保育現場にみる経済格差と対策を考える2
ということで、色々整理していきたい思います。
まず経済格差ということを考えた時に、あらためて確認したいのは、
「そもそも、この社会は仕事の内容によって稼げるお金が違う。」
という事実。これを社会はもっと認識することが大切だと思っています。
「いや、そんなのわかっているよ」という人がほとんどなのでしょうが、世の中をみてると実は本当にリアルな実感はないんじゃないかなと思ったりします。
だって、それをわかっている人が多数ならば、なによりこないだの選挙の結果ですよね。仕事によってお金の流れがアンバランスであることに対する政府の施作は、ほぼありません。
これは別に、お金の流れがアンバランスであること自体を批判してるわけではなくて。その時代のトレンドがあったり、求めてる人のニーズも違えば、届けられる人数の規模も違えば、単価も違えば、色々。
そのアンバランスゆえに生まれるものは、一概にネガティブなことばかりではないですから、それはそれでと思います。「全員、同じ給料を」というような共産主義的な考えをもっているわけでもありません。
ただここまで差が大きい社会を、そのまま放置しているのはどうか?
もう少し良い塩梅はないだろうか。と思います。
そして、差がある社会を前提に(否定ではなく)考えたときに、例えば消費税という形で全員に同じ税率で税を強いるのは、やっぱりおかしい仕組みだなと思います。
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こどもの育ちと環境と
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こども環境デザイン研究所代表。絵本作家。(『たんけんハンドル』発売中) 子育て、保育、教育を軸に、毎週1本ずつコラムと日記をお届けします…
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