生き様は死に様
一人暮らしの高齢のご近所さんが年末から体調が悪そうです。ちょうど私の両親と同じ世代なので、人ごとに思えません。
すれ違う時は声をかけ、いつも気にかけていますが「大丈夫、心配しないで。」「いつもありがとう。」と言われます。
「救急車を呼ぶのに迷ったらりしたらここに電話をして相談してね。」と救急安心センターの相談の電話番号を伝えました。
お子さんと会う機会があったので、気になることを伝えました。実はポンコツ看護師であることを伝えた上で、病院受診を勧めました。
包括支援センターの電話番号も伝えました。
「ゴミを捨てにいくから、部屋の前に取りに行きます。」と伝えましたが、「まだまだ大丈夫!」と私が行くより先に捨てに行ったようです。
近所として伝えることは伝えたし、本人の意思がないのに民生委員や部外者に相談に行くことは、個人情報の観点から出来ません。
策は尽きました。
・・・
困ったなぁと私は母にこの状況を話しました。
「たぶん死にたいんじゃないの」
母はあっさりと恐ろしいことを口に出しました。
「迷惑をかけたくないとか、我慢に我慢を重ねるのって気持ちは分かるもん。」
「そうですか・・・」
「やることはしたし、伝えることもした、あとは見守っていればいいんじゃないかな。」
私はうなずきました。
・・・
生き様は死に様といいます。これがご近所さんの生き方なのかもしれません。
私は静かに見守ります。