人の厚意を素直に感謝して受け止めると相手も喜びハッピーサイクルが回り出すという話。
何か人に厚意を受けたときには、その厚意を素直に感謝して「ありがとう」と丸ごと受け止めることで、相手にもこちらの感謝と好意の気持ちが伝わりハッピーサイクル(幸福の循環)が、回り出すんですよね。(^_^)b
今回は、人の厚意にどこまで甘えるべきか、あるいはどこまでなら相手の厚意を受け止めて良いのか、ということについて語りたいと思う。
まず先に好意と厚意の違いをはっきりさせておくと、好意というのは相手を思う親切な心や相手を好ましく思ったり、親しみを感じる感情のことで、厚意のほうは感情ではなく、行為で示されたものと理解すればいいですね。
要するに相手が自分に寄せている好ましい感情が好意で、相手が自分のために為そうとしている親切な行為が、厚意ということになります。
なんだかコウイだらけで紛らわしいけど、念のために。
さて、なんでこんなことを書こうと思ったかと言えば、農家をやっている親戚の叔母さんから、出荷できない割れトマトがあるけど、食べるかい?っていうたまにかかってくる電話があったんですね。
私が受けたんだけど、彼女のトマト好きを知っているから即座に、いただきますと応えてお昼過ぎにもらいに行くことになったわけです。
そのことを彼女に伝えていつものように、晩ご飯のおかずになるようにと彼女が夕飯の足しになるような、ナポリタンスパゲッティ(パスタじゃなくてね)やヒレカツとコロッケに卵料理などを盛り合わせて、訪ねたんですね。
親戚の叔母さんと言っても義父の末ッ子にあたる妹で、とっくに80歳を超えた老夫婦で農家をやっているので、揚げ物やパスタ・・・じゃなかったスパゲッティなどは、めったに作らないのです。
それで、ふだんめんどくさくて、食べたくても食べられずにいる料理を届けてあげると、ものすごく喜んでくれるので、出荷できない野菜をもらいに行くときは手土産にするのが、私たちのいつものことなんですね。
そういうことで手土産の手料理を持って、訪ねたと思ってください。
訪ねてみると出荷前の作業小屋の入り口に、カゴいっぱいの割れトマトと太い規格外のゴーヤ4本とナス2本が、出荷カゴ2つに分けて置いてあったんですよ。
手料理を渡してからいつものように、貴重な野菜をいただくことの感謝とお礼の言葉に、遠慮はいらんよクズ野菜だからぜんぶ持っていけ、っていうやり取りがあって、持参した手提げカゴに移し替えたんですね。
そこで出てきた彼女の言葉が「ダメよ、全部持って行っちゃ・・・それぐらいでじゅうぶんだから」というものでした。
叔母さんはしきりに、どうせ捨ててしまうしかない野菜だから、ぜんぶ持ってけ、と言ってくれるのですが、彼女が遠慮して残そうとするわけですね。
もちろん彼女にしても野菜が要らないのじゃなく、遠慮から出ている言葉なのは分かっているので、ありがたく頂戴しようよ、そう言って全部受け取ったわけです。
それも、ものすごくありがたいという感謝の気持ちを込めて、こんなにたくさんもらえて嬉しいという、それこそ好意をあふれんばかりに示しながら喜んだわけですね。
車に野菜満載のカゴを積み込んでから、またお礼に戻ると「ちょ、ちょっと待て!」そう言って、倉庫の袋からごそごそメロンを2玉持ってきて「これも持っていけ、1週間くらいしてから喰え、まだ熟しとらんから」ですと。
これにも大喜びで、叔母さんに感謝のお礼を言いながら、庭に立って見送る叔母さんに手を振りながら帰ったわけです。
帰りの車で語ったこと。
遠慮のしすぎは、相手の厚意を丸ごと受け取らずに、謝絶することになってしまいかねないということ。
だから相手が示してくれた厚意は、そのまま受け取るほうが相手も厚意を示した甲斐があるし、満足感も得られるのじゃないかということ。
それに、用意してくれた野菜の中からいくらか残すとなると、どうしても欲しいものだけを選び取って、残りは要りませんという意思表示にも取られかねないのです。
いつも手土産で持っていく手料理に喜んでもらえたから、またもらいにおいでと声がかかり、次々と厚意に感謝し合うことで、お互い様の感謝の循環が回るってことですよね。(^_^)b
恩は着るもの着せぬもの
これは私の人生訓3ヶ条の中の1つですが、恩というのは、してやったほうは忘れてしまったほうがいいけど、受けたほうとしては決して忘れちゃいけないから、勝手に恩に着るわけです。
あれをしてやったとか、誰のおかげで・・・とか、恩着せがましく言ったり思ったりしちゃいけないのです。
してもらったほうがいつまでも恩に着ていれば、それでいいわけですよ。
そしてその恩の返しかたっていうのは、別な人に返してもいいわけですね。
そうやって世の中に善循環が広がっていくんだと確信しているんですよ。
割れトマトから生じた、ほんの些細な人生哲学の、切れっ端のようなものでしたが、幸せに生きるためのヒントかも知れないと考えたので、記事にしてみたんですね。
あなたも、人様から厚意を示されたときは、中途半端な遠慮や社交辞令はやめて、丸ごとその厚意を受け取ってくださいね。
そして丸ごと受け取った厚意に、心からの満面の笑みで、あなたの好意を伝えてあげましょう。
それがお互いの幸せにつながりますから。(^_^)b
ってことで、今回は
「人の厚意を素直に感謝して受け止めると相手も喜びハッピーサイクルが回り出すという話。」という厚意と厚意と行為の話でした。
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。
では!
着せぬもの 恩は着るもの のほほんと