ミシュランガイドの☆星を査定するミシュランチェックが必要かもね!
今や知らない人がいないくらい赤い表紙の「ミシュラン」ガイドは
グルメの人以外にまで認知されていますね。ミシュランガイド本を
手に取ったことがない人でも名前だけはご存じでしょう。
また昨年には三つ星だったレストランのシェフが、ミシュランに
星を奪われた、不当な格下げだ、ということを講義してとうとう
ミシュランを相手に裁判沙汰になっていたのですね。
この裁判の行方は元三つ星の名店「ラ・メゾン・デボワ」を経営する
オーナーシェフ、マルク・ベイラ氏の訴えを退けて、ミシュラン側が
完全勝利の結末に。
ちょっとかわいそうなのは、このシェフは三つ星から二つ星に落とされ
ウツ状態になったとして、その慰謝料として1ユーロ(約120円)の
請求とミシュラン調査員の資格、店舗審査報告書の開示要求を求めて
訴訟に出たんですね。
ところが、裁判所は「審査員の評価は表現の自由に基づく」とした上で
「評価の独立性を損なうに足る正当な理由を示していない」とシェフの
訴えを退ける判決を言い渡したのです。
このベイラさんは象徴的な慰謝料の訴額として、1ユーロ(120円)の
可愛い金額で訴訟を起こしたわけだけど、この裁判の結果を受けた
ミシュラン側から、逆に中傷されたとして、3万ユーロ(約360万円)を
損害賠償請求されるハメになっちゃいました。
ミシュラン星のプレッシャーに恐怖を感じる料理界
もともとミシュランの星問題では、格下げや星剥奪の噂で拳銃や猟銃で
自殺してしまうシェフまで出て、星の格下げや星を奪われることに
料理界でも相当なプレッシャーになっているようです。
今回の裁判沙汰で注目されていたのが、ミシュランの伝統的な審査方法。
秘密審査として知られているわけですが、裁判の過程でその秘密の一端が
開示されるかも、という期待に料理界は胸を膨らませたのだけど、だめ。
星を獲得した瞬間から星を奪われたり格下げされたりすることに恐怖感が
募るのでしょうね?
過去にミシュランの元調査員という人物が
「実は毎年、訪問調査をしているわけではない」という内容の暴露本を出版
ミシュランと訴訟になったこともありました。
個人的な意見として、ミシュランの星は参考にはなるかも知れないけど
味の好みや味覚の洗練度、インテリアや接客スタイル、費用対効果のお得感などは100人いたら100人の最適解があると思うので、振り回されないこと。
そもそも高いお金を払って食べる料理に、高い評価をしたくなるのが人間心理なわけで、高いお金を無駄にしたと脳は考えたくないので、公平な評価のつもりでいてもほとんどの人は高評価になるはず。
あの人が高く評価していたからとか、高いお金を払うのだからとかの理由で
星の数に合わせた高い評価をしないと、味がわからないヤツと見られるかも
という横並び信仰(日本人はこれが得意)を発揮してグルメ評価サイトでも
それにふさわしいレビューが並ぶことになる。
美味しかったよねぇ・・・。
でも、と続けて自分なりの感想を抱き、再訪するかしないかを自分の物差しで決められるのが、大人ではないだろうか?
自分がミシュランの調査員になったつもりで食べると、あちこちアラが見つかって、なんだこりゃぁ・・・。状態になるのかも知れん!
まぁ高いお金を支払って食べるのだから
「美味しいはず、ウマいはず、感動するはず、安く感じるはずぅぅぅ~!」
と呪文をとなえながらお食べなさい!
ミシュランの星はこの基準で審査される!
ちなみにミシュラン公表の審査基準は
1.素材の質
2.調理技術の高さ
3.独創性
4.価値に見合う価格
5.料理全体の一貫性
そして三つ星は
「それを味わうために旅行する価値がある卓越した料理」
に与えられる。
三つ星のお店には年間で、3度の秘密調査員訪問があると言われている
が、本当に3度も秘密で訪れているのか、」真相は藪の中である。
もし、あなたが三つ星店で好待遇を受けたいと思ったら
1年間で3度の訪問をして、いかにもという言動で店舗内を見渡し、料理を
ためつすがめつ吟味する風を装い、たまにコチョコチョと、メモかスマホを
いじる仕草をしながら、時間をかけて食事を堪能すると良いでしょう。
もちろん、そのお店の卓越した料理に高いお金を支払う覚悟で。
食事が終わりお会計の時にクレジットカード決済にすることをお忘れなく。
領収書も個人名でもらっておきましょう、個人名の前にスペースを空けとくようにお願いすることもお忘れなく。
俄然、調査員らしくなってくるから、お見送りはサービススタッフだけじゃなくオールキャストでシェフまで飛び出してくることでしょう・・・たぶん。
あなたが満足げに帰って行く後ろ姿を、見えなくなるまで全員で見送ることでしょう。
途中でいきなり振り返ったりなんかして、お見送りをまだ続けているだろうかと、チェックする素振りも効果てきめんかも知れませんよ。ふむふむ。
三つ星のお店の方は、この記事読んで対策を講じておきましょう。
本気でやっちゃう人がいるかも知れませんので、ね。
ミシュラン星、その番付の正当さをチェックする?
やらぽん個人の意見としては、ミシュランの星が本当にその価値があるか
ミシュランの番付をチェックし評価する存在が必要ではないか?
という主張でして、これを具体的にみんなで取り組んでみたらおもしろいかも、と考えた次第。
具体的にはミシュラン星の料理と、同水準と見なされる星以外の店の料理を
大勢でガチンコ食べ比べした結果を投票して、ミシュランの妥当性を査定するという企画。
田舎暮らしの我が身にはミシュラン店舗に出かけることも難儀なことですが
どなたか、やってみようじゃないかという好奇心旺盛な方はおりませぬか?
そもそもミシュランガイドの発祥は?
もともとミシュランはタイヤのメーカーなんですね。
ドイツ車のメルセデス・ベンツやBMWなどの純正タイヤとしても活躍していますが、世界で始めてラジアルタイヤを製品化した世界企業として、車好きには衆知の会社です。
モコモコのクロワッサンのような(芋虫にも見えないか?)全身包帯巻き付けた人、みたいなキャラクターでおなじみのミシュランマン。
このキャラクターは正式名称を「ムッシュ・ビバンダム」というのですよ。
なんと1898年6月生まれの由緒あるキャラクターなんですよね。
もともとは広告デザイナーの、オ・ギャロがビール会社の広告用に作成した没原稿が元になっているそうです。
元になった没原稿では、手にしたジョッキを掲げたビール王カンブリヌスが包帯に巻かれたような姿とともに「ヌンク・エスト・ビバンダム(今こそ飲み干すとき)」というキャッチコピーも添えられていたそうです。
その没原稿のイラストを見た創業者であるミシュラン兄弟の兄・アンドレはあるとき弟・エドワールが漏らした言葉を思い出しました。
それが積み上げたタイヤを見たときに「腕を付けたら人間になるな」というエドワールのつぶやきでした。
空気入りタイヤの実用化に成功したミシュラン兄弟にとって、路面のショックを吸収することが、障害物の衝撃を飲み込むという比喩にぴったりだったので、オ・ギャロに依頼して現在のミシュランマンが誕生したわけです。
ミシュランマン・ビバンダムをキャラクターとして躍進を続けたミシュランはホテルや飲食店の案内情報を顧客に無料で配ることを始めました。
1930年代になると現在のような格付けを開始して、顧客がホテルや飲食店を選択するときのお役立ち案内として、番付をするようになったのですね。
と、ここまでで3,000文字を超えてしまったようなので
今日の、のほほんはこのへんで。
令和2年のフランス版ミシュランガイドは、1月27日に発表だって!
では。
この記事をわざわざ読んでいただいたご縁に感謝します! これからもクリエーター活動にがんばります!サポートを心の支えとクリエーター活動に活かしますので、よろしかったら応援よろしくお願いします。