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人体 失敗の進化史

二足歩行というとんでもないことをしでかしたヒト。

初めは筆者のいう意味がよくわからなかったけど、読み進めていくうちにヒトの体のつくりが、なんともいびつで無理な設計かということに気付かされる。

これだけ脳みそがたっぷり詰まった頭を支えている骨の構図も、二本足で歩くことによる弊害もなにもかもが不思議。なぜ?もうちょっとどうにかならなかったの?

46億年の歴史から考えるとヒトの進化なんてちょぴっとした時間でしかないのに、こんなに劇的に変わるものなのだなぁ。

ただ、この前読んだ「暇と退屈の倫理学」のどこかで読んだ気がするけど、時間の概念もヒト基準なだけで、他の生き物視点からしたらのんびりであったり逆に生き急いでいたりするのだろうと思う。

ヒトの進化史も楽しかったけど、興味深かったのは筆者である遠藤秀紀さんの思いが詰まった終章。研究という視点から動物園を見たことが恥ずかしながらなかった私は、「檻に一生閉じ込められてかわいそうに」という見方が一気に変わった。

動物園も博物館も行きたい。骨格見比べたい。とりあえず、図書館で骨格が載っている本を借りてこようと思った。(そう、私はちょろい)

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