【スト6】アケコンのボタン配置について考えたこと
格ゲープロ達がβ版のストリートファイター6を遊んでいるのを見て、これは面白そうだぞということで、ストリートファイター4以来、10年ぶりに格ゲーを遊ぶようになりました。
僕の中で格闘ゲームは自宅がゲーセンになる体験をする遊びなので、デバイス選びに関してはアケコン一択で迷いはありませんでした。
ただ、アケコンでスト6やるとボタン配置に困りませんか?
この記事はその試行錯誤の過程を書いたものになります。
最初に試したボタン配置
ストリートファイター6の発売日にソフトと一緒に買ったアケコンがHORIの「ファイティングスティックα」でした。
おそらくデフォルトのボタン配置、もしくはほぼデフォルトの次の配置で数百試合遊びました。
最初は多くのプレイヤーがこの配置で遊ぶと思います。
僕は親指→弱K、人差し指→弱P、中指→中P、薬指→強P、小指→DIの形で構えて、中K、強Kを押したい時は親指で押しています。
こういう運指になったのはスト6からで、自然とそうなっていきました。
以前遊んでいたスト4の場合、一番右側はPPPとKKKだったのでウルコンの時くらいしか押さない関係で、常に指がかかっている必要がなく、中Kと強Kは手首を動かして中指、薬指で押したりしていた気がします。
どうしてスト6だと常に指をかけておきたいのかと言うと、ドライブインパクトが返せないからなんですね。
でも、小指インパクトって押しにくくないですか?
たまにヒートアップしてくると小指がDIボタンから離れてしまっていたりして「あっ」と思って押したらそこにボタンがないなんてことも。
でも、僕の「ファイティングスティックα」にはこれ以上ボタンがないので慣れるしかないんですよね。
結論から言えば、小指ドライブインパクトは続けていれば慣れてはきます(返せるとは言ってない)。
70~80時間遊んだらさすがに慣れてきて、このデフォ配置にもそれなりに満足していました。
アケコンを買い替える
アケコンの一番右下にあるボタンってとっさに押せなくないですか?
僕が最初にやってた配置だとドライブパリィを割り当てていたのですが、押しにくいのでドライブパリィは中P中K同時押しでやっていました。
スト4時代のセービングのコマンドなので、特に違和感はなく問題ないかなと思っていたのですが、起き上がりに重ねられた打撃をジャストパリィする練習をしている時に打撃がヒットしてしまう現象が度々起こって「なにこれ」って思ったのがボタン配置を見直そうと思ったきっかけでした。
これは要するにキーディスを見ると中攻撃キャンセルパリィになってしまっていて、中攻撃部分に打撃が重なって殴られてしまっているようなのです。
この現象についてはプロ格闘ゲーマーのももちさんの解説がわかりやすいです。
この問題は同時押しボタンを押す以外に解決不能なので、押しにくい右下のボタンを押す練習をするかって話なんですが、しばらくやってみた結果、僕には「無理」という判断になりました。
人体の構造的に難しいし、いつもの構えを崩すとDIボタンから指が離れてる時間が長くなってせっかく反応できたのにインパクトボタンを空振りする問題に戻ってしまうんですよね。
こうなったら押しやすい場所にボタンが付いてるデバイスに乗り換えるのが手っ取り早いんですが、アケコンって天面8ボタンが基本仕様でそれ以上にボタンが配置されているデバイスって全然売られてないんですよね。
「アーケードとは」って話になってくるので当たり前っちゃ当たり前だし、6ボタンじゃないだけありがたいって話なんですが。
ボタン数の多いアケコンは売ってないので諦めていたのですが、数か月前にヒットボックスのパチモンみたいな名前のアケコンが販売されるニュースがあったんですよね。
このラインナップの中に天面10ボタンのアケコン「FightBox M9 R3L3」という製品があったので、使用感とか不明ながら人柱になる覚悟で買ってみました。
で、ボタン配置をこのようにしました。
いわゆる親指インパクトという配置です。
それまでドライブインパクトだった位置は強K+中Kにして、押すと強Kが出るようにしました。
相手の技の空振りの隙にとっさに強Kを押したいことがあるのが理由です。必殺技コマンドを入力しながら押すとOD必殺技になってしまうので、強必殺技を出したい時に押してはいけないことだけ気をつける必要がありますが、これは実際やってみるとドライブインパクトボタンの配置を変えた以上に助かる配置になりました。
パリィボタンは弱Pの左上にあるボタンに移動させて、右下は投げボタンに変えています。これで同時押しボタンは全部揃ったことになります。
この配置とデバイスも慣れれば問題なさそうとは思うのですが、僕の中で1つだけ致命的な欠点が見つかりました。
このデバイス、ボタンとレバーの距離が「ファイティングスティックα」よりも近いんですよね。
並べてみるとわかりやすいです。
だいぶ近いですよね。
アケコン史上、こんな近かったことあるかってレベルで近いです。
これだと何が問題かっていうと、脇を締めないといけない感じになってしまって、油断してると自然と脇が開いて1P側で昇龍拳コマンドを入力しようとした時に623Pが6123Pになってしまって対空昇龍が出ない時があるんですよ。
「脇を締めろ」とか「脇を開くな」ってそんなスポーツ選手じゃないんだから矯正できないですよね。ただの運動不足のおじさんが。いくらeスポーツって言ったって。
初めて出会ったデバイスがこれだったら問題なかったのかもしれないですが、長年体に染み付いたものを今更矯正できないのでこのデバイスは諦めることにしました。
理想のボタン配置を考える
多ボタンアケコンが売ってないならもうアケコン自作するか改造するか以外ないですよね。
そういう手段に打って出るにしても、まずは理想のボタン配置というのを考える必要があります。
僕が導き出した結論はこれです。
親指パリィ・手のひらインパクトです。
小指はとっさに強Kを出すためのKKで、その下は投げボタンというのは変わらず。
親指インパクトってやってみると確かに小指よりも押しやすいは押しやすいんですが、「もったいない」感があるんですよね。インパクトって急に押さなきゃいけなくなるだけで使用頻度自体はそんなに高くないですから。
それよりパリィが押しやすい位置にある方が助かるんですが、「FightBox M9 R3L3」の場合の弱Pの左上って押しにくいんですよね。
これは僕の体感ですが、Pボタンより上にボタンがあっても全然助からないし、右下のボタンと押しやすさに大差なかったです。
じゃあ、どの指でドライブインパクト押せばいいのってなった時、もう空いてる指ないんですよね。
どこにボタンを増やせばいいのかなって考えながらいつもの構えでアケコンに右手を置いてみて気付いたんですが、手首は天板に乗ってるんですが、手のひらって浮いてるんですよね。
そこで閃きました。
インパクトきたら「手のひらでドーン!」でいけると。
ほぼ台パンです。
試しに「手のひらインパクト」で調べてみると、すでに先駆者が見つかったのでいける確信を得たので、アケコンを改造してみました。
結果は良好です。
たまに中Kの下にボタンがあるのを忘れて触ってしまい、意図しないところでインパクトを出してしまうことがありますが、慣れたら大丈夫そうです。
これで急に押したいボタン(インパクト、パリィ、強K)が全部とっさに押せる配置になりました。
これ以上のアイデアはもう思いつきません。
次回はこの改造アケコンを作る過程を記事にしたいと思います。
理想のボタン配置のその後
その後、1か月ほどプレイして完全にこのボタン配置に慣れることができました。
その上での感想を残しておきたいと思います。
ボタン配置自体には満足しているのですが、インパクトボタンの増設位置はもうちょっと下にした方が良かったかもなっていうのが今の感想です。
キャンセルラッシュを中P中K同時押しで入力しているのですが、ヒートアップしてくるとインパクトボタンに指が触れてしまって中P中K大P大K同時押しになってキャンセルラッシュではなく、キャンセルインパクトになってしまうことがたまーにあります(この優先関係逆だったら良かったのに)。
トレモとか冷静に操作できている時は全く問題ないので、対戦中の精神状態が肉体に及ぼす変化の大きさに驚くばかりですね。
他に誤入力するシーンはないのでキャンセルラッシュの入力をパリィボタンでやるようにすれば解決することはわかっているのですが、コンボの中に組み込んでいる場合、押すボタンが変わるとリズムが狂ってコンボミスを誘発するので、そこをいきなり変えるのは難しいですね。