ワクチンの優先予約や廃棄を無くすための流用接種に非難の声があがるのは何故か?
優先予約はあって良いというより、あって当然だと思っている。
そもそも高齢者からとか医療従事者を優先で・・・と言うこと自体が優先なんだから、優先予約も非難されるようなものじゃないはず。
要は、優先予約のルールが明確になっていないから、問題にされてしまうのじゃないだろうか。
高齢者を優先するというのは考え方として理解できるけど、寝たきりで外を出歩くこともできない高齢者を、何が何でも優先させるのだ・・・といった凝り固まった思考が問題なのだと思う。
個人的に思うことは、寝たきりでなくても高齢者というのは、外出の機会も少なく、人と接する機会もあまりないというのが実状なんですよね。
なので優先するのなら、そのお年寄りの世話をしたり、接する機会を持ちそうな人たちに優先して摂取し、お年寄りへの感染を防ぐ手立てを先に講じておくべきだと思うのですよ。
高齢者当人より、周囲に近づく人たちを優先してバリアを張る、そういう考えですね。
これは、行政や医療などの現場最前線の人たちも同じことで、仕事自体が住民と接する職務なら優先してワクチンを接種すべきだと思うのです。
だから、警察を含めて国家・地方の行政機関や教育機関、医療機関、介護施設に勤務している人たちを優先してワクチンを接種し、多くの人に接する立場の人たちが、感染拡大の媒介者にならないようバリアを張るべきですよ。
つい先日、どこかの自治体の副市長が、スポーツ施設の無償貸与や自治体の広報活動に、多大なる貢献のあった医薬品小売業の経営者夫婦を、優先予約して摂取しようとしたことで問題視されていましたよね。
その報道を知ったときに思ったのが、あぁ・・・そんなに自治体に貢献していたんだったら、頼みたくもなるわなぁ・・・という感想でした。
頼まれたほうも必死で断ったいたようだけど、あまりの要請に邪険にできずに健康福祉部長という直属上司に相談し、その直属長は思い悩んで副市長に相談し、便宜を図ることになったわけなんですね。
ただ、この件が内部告発という形で新聞社に持ち込まれたもんだから、その新聞社からの事実確認の連絡を受けた副市長が、あわてて会場に向かっていた経営者夫婦のワクチン接種を取りやめさせた、という経緯でした。
結局、その経営者夫婦はワクチン接種が叶わずに帰宅したようだけど、この出来事を見ても様々なところで適切なルールが定められていないことと、ルール運用面の齟齬が生じている気がしたんですよね。
国が丸投げしているからの問題かも知れないけど、あれだけ優秀な(と思われる)官僚や議員たちが、即断即決で国家の危難に対応できていないのが不思議でならないのです。
これが現行の国家や自治体の組織体制に問題があるのなら、そこから改革を始めなきゃいけないと思うけど、もし個人の資質がその程度の器量しかない人物だらけなのなら・・・潔くやめて欲しい。
その程度の公務員だったら、いくらでも変わりは効くと思うし、民間で頑張っている優秀で、柔軟な思考・発想・行動力を備えた若者に席を譲って欲しいと強く思うことでした。
なんでも、どっかの市長さんが、接種会場で余ってしまったワクチンを接種したらしいのよね。(^_^)b
これについて「市民より先に市長が摂取するなんて、とんでもない!」という論調の非難を浴びているらしいけど、何がそんなに問題なの?っていうのが正直な気持ちです。
貴重なワクチンを無駄にするより、会場にいてすぐに摂取できる人が摂取してもらえばいいわけで、順番がどうとか、市長という立場なのにとか、どうも論点がずれている気がして仕方がないのですよね。
まぁ、詳しい事情はわからない(聞きかじり^^;)ので、勘違いもあるかもしれないけど、要するに、そんな個人批判をするよりもっと前向きな議論で現状を打開する提案をしようじゃないか、ってことを言いたいのです。
自治会の役員を長くした経験で言わせてもらえば、まず民生委員やデイサービスなどの介護職員を優先接種してあげるべきだと思う。
そしてワクチン接種については、自治会を通じて予約名簿を作成し、会場まで行政の準備したマイクロバスなどで送迎してあげれば、ワクチン接種も無駄なく効率良く進捗するはずなんですよ。
まだ私の自治体では高齢者のワクチン接種も始まっていないので、どのような運用体制で臨むのかはっきりしないけど、行政ももっと頭を使って実効性のある運用体制を整えて欲しいと願っています。
どうすればもっとスムーズに目の前の問題点を解消し、あるべき姿に導くことができるのか、その最適解を探す議論をして欲しいと思うのですよ、自治体もそうだけど、マスコミにも議員にも、もちろん内閣府にもだけど、ね。
医療現場は、情けないほどの上部機関の無能ぶりに振り回されながらも、良く健闘されていますよね、頭が下がるくらい頑張っておられます。
いつの時代もそうなんだろうけど、現場は頑張っているのに組織として腐るのが中間管理職や上層部で、いつも誰かの目を気にして忖度やら根回しやらが必要な、膠着しきった官僚組織みたいになっちゃうんですよね。
そんなだから、危急存亡の時に役に立たない組織だと、社会から烙印をおされちゃうんですよ。
みんな、言いたいことは、山ほどあると思います。
冷静になって考えれば違う答えも浮かびます。
表面に現われている事象に惑わされずに、本質を見抜く努力が必要じゃ無いかと、そう考える次第ですね。
あまり目くじらを立てずに、その出来事で誰が困るのか、被害者になってしまうのか、それが公共として考えたときに、偏りすぎて被害者を生んでしまうのか、もっと適切な案や策はないのだろうか・・・そこに焦点を当てたい。
そんなことを思った、週末の金曜の午後でした。
ってことで、今回は
「ワクチンの優先予約や廃棄を無くすための流用摂取に非難の声があがるのは何故か?」というワクチン接種に関する個人的な考えでした。
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。
では!
ワクチンも 騒ぎすぎずに のほほんと
<サブアカ本日の記事>