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新しい靴と美しい文字を書くボールペン。

買い物
地域振興券か名前は知らないけど、お買い物がお得になるというクーポン券を市で購入しました。値上がりしている食費に使うのもいいですが、この際せっかくなので、何か形にする買い物をすることにしました。

買い物リスト
息子の新しい靴。冬の下着。夏用の大きめの水筒(夏の終わりに壊した)プリンターインク、コピー用紙。そして私の新しい靴を買うことに決めました。

靴を探す
新しい靴は、スニーカーで、軽くて、足に負担がなくて、どんな洋服にも合わせやすい黒色。だけどオバちゃんっぽくないようなデザイン。かなり条件がありました。

ところがクーポン券が使える店は市内のみです。イオンもないし、ABCマートもありません。靴屋と名のつく店を訪ね、靴を探して歩きました。運良く3軒目で希望に叶う靴を見つけました。

新しい靴
今日は図書館まで、新しい靴で歩いてみることにしました。きっと足取りも軽やかに、いつもより早い時間で到着するはずです。

ところが私の身体は、日々の食べ過ぎと運動不足で足取りを軽くとは言い難いものでした。靴を変えてもそもそも運動不足だから、思うようにはいかないものだと歩きました。

ソールが2センチあるから身長も伸びたはずですが、眺めた景色はさほど変わり映えはしませんでした。2センチ身長が伸びて、秋の青い空に近づけたら、面白いのにね。

ボールペン
そういえば、むかし看護師の先輩にその細い指に持つボールペンで書く文字が、とても美しい人がいました。先輩は字だけでなく、色が白く華奢で、切長の目で大きな目の近寄り難い美しい人でした。

もしかしたら先輩のボールペンを持てばあんな文字が書けるのかなと、私は借りてみました。よっしゃとばかりにカルテの看護記録を書いてみましたが、いつもと同じ、象形文字、もしくは暗号のような文字が踊っていました。

大人女子は、まだ遠い
20代のわたしも、50代のわたしも考えることは同じでした。

「ふふふ まだまだ大人には程遠いな。」

いまだ未熟者の自分に、思わず笑いがでました。

図書館で見つけた本は、久しぶりに私を夢中にさせてくれそうです。新しい靴は私に馴染みつつありました。
本日も気分は上々。金木犀の香る道を、足取り軽く家に帰りました。

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