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こうやったら作業を速くできるかな?

同業者の方、お疲れ様です。インバウンド増えて大変ですよねー。当ホテルのサイトを見ると、宿泊料が上がっていてびっくりです。まあ、商売はとれるときにとれるところからとれるだけとっておくもの、だそうですからね。料金を下げると客層が悪くなるのですよ(コロナで経験済み)。

ところで、このnoteで断トツで一番ビューの多い記事がこれ↓

読もうと思ってくださる向上心のある方が多くて感心します。果たしてどれほど役に立っているのかわかりませんが…。
で、最近思いついたことを追加しておきます。

作業を独立させない
以前にも書いていますが、流れるように作業するということ。何度もやり直しをせずに一回で決める。手元は見ないで、次にする作業に視線を移します。グラスを拭きながら浴室の壁に髪の毛が張り付いていないか、とか。あれのついでに、これのついでに、の連続です。
そして、何も持たずに移動しない。何かを取りに行くついでに、これを置きに行く。往復で違う作業を片づける。
あれやったらこれやってそうするとこうなる、みたいに頭の中で作業を俯瞰できるようになるのが理想。…だから理想なんだってば。

両手を使う
マンガで忙しい状態の表現に、千手観音みたいに複数の手が描かれているのを見かけます。現場、まさしくあれ。左手で濡れたダスターで拭いて、右手で乾拭きするみたいに左右の手をバラバラに動かせたほうがいいです。つか、そうしないと間に合わないかも。

一部屋ずつ仕上げる
担当する部屋のゴミ集めをばーっと一度に、リネンはがしをばーっと一度にという作業の仕方を指示されている事業者もあるとは思います。
当ホテルでも、あっちの部屋でコソコソ、こっちの部屋でガチャガチャ、と複数の部屋を同時進行するスタッフがいました。ですが、補充忘れが多くなってかえって効率が悪いです。そんなに記憶力がもたないでしょ。そういう気が散りやすい性格の方もいると思いますが、ここはぐっとこらえて一部屋ずつ集中して片づけましょう(…って何度言っても聞かない人がいるんだよなー)。

ベッドメイクを速くする
私がこの仕事を始めたころ、当時のチェッカーにどうすれば速くメイクができるか尋ねたことがあります。その人はルームメイクもすごく速くてきれいだったんです。その答えは、「ベッドメイクを速くする」でした。水回りの清掃は誰がやってもそれほど時間が変わらない、時短できるのはベッドメイクだと。

当初はシーツ2枚掛けで襟元を折り返すやり方だったのが、現在はデュベスタイルとなり以前よりどうしても時間がかかるのですが、自分なりにやっていることは。

シーツは①でちょっと挟んで②③は三角折り、④で挟む
三角折りも1、2、3のリズムでちゃちゃっと
シーツを完全に張る前にデュベ載せちゃう
枕元には一度入るだけでOKのはず
その後に裾の処理を

最初のシーツ展開をいかに正確に一度で済ませるか、でその後が変わってくるのかなと思います。そしてデュベカバーの中でのインナーデュベの展開、これをいかに速くするかですね。なるべく空間を開けてそのすきに素早く広げる、とか。リーチがある人は有利でしょうね。
それ以前にデュべカバーを引っぺがすのもどうすれば速くできるか。くちゃくちゃになってるインナーデュべを無理に引きずり出す前に、まず一度広げて平らにするとスムーズかも。

◆◆◆

と、ここまで作業の時短化を書いてきましたが。
当ホテルでは最近、稼働が下がったときは部屋数を減らしてその分隅々まで清掃するという方向に変わってきました。また、ステイ部屋も二泊まではタオル交換とゴミ回収だけで、ベッドメイクや水回りの清掃は無しになりました。確かに上に服が脱ぎ散らかしてあるベッドを組むのは面倒なので(客も気を遣えよ!)、その分アウト部屋の作業にまわそうということです。今まで稼働が下がったら、休みになったり早上がりになったりしていたのですが。ホテル側はSDGsとかなんとか言ってますが、早い話経費節減と人手不足対策なんだろうな。
その分、これまでは特別清掃として行ってきたことを普段から取り入れることになりました。カーテンや隅っこの埃を取ったり、漂白剤を使ってカビ取りをしたり。ベッドを動かしてみっちり掃除機がけをしたり。

結果、すごくきれいになってきたんです。クレームも減りました。同僚たちと話していますが、やっぱり30分そこそこで一部屋仕上げるのは無理があるんじゃないかということです。クレーマーに当たると悲惨ですし。
手際よく効率よく作業するのは理想ですが、あまりにもせかされるのは心の余裕も無くなってダメだよなーとしみじみ思うのです。

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