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子どもたちから学ぶこと

娘は週末の引越しに向けて忙しくしています。先日娘と会った時、新しい家、職場に行く前に病院受診もしたり、引越し前に不動産屋に確認するようにと、いろいろと言いつけてきました。

それと合間でしっかり遊んで命の洗濯をするようにと付け加えました。自分の稼いだお金で、自分の時間を楽しむのは大事なことです。もちろん身の丈にあった予算内でしっかり遊ぶことが大事です。

今日は引越し準備の小休止で遊びに行っているようです。


息子

息子は1歳になる前に、口蓋部(口腔内の天井部分)の手術をしています。通常2回に分けて手術するのですが、息子は肺炎を繰り返しており肺の負担を考え、1回の手術を決断しました。術後経過は良好でしたが、歯がなかなか生えてきませんでした。生えてくると手術で閉じた口蓋部に歯が生えてきました。このため口腔外科、矯正歯科と2年前まで継続していました。ちょうど主治医の退職と、こども病院から成人の病院に移行するタイミングが合い、治療も完了に漕ぎ着けました。

マスク生活と口の中の確認を拒否して逃げ出してきたので、なかなかチェックが出来ていませんでした。昨日、たまたま機嫌が良く、口腔内を見せてくれました。すると歯並びがガタガタになっていました。これはいかん。子どもの頃から治療してくれていた矯正歯科のスタッフの顔が浮かびました。記憶をたぐり主治医の先生が開業されている病院を探し出し予約を取ることができました。息子を連れて行こうと思います。


先日じっくり娘の話を聞いてきました。いまの若い人たちが働いている状況は、私の頃と違い非常に厳しいようです。娘と英語の試験のあとに落ち合いました。もう長いこと試験を受けています。自力で中国語の勉強もしていました。でもお給料の手取り額も心細いようです。娘が就職してから経済情報や雇用に関する記事をチェックするようになりました。

今回、転職をしますが、新しい環境に飛び込むのは若いうちがいいです。歳をとると適応能力が落ちていきます。転職先も関西より首都圏の方がたくさんあります。
娘は東京には、遊ぶ場所も買い物する場所も、博物館も美術館も文化の全てが集まっていると言います。その通りです。交通網も便利です。娘が好きそうな首都圏情報を見つけては娘に知らせるようになりました。

娘は関西には帰ってくることはないかもしれません。それも娘の人生です。娘が私を必要としたらすぐに行こうと思います。今回の旅で、バッチリ使えるようになったスマートEXアプリを駆使して飛んでいきます。


息子

今年は息子の療育手帳、障害年金の更新の年度です。診断書や書類を準備をしたり面談の予約や調整をしています。支援計画担当者との面談も数ヶ月に1回あります。息子は制度のおかげで生活しているので、日常から障害福祉の制度などの情報にはとても敏感です。

電気歯ブラシの修理をメーカーに連絡したり、必要なものは私が用意します。半年に1回歯医者に付き添い歯のクリーニングします。ガイドヘルパーやショートステイの予約をします。体調管理も抜かりありません。息子の障害を補えるように、機械やアプリの情報もチェックします。

息子の生活を維持するためのマネジメントと見守りと声かけをします。ケアマネとヘルパーと家族の役割をしています。私は元看護師で、ケアマネージャー試験も合格したことがあるので「私を雇うと本当は高いぞ!」と時々毒づきます。なんせ家庭の仕事は無償ですからね。


子どもたち

振り返れば、娘と息子を持つことで、視野が広がりました。

娘は理系なので、進学や就職の時に分からないことがたくさんありました。ど文系の私は理解するために、こっそり本を読んだものです。娘を通して会社経験のない私がたくさん学ばせてもらっています。

息子のおかげで大学院で障害福祉と地域関係を研究しました。この時得た知識は、相談室のときに大いに役に立っています。

嫌味を乱発し毒づきますし、ブーブー文句を垂れますが、彼らのおかげで私は確実にアップデートしているようです。

だからもうちょっと頑張ってみようと思います。



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