【回顧①】23歳で新築マンション購入を決めたのはビル清掃会社の社長が言った殺し文句!
私が人生で初めてマンションを購入したのは、けっこう若くて23歳の時だったのですが、今回はそのことを書いてみたい。
ある意味で、これまでの人生で大きな決断を迫られたときにも、覚悟を決めてひょいと踏み出せるようになったのは、この人生初のマンション購入がきっかけだったのかも知れませんね。
もちろん現金でマンション購入なんてできやしないので、ぎりぎりの頭金を支払うことにして、残りのほとんどを住宅ローンで組んだのよね。
あんまり若くて手持ちの資金もなかったもんだから、住宅ローンを組むだけじゃ済まなかったのよね。
本来は住宅ローンを組んでも、最初にまとめて支払う頭金として15%~20%は必要なんだけど、それすらもまともに準備できないからって粘り腰の交渉で何とか10%の頭金にまで減らしてもらったんですよ、ある意味凄いけど。
そして頭金の話は、そこでは終わらないのですよ。
あろうことか頭金も一括じゃ無く、半金だけを支払って、残りはマル専手形という決済手段で分割決済するという、何とも貧乏ったらしいマンション購入者だったんですよねぇ・・・。(´д`;)
そもそも、そんなにムリをして購入する必要も無かったマンションなんだけど、ついつい県庁所在地に建築中の新築マンションを見て、無性に買いたくなったわけですよ。
なぜかというと、マンションの販売会社にパンフレットをもらおうと思って電話したら、もうすぐ完売ですよ、って言われたからなんですね。
電話に出た人が営業責任者だったものだから、お金が無くていまは買えないけど、必ず近いうちに買いたいのだ、どれくらいするのか、なんてことを尋ねたわけですよ。
そこからの話で、まず相手がこっちの年齢に驚き、マンション購入の動機や現在の仕事などを聞いた上で、とりあえず営業所まで出てこないかってことになったんですね。
それで、善は急げとばかりにその日のうちに訪ねたんです、50㎞ほど離れた土地から車で1時間20分くらいかけて到着しました。
面談の中で23歳の若造に興味を持ってくれたのか、購入できるような提案を次から次へと出してきて、それなら買えるかも・・・そう思って購入に踏み切ったんですよね。
まぁね、アホというか思慮分別が無いというか・・・。
周りの人に相談したら絶対に反対されるから誰にも相談せずに・・・いや、彼女には話して説得したけどほとんど独断で決めちゃったんですよ、若気の至りで。
完成寸前だったマンションを購入しても、当時の仕事先が相当離れていたので最初から住む予定はなかったんですけど、結局このマンションはずっと賃貸に出したままで、一度も住んだことがないのですよ。
自分たちが引っ越しでマンションの所在地に住むことになったときには、賃貸人が住んでいたので入居ができずに、仕方なく2戸目の1DKマンションを購入することにしたんです。
一度踏ん切ってますからね、二度目は割合に簡単だったんですが、まぁ、これも正解と言えば正解でしたね。
さてと、私がなぜ23歳という若さでマンションを購入することにしたのかは若気の至りでもあるんですが、その1年ほど前にそのマンション購入を誓ったことがあって、そのタイミングが合ったからなんですよね。
マンション購入を決めた時には東京から帰郷して、まだ1年ほどしか経っていない頃の話ですが、帰郷してからも仕事もすぐには見つからずに、2ヶ月くらい職安に通って失業保険の受給手続きをしていましたね。
ちょうどその頃に県議会議員選挙があって、その選挙に立候補した地元の名士である候補者の選挙事務所を手伝うことになったんですよ。
もちろん若いので、運転手としてのバイトみたいなもんでした。
自分の車を持っていたので車持ち込み代を含めて日当をもらっていたんですが、仕事といえば元県議会議員のお爺ちゃんが、支援者宅を戸別訪問して投票を依頼する時の同伴運転手ですね。
それと、このお爺ちゃんの自宅までの送り迎えも日課でした。
この選挙運動期間中に候補者の親戚がこの私に目を付けて、自分の経営する酒販店とビル清掃会社の仕事を手伝うよう、リクルーティングを仕掛けてきたんですよ。
それも義理の父を通して、慰労会をするからと言う名目で食事会に招かれたんですが、こちらはそんな意図があるというのを義父から聞かされてはいたけど、あまり乗り気じゃなかったわけですね。
橋渡しをした義父も、オレがちゃんと断ってやるから心配するな、一応あいだに立ったNさんの顔を立てて、メシだけ食って帰ればいいんだから・・・。
そういう話で出かけることにしたんですよ。
招待された地元の名士宅を訪れると、そこには社長だという親父と、社長そっくりな瓢箪みたいなデカい頭をした息子(専務)と招待者の名士が、焼酎で赤い顔して待ち受けていたんです。
挨拶もそこそこに、乾杯と差しつ差されつを重ねるうちに早速本題を切り出してきて、しきりに私の仕事ぶりや将来性などを褒め称えるわけですね。
それに対して、あまり気のない返事ではぐらかしていたんだけど、しまいには殺し文句を交えてしつこく勧誘してくるわけですよ。
その殺し文句というのが
「君なら任せて大丈夫だ!うちの専務の片腕として専務が社長になったあとも片腕として、君なら経営を手伝える人材だ!」
という歯の浮くようなセリフを並べるわけです。
それを聞いていた義父も「こげんな、よか話はなかぞ!」と焼酎に顔を赤くしながら援護をするという、ミイラ取りがミイラになるわけですよ。
結局、そこまで見込んでもらったのなら・・・ということで、入社決定です。
さて、ここからどうなるのか、話が長くなるので今日はこの辺にしておきましょうか。
ってことで、今回は
「【回顧①】23歳で新築マンション購入を決めたのはビル清掃会社の社長が言った殺し文句!」という回顧録でした。
では!
話は続くよ のほほんと。