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立冬

気温が高い日が長く続いていましたが、やっと散歩ができる気候になりました。久しぶりに図書館まで足を伸ばして本を借りて来ました。

図書館では幅広い本に出会うために新刊コーナーで読めそうな本を選びます。最後まで読破するかの打率はあまり良くありません。それは本との相性が悪いと読まずに返却するからです。無理をして相性の悪い人や本に付き合う時間はもったいないからです。でも新たな出会いを求めてゲーム感覚で知らないジャンルの本を手に取るのです。

・・・

図書館からの帰り道、いつののように立ち寄った公園のベンチで本を開きました。そこへ強い風か吹いてきました。

「寒いっ‼️」

秋を感じぬままでしたが、いつのまにか冬に取り囲まれているようでした。冷えるので、家に帰って本の続きを読みましょう。

何事にも悔いのないように、やりたい事に取り組みたい。明日、この世が終わったても後悔はしたくない。だからこの本を手にしよう、このお菓子を食べてみよう、旅に出かけようと日々小さな決断するのです。

一見、風に流されそうでも、今日も私はちゃんと自分自身の足で立っています。


風に追い立てられるように
私はベンチから立ち上がりました。



立冬の午後のことでした。


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