「未完の美学。完璧な数字より、発展性のある数字に」説
→「月は満ちると欠ける」と歌でも詠まれた様に、完璧な状態は長く続かないという考えから、あえてひとつ数字を引いたという説。100という完璧な数字(整った数字)から1を引いて、まだ良くなる余地を残した99段にした。日本の家屋には人目につかない場所にあえて未完の場所を作るという験担ぎもあったそう。
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その『百段階段』の途中には7つの部屋があり、それぞれに各地のイルミネーションアートが展示されていました。
そのなかでもひときわ目を引いたのは…
…やはり青森県青森市の『青森ねぶた祭』。顔の一部分だけでしたが間近で見るとものすごい迫力でした。本場に行ったことがないですが、生で観たら感動するんだろうなと確信しました。
そして、我が地元岐阜県からは“世界無形文化遺産”に登録された美濃市の『美濃和紙あかりアート展』で出品された優秀作品が通路に並べられ、会場を彩っていました。
その他、全国各地の作品をいくつかご紹介↓
青森県五所川原市『五所川原立佞武多』
秋田県秋田市『秋田竿燈まつり』
宮城県仙台市『仙台七夕まつり』
島根県浜田市『石見神楽』
山口県柳井市『柳井金魚ちょうちん祭り』
鈴木茂兵衛商店「提灯」(茨城県水戸市)『提灯シャンデリア』
※手を叩くと点いたり消えたりしました
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ちなみにこの展示会はご覧の通り、撮影し放題でさらにそれをSNSで積極的にシェアしてもらうキャンペーンを実施していました。10いいね獲得できると会期中の入場が何度でも無料になるそうです。
SNSシェアキャンペーンということでいいねお願いいたします。笑(もう期間中で行けるときないけど…w)
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うちの地元の“パーマカルチャー=伝統的な文化”
今年の春に約20年ぶりに地元のお祭りに参加させてもらいましたが、日本各地(特に田舎)の伝統文化をぼくらの世代が守り受け継いでいかなければいけないと強く実感しました。
義務とかそういうことではなく、純粋に素晴らしい作品だし感動するから。
自分の故郷の“だんじり祭り”『久田見祭り&八百津祭り』も大切にしていきたい。そう改めて思いました。
こういった祭りや芸術作品は、(農業ではない方の)“パーマカルチャー=持続的(伝統継承される)文化”ですね。