モテるために!?ある出版社のことを知ってほしい

今日はモテる方法と出版業界の共通点について紹介します。

昔ある先輩に
「どうやったら先輩みたいに異性からモテるようになりますか?」と聞いたことがあります。

そのとき、先輩から返って来た言葉は
「クールであれ」です。

詳しく聞くと、
「本当にモテたければ、自分のことを自分で売るのではなく、人に売ってもらうこと。自分はクールにしてればいい」というものです。

今日はそれをもとにある出版社さんについて紹介します。

少子高齢化にある日本において、
「大量生産大量消費」「多売り」の時代は厳しくなってきています。

いまはそんな時代。
去年、ある出版社が話題となりました。
それはミシマ社が新しく立ち上げた「ちいさいミシマ社」です。

書籍レーベル「ちいさいミシマ社」は、2019年7月ににスタートしました。
 ミシマ社よりさらに「ちいさい」を目指しており、ミシマ社よりも #少し高い価格設定 をし、#少部数の本を出版する という特徴があります。

ミシマ社のホームページによれば、通常のミシマ社は「一人でも多くの人々のもとへ」ですが、今回のちいさいミシマ社は「一人へより濃く」届く本を目指しています。もちろん、込める熱量はどちらも変わりません。

ここからは一般的に言われている出版業界についての業界話をちょこっと。(#知らない人には驚き話)

〜本屋さんのいまについて〜

書店(本屋さん)は、出版取次を介して書籍を仕入れます。いわゆる本専門の商社のことです。
仕入れ条件は、定価の8(割)掛け前後と言われています。つまり、どんなにがんばって仕入れた本を1冊売っても、本屋さんには1冊あたり約2割の利益しか上がらないという構造です。
「あれ?書店の利益少なくね」と思いますが、
本屋さんは売れ残った本を出版取次に「返品可能」です。よくコンビニや本屋さんは売れ残ったジャンプやサンデーなどの週刊誌を返品しています。

最近、本屋さんへ行くと
文房具や、化粧品が数多く並んでいます。
いわゆる雑貨コーナーが拡大しているわけですが、それはなぜかというと単純に「文房具や、化粧品の方が本屋さんに入る利益率が高いからです」

こういう状況のため、本屋さんに並ぶ本は全国的に減少傾向にあります。

本だけを売るような街の小さな本屋さんは、世の本離れや、ネット通販の台頭で経営ピンチになっている理由がなんとなくわかるのでは無いでしょうか。

本屋さんにとって、本屋の経営を維持するためには、利益が少なくても、できるだけ多く売るという「薄利多売」をめざすしかないのです。

最新刊を数多く入荷し、多く積んで、できるだけ多く売る。売れ残りは支払いが発生する前に返品する。「薄利」である以上、そうするほかない。

本屋さんに個性が失った(=どの本屋へ行っても同じような本しか売っていない)のは、こう言った事情もあることを知っていただきたいです。

さて本日の本題である、ちいさいミシマ社の挑戦は、この書店に大きな変化をもたらしました。

ミシマ社よりも少し高い価格設定をし、少部数の本を出版する。
定価を返品ありの8割掛けから、
返品はできないけど55%で卸すようにする。

これに伴い、

書店は「#届けることに専念」でき、出版社は「#つくることに専念」できるようになる。

大量生産・大量消費の時代が終わった今、書店と出版社、それぞれにある本来の良さを、それぞれがより発揮できるようにしたのです。

とても面白い試みだと思いませんか。

ここで強調して言いたいのが、
出版社と書店が協力して売るということ。
 
出版社はとにかくいい本を売ることに専念し、
あとは書店にお任せ。

書店は本を売るために、POPを作ったり、展示スペースを設けるなどして、本を届けることに専念する。

これって、まさに冒頭で自分が先輩に聞いたモテる人とはの条件に似ていませんか??

「#本当にモテたければ…
自分のことを自分で売るのではなく、人に売ってもらうこと。自分はクールにしてればいい」というものに近いと思いませんか。

ここでの話は
Aくんが自分で「俺ってこんなにすげーんだぜ」って人にアピールすると、人から気持ち悪がられますが…

自分のいないところとかで
他でも無いCくんとかが、
「Aくんってすごい優しい男なんだぜ!例えば…」と人に伝えれば、知らないところでAくんの株は爆上がり。
インサイダー取引か何かで、Aくん株を持つことが価値を持ち、モテちゃうという仕組みです。

今日はそういう話がしたかったのです笑😂

長々と語りましたが、少しでも参考になっていたら嬉しいです。

ひとりの本好きとして、#書店を支えたい

それではまたね!

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