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50代の英語の学習
わたしはアホでした。
中学で英語に出会い、すぐに嫌いな教科になりました。既に数学も、理科も、体育も音楽も家庭科も嫌いでした。暗記も苦手、手先は不器用、運動オンチ・・・なんの取り柄もない勉強できない子の典型でした。
以後、高校、短大、専門学校でも教養科目として英語に再会してきましたが、毎回理解することは出来ないままでした。でもずっと英語には憧れているし、海外旅行に行く度に「勉強せなば!」と必要性を感じるのでした。
正直うらやましい。
娘は語学が好きです。何を思ったのか中学でドイツ語検定を受けていました。フィリピンのセブ島の語学留学の1ヶ月間で、日常会話に対する苦手感は無くなっていくようでした。いまは中国語検定を受けたりしています。おなじ家に暮らしていて、同じようなものを食べているのに、何がどう違ったのでしょうか。
困った困った
昨年、大学院を卒業して、忌々しい教授と論文審査から解放されたときに、「次は何を目指そうか」と考えました。もう学費はないので学校には行かない。取得したい資格はない。実は卒業や合格のないものを目指すことは、案外むつかしいのです。
私は手先が不器用なので、楽器など練習を積み重ねるのも苦手ですし、手芸など生産性のある趣味はダメです。もともと運動も苦手ですが、特に喘息になってからは、電車に飛び乗るだけで、車内で咳が止まらなくなるほど、身体に負担がかかるのです。
ふと見ると、本棚に古い英語の本がありました。子どもの頃、大好きだった「エルマーのぼうけん」の原書です。いつ買ったのか記憶もないのですが、なんどか辞書を片手に挑んだ痕跡がありました。笑うことに毎回2ページ目で止まっていました。一瞬、また挑んでみようかと、ページを開きましたが、数秒で戦意喪失です。
https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=9
もう1度、英語に再挑戦してみよっかな
その方に連絡すると、いつも背後でお経のような話し声が聞こえてきます。聞くとBBCの放送を聴いているということでした。それにいつも英字新聞を持っています。これはきっと英語が得意な人であるに違いないと白羽の矢を立てました。そして思い切って勉強方法を尋ねてみました。
すると中学3年間の英語の教科書を取り寄せ復習するところから始めた方がよいとアドバイスをされました。行きがかり上、指導をしていただくことになりましたが。最近の教科書は音声データをダンロードして聞けるので、お得なテキストだと思います。こうして中学英語の学習を数ヶ月間行い、とにかく基礎構文を覚えなさいと指導されました。
しかし悲しいぐらいに理解でませんでした。すっかり記憶喪失です。
そろそろ講義が終わるころ、たまたま「ラジオ英会話」の放送を聞く機会がありました。理解ができるのかな・・・と毎朝、睡眠寝ながら聴いていました。テキストも購入せず、ほぼ寝ながらです。理解は出来ませんが、試聴習慣の方はつきました。満を辞してテキストを購入朝、昼、夜と繰り返し出来るだけ繰り返し聞くようにしました。これも習慣です。でも理解できないことも多いし、物覚えも悪いし、基本構文も覚えきっていません。
先生によると、「1年後ぐらいあとに聞いたら理解できるんじゃないですか。」との厳しいコメントでした。もう開き直って、ダラダラ聞き続けています。
さらにどうすれば低価格で勉強できるかを考えました。ヒアリングと音読練習は「ラジオ英会話」を継続しますが、長文読解をしたほうがいいとのことで、本棚にある「エルマーの冒険」の原書に挑戦することになりました。スマホの辞書機能で単語を調べながら少しずつ読み進めていきます。もともとの物語を知っているので、ところどころ記憶を蘇らせながら、物語の先へと進んでいく作業は、少しずつ楽しくなっていきました。
しかし基礎構文の知識がないので、高校の教科書も参考にしたほうがいいのではないかとアドバイスをもらいました。教科者は中学の教科書に比べて高価です。英語の参考書も本屋に溢れています。数が多すぎて、選ぶことができません。さてどうしましょう。←イマココで立ち止まっているところです。
ハイジとともに
音読でたどたどしく英語を読み上げていると、「アルプスの少女ハイジ」を思い出します。文字が読めないと、ロッテンマイヤーさんにバカ呼ばわりされたハイジに、クララの祖母が童話の絵本をプレゼントします。読み聞かせを聞き、物語の面白さを知ったハイジが、少しずつ文字を読み、物語の先を読み進めていくのです。こうしてハイジは文字を読めるようになっていくのです。
ハイジも頑張っていたから、私もがんばらねばと、少しずつ英語に取り組んでいるのです。
今でしょいま!
この先、どうなるか分からないけど、とにかく目の前の課題をすすめていきます。そのうち明確な目標、課題が見えてくるかもしれませんが、卒業も合格もない「勉強」の難しさを味わっています。なんでも同じだと思いますが、何事も1歳でも若く、いや今すぐに始めた方がいいと思うのです。躊躇している時間に、脳みそはどんどん固くなっていくからです。趣味も学習も早期にスタートをおすすめします。