名著:プロ倫を読み解く②
今日もプロ倫を読み解いていきます!
ただ、最初に謝っておくと…今日はプロ倫の内容とは若干異なりますのでご了承を…読むのはオススメしますよ(ただ、基礎的なことしか書いてません)
まず簡単にですが、キリスト教のプロテスタントとカトリックの違いについて紹介します。
もともと中世の時代に宗教改革というものがありました。それは、キリスト教のカトリックが信者に対して、天国に行きたければ、免罪符を買いなさいといったことから始まります。
それに対して、ルターという男が異を唱えました。「聖書にはそんなこと書いてないぞ!」
ルターはカトリックの腐敗を暴いたのです。そこから、完全なる聖書主義を目指したキリスト教の新たな宗派が生まれます。というより、現状のカトリックに対して抗議するという意味で、プロテスタントという新しい宗派が誕生したのです。有名なのがカルヴァンが推し進めたカルヴァン派とかですかね?
カトリックとプロテスタントの違いはいろいろありますが、ここで知っておいて欲しいのはカトリックが教会主義なのに対し、プロテスタントは聖書主義です。何よりも聖書を大切とします。
そんなプロテスタントは、聖書主義のため、識字率が高いです。なぜなら、文字を読めないと聖書は読めませんよね…。必然的に文字を読める、書ける人間が増えていきました。
一方でカトリックの方は、教会主義なので人々は教会にいる神父さんから直接言葉で教えをいただいたり、絵画から何かを連想したりと、文字を読める能力は必要ありません。
この文字が読める、読めない(識字率)の違いがあとあと大きな影響をもたらします。
それはカトリックの国が農業国家であるのに対し、プロテスタントの国が工業国家であること。
工業化するためには、働く人々に工場設備のやり方や組織のあり方などを十分に教えないといけません。
しかし、そのときにマニュアルがあるとどうでしょう?簡単に理解してもらえますよね。
工場長は新人に対して、
「あー、キミこのマニュアル読んどいて!」と言うだけでいいからです。
それによって、工業化の波に多くの人々がのれたわけです。
一方、識字率の低いカトリックは工業化へなかなか踏み出せなかったのです。
もうこの時点で、
「なぜカトリックの国は経済的に悪いのか?一方、プロテスタントの国は良いのか?の答えが見えてきたのではないでしょうか?」
そうです。農業国のカトリック、工業国のプロテスタントというわけで、経済的に差が出るのです。
さて、プロ倫を書いたマックスヴェーバーさんはこのようなことを言いたかったのか?
違います。彼がすごいのは、プロテスタントの大きな教えの一つ、"禁欲"に着目したことです。
禁欲?資本主義?やっぱり、繋がらないですよね。
さて明日はそこをきちんと深ぼっていきますのでお楽しみに。
またねー!
(終わり)