【回顧②】専務の片腕にという殺し文句に釣られて入社したビル清掃会社で待ち受けていたのは!
前回は23歳で新築マンション購入を決めたのはビル清掃会社の社長が言った殺し文句!というタイトルで、無謀にも若造のくせに新築マンションを購入するきっかけにもなった、殺し文句で入社を決めた話まででしたよね?
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たまたま選挙事務所で運転手のバイトをしたことが縁で、お誘いがかかったビル清掃の会社に入社したんですが、今回はその続きの話です。
そもそもは、ただ話を聞いてメシ食って帰ればいいんだから・・・なんていう義父の説得に釣られてノコノコ出かけた私が悪いのよね。
結局は義父もミイラ取りがミイラになって、一緒になって勧誘する始末までの話はこちら。
殺し文句の「君なら任せて大丈夫だ!うちの専務の片腕として専務が社長になったあとも片腕として、君なら経営を手伝える人材だ!」にあえなく撃沈して、おだてに乗ってしまった私です。
そこまで持ち上げられると仕方がないので、期待に応える形で中途入社したんですよ。
入社初日に出社してみると、二日酔いが醒めきらないような赤い顔した社長と、親父(社長)そっくりの瓢箪みたいな頭部が自慢の(ように感じた)専務の態度が、うって変わって冷たい感じ。
まぁね、なんてったって専務の片腕候補だから厳しく仕込まなきゃいかんでしょうし、最初が肝心、甘い態度で来られてもこっちが願い下げだわ・・・。
そんな大人の対応でテキパキと支持を受け、仕事の手順や段取りを説明してもらうと、早速現場に同行することに。
初日は専務に同伴して運転手をしながら、車中でいろんな自慢話を聞かされながらおとなしくついて回りました。
2日目になると専務に連れられて、朝一番で駐車場に待機していた従業員の皆さんと顔合わせをし自己紹介をしてから、そのまま現場へ付いていくことになったんですよ。
駐車場から専務が事務所に引き返していなくなると、それまでおとなしそうにしていた面々が、急に態度が変わったかと思うと、最古参らしい年配者が私に声かけしてきました。
「おぃ、新人さん!あんた運転するんじゃろ?」
「はい、もちろんできますけど・・・。」
「じゃぁ、頼んど、運転・・・。」
そう言ってアゴをしゃくり態度で示した車のほうを見ると、そこ駐車していたのはけっこう大きな図体をした商用車でした。
車はキャラバンという6人乗りのワンボックスカーで、車体後部の半分が荷物スペースになってるけっこう大型のヤツで、普通免許で乗れるものの運転なんてしたことが無い車だったんですよ。
何と言っても免許を取得してから間もない頃で、初心者マークがやっと取れたばかりの初心者ですよ。(^_^;)
年齢を考えても、そんなことは分かっていたんだろうけど、まぁ、嫌がらせのようなもんだったんでしょ、新人いびりというヤツ。
運転できないなんて言いたくなくて、運転席によじ登ろうとしたら
「おいこら!待たんか、商売道具が先じゃっど!手伝わんか、新入り!」
って罵声が飛んでくるじゃないの!
おいおい、新人さんから1分もしないで、新入りの呼び捨てかよ・・・。
ちょいと腹も立ったけど、古参社員の言うことのほうが当たってるし、はい!と大きな返事を返してすぐに、ちんたらちんたらした動きで倉庫から残っていた洗剤缶を運び込んでいる先輩たちに混じって作業開始ですよ。
でも、そこに残っていたのは1缶だけ・・・。
積み込みが終わると、そこにいた全員・・・といっても6人だけど、乗り込んでから現場へ向かって出発です。
私はというと、運転席に座ってから、ギアシフトの位置やサイドブレーキやペダルの感触なんかを確認していたら、すぐ罵声が飛んでくるじゃないの。
「おいおいおい!日が暮るっがよ・・・このアンチャン運転でくっとか!」
「はい!がんばりまっす!・・・なんとか行きます!初めての車なもんで・・・」
そう宣言と言い訳をして、そろ~りそろ~りと車は走り出す・・・はずでしたが、ぎっくんばったんしてスムーズな走りになるまで、5分経過・・・。(/_;)
しまいには乗車している全員が腹を抱えて笑い出す始末・・・こんなはずじゃない、こんなに運転が下手なはずが無い・・・頭は真っ白、額からはもちろんのこと脇の下から背中まで汗びっしょりでハンドルを抱え込みました。
行き先も隣の古参社員が指示するままに運転していたんだけど、目的地の病院が見えたところで、古参社員の指示通りだと道が狭すぎるぅ~~。
なので指示通りに進まないで、大きな道路優先に勝手に経路を変更した時点で、またもや罵声が・・・。
「おい!そっちじゃなかど!左折じゃ左折!どこに行ッつもりよ!」
「あそこは狭かったんで・・・こすりますよ、こするって!ぜったいに・・・」
古参社員の指示を無視して遠回りだけど、広い道優先で目的地の病院に辿り着きました。(/_・)/
「おい、新人さんよ!お前さんも・・・なかなかじゃね!」
そう言ってきた古参社員の顔が、笑ってるのか怒ってるのか微妙に分からん顔だったのよね。
返事もせずに、空を仰いで、そのまま・・・入院・・・したい気持ち。(/_;)
でも、新入りからまた新人さんに戻ったぞ・・・。
っちゅうことは、なかなかじゃね!ってうのは褒め言葉なんじゃないの?
自問自答するそんな新人を尻目に、他の仲間は機材をおろして仕事の準備に入っている。
なんの指示もされないもんだから、古参社員にぴったりくっついて古参社員のやる仕事を横取りしては、次の仕事に移って、また横取りっていう横取り合戦を繰り返しては古参社員の真似をして仕事を覚えていくんです。
誰も教えてくれないのよね、新人にとっても冷たい・・・クールな感じ。
でも、専務の片腕は・・・まだ候補だから言い直しね、専務の片腕候補としてはいずれ部下になる彼らと良い関係を保つチャンスだと考えて、どんな洗礼も受けてやろうじゃ無いか、っていう覚悟ができてきましたよ。
最初の仕事場になった病院は、とても綺麗な病院で大型の施設でしたんで時間もかかったけど、やりがいのある病院でした。
ここで、やっと23歳でマンションを購入するきっかけに出会うというか、味わうという貴重な体験をしたわけですが・・・。
私のその後の人生を変えるほどのショッキングな現実に、向き合うことになったんですね。
・・・というところまでで、そこそこ長くなってしまったんで、この話の続きは次回に持ち越すことにいたします。
次の記事をお楽しみにお待ちくださいね。(^_^)b
ここまで読んでいただきありがとうございます!
思い出し思い出ししながらの回顧録ですんで、時間もかかりますね。(^^ゞ
皆さんも日記や回顧録などのメモを残しておいたほうがいいですよ。
って、私もきちんと残していたわけじゃ無いけど、数年刻みで転居したり仕事を増やしたりと、自分の環境がころころ変わっていったので逆に過去の経歴を辿りやすいのですよね、いつ何をしていたのかが。
高校から社会人になってこれまでの人生において、その空白期間が全くないのですよ、若い時からの順番にも現在から遡っても思い出せるんですね。
なもんで、こうやってnoteの記事ネタにできてしまっちゃった、ということですね。(^_^)b
ってことで、今回は
「【回顧②】専務の片腕にという殺し文句に釣られて入社したビル清掃会社で待ち受けていたのは!」という回顧録でした。
シリーズになりそうなので、順を追って読めるようにナンバーを入れることにしました。(^_^)b
では!
苦労話も のほほんと。