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水の流れに逆らわない生き方。
「どうして、この職業をしているのですか?」
最初は違う職業に着こうと、大学に入ったけど、次々と続けられなくなる事態が起きて、その度に軌道修正していたら、ここに辿り着いたと話す人がいました。
当時は、人生そのようなものかと、生ぬるく話を聞いていました。
私は看護師になろうと決めましたが、次々と不合格になり、最終的に准看護学校に滑り込みました。正看護師への進学する学校も不合格を連発し、就職試験も第1志望ではなく、不合格のあとに、辿り着いた場所でした。
その後も、一生この仕事を続けたいと、拘っていました。だから勘が錆びないようにと、息子の療育に合わせてパート、嘱託などで、仕事を繋いできました。しかしついにそれも出来なくなりました。その時に友人が言いました。
「仕事を続けたいと思うほどに、あなたは働けなくみたいだよ。もう仕事は諦めた方がいいんじゃないか。」
ところがその友人は、ずっと看護師を辞めたいと言い続けていました。ところが占い師から「あなたは死ぬまで働きます。」と言われて、死ぬほど怒っていましたが、その後、定年退職まで働き続けていました。
その時期から、そもそも看護師という職業は、私には合わないのかもしれない。見誤っていたのかもしれないと思うようになりました。だから自分で手を伸ばし、ガツガツと邁進するのではなく、人からの紹介や、自然の流れで来たことを受け入れることにしました。
言い換えると、水の流れに逆らわない生き方を心がけました。
仕事のお誘いはできる限り受けたので、看護師以外の仕事を経験することができました。そして紹介された大学院に入りました。
今なお、いろいろありますが、入学をきっかけに素晴らしい友人ができましたので、これでよかったと納得しています。それでも未熟者の私は、苦難に遭遇した時、周囲の心優しい人たちに、黒いものを垂れ流すのです。成長は簡単ではないようです。
私は、幾つになったら、人生の苦難を飲み込み、悠然と立ち続けることができるのでしょうか。
それが人である故の「生きる」という修行なのかもしれません。
考えても仕方がない。さあ今日も生きていこう。