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仕事に家事に子育てに…がんばるあなたに元気と癒しをチャージする、カナダの歌姫のアルバムを紹介します

はじめまして。”やんそんさん”と申します。初投稿です。どうぞよろしくお願いいたします。

仕事や家事、子育てに忙しいあなたへ。毎日がんばっているあなたの心に、元気と癒しをチャージしてくれるアルバムを紹介します。

カナダの女性シンガー、ホリー・コールの『私の時間~ベスト・オブ・ホリー・コール~』です。

「ホリー・コール?聞いたことあるような、無いような・・・」というあなたのために、彼女のプロフィールを紹介。

ホリー・コール 
1963年カナダ生まれ。1986年にホリー・コール(ボーカル)、アーロン・デイヴィス(ピアノ)、デヴィッド・ピルチ(ベース)の3人が”ホリー・コール・トリオ”でレコーディング開始。1992年アルバム「Blame  It on My Youth」(日本発売タイトル「Calling You」)収録の「コーリング・ユー」(映画『バグダット・カフェ』テーマ曲のカバー)で日本でも一躍有名に。2021年現在も精力的に活動を続けています。

今回紹介する『私の時間~ベスト・オブ・ホリー・コール~』は、2011年リリース、日本独自企画のベスト盤。
選曲が秀逸で、タイトルは知らなくても「聞いたことがあるかも・・・」という定番曲や有名ミュージシャンのカバーが16曲、ホリー・コール・トリオオリジナルが2曲、合計18曲が収録されています。

表情豊かで、温かく、なめらかで、伸びのある、ホリー・コールの歌声。
やさしく響くアーロン・デイヴィスのピアノの調べ。
心地よく厚みのあるビートを刻むデヴィッド・ピルチのウッドベース。

あなたの記憶の片隅にある「聞いたことがあるかも・・・」という名曲が、ホリー・コール・トリオの素晴らしいアレンジと演奏でスタイリッシュかつ、深く心に響く曲に生まれ変わり、疲れて硬くなった心とからだを解きほぐしてくれます。

おうちでひとり家事に励むときのBGMにもぴったり。一人悶々と家事をすると、どうしてもテンションが下がりがち。ホリーの歌声を聴きながらテンションを上げて、家じゅうの面倒をやっつけてしまいましょう!

そしてほっと一息のブレイクタイムには、目を閉じて、スピーカーから流れてくるホリーの声、ウッドベースやピアノ、様々な楽器の音をじっくりと聞いてください。あなたの疲れが癒されると同時に、音楽の素晴らしさを感じることでしょう。

それではアルバムの曲順に1曲ずつ、紹介しますね!オリジナル(原曲)も紹介していますので、聞き比べをして、それぞれの良さや違いを味わうのも楽しいですよ。

🌸Spotifyのプレイリストを貼付けました。パソコンにSpotifyを入れて聴いて下さい。AmazonMusicでも全曲聴けます。




1 アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ         (I Can See Clearly Now)

米国のレゲエシンガー、ジョニー・ナッシュの1972年の全米ヒット曲。
1993年ジャマイカ人レゲエシンガー、ジミー・クリフがカバー、映画「クール・ランニング」の主題歌として、リバイバルヒットしました。

「雨がやんで、今、はっきりと見える。じゃまをしていたものが全て見えるよ。雲はなくなり、太陽は輝き、青空しかない。これからは明るくなるんだ。太陽が輝くんだ!」

イントロのウッドベースとスネアドラムのビートは、大地から聞こえる地球の鼓動のよう。ホリーの歌声は温かく、希望に満ち溢れています。
目を閉じて聴いていると、広大な大地に立ち、晴れ上がった大空を見上げ、大きく手を広げる自分の姿が瞼の裏に浮かんできます。ほら、太陽があなたを見ている!

2 イフ・アイ・ワー・ア・ベル (If I Were a Bell)       

1955年のアメリカのミュージカル「Guys and Dolls」(野郎どもと女たち)の曲。ジャズのスタンダードナンバーです。

堅物の女の子が、初めてのデートとお酒で上機嫌になってしまい、「私の今の気持ちを聞いて!もし私が鐘だったら鳴りっぱなしよ!ディンドンディンドン鳴ってる~」とテンション高く歌っています。

ホリーの「Ask me~」の第一声から始まるこの歌を聴くと、歌と一緒にあなたの心もからだもスウィングして元気が出ますよ。
初めてのデート、初めてのお酒、初めての・・・。あなたの初めてを思い出しながら、聴いてましょう。心のときめきを思い出すかもしれません。


3 ダウンタウン(DownTown)

イギリスの女性シンガー、ペトゥラ・クラークの1964年のヒット曲。
オリジナルは、ストリングスも入ったボリュームのあるゴージャスでキュートな歌です。ホリー・コール・トリオは、ジャージーでアフリカンチックなリズムの、ちょっと不思議なダウンタウンになっています。

「さびしい時、疲れた時にダウン・タウンに行ってみれば、元気になれる!
行きましょう、ダウンタウンへ!」

ほどよいアップテンポで、家事タイムのBGMにピッタリ。「これが片付いたらひとりでゆっくり買物にでも出かけよう!」忙しさに忙殺されているときのモチベーションアップに聴いてください。

4 コーリング・ユー(Calling You)

1987年の西ドイツ映画『バグダッド・カフェ』の主題歌。オリジナルはゴスペル歌手、ジェヴェッタ・スティールが歌っていました。

「あなたに近くにいてほしい。私は変化が来るのを感じているの。自由が来るのを感じているの。私はあなたを呼んでいる。聞こえないの?私はあなたを呼んでいるの」

砂漠に吹く乾いた風と虚無感が漂うイントロ。希望の光が差すような間奏。温かくなめらかな、そして芯の強さを感じる、ホリーの伸びやかな歌声。ホリー・コール・トリオの演奏にひととき、酔いましょう。

5 テネシー・ワルツ(Tennessee Waltz)

ジャズのスタンダードナンバー。日本でも1952年に江利チエミが歌って大ヒットしました。

「彼とテネシーワルツを踊っていたら、昔の友達に偶然会ったの。彼女に彼を紹介したら、二人は一緒にダンスを踊っていた。そして友達は私から彼を奪っていったの。テネシーワルツが流れていたあの夜に、私は彼を失ったの。あの夜、あの場所に流れていた美しいテネシーワルツ・・・」

せつなく、やさしく歌うホリー。失恋ソングなのに、聞き終わると心が穏やかになるのはなぜでしょうか・・・。

6 夢の人(I've Just Seen A Face)

1965年ビートルズのアルバム「Help!」収録曲で、ポール・マッカートニー作。ポールはカントリー調の素朴なイメージで歌っています。

「たった今出会ったあの人の顔が忘れられない。理想の男の人に出会ってしまったの。今日出会わなかったら、気づくことはなかったかもしれない。彼の夢を見るの。落ちていく…私は恋に落ちていく・・・」

ロックテイストのグルーブ感のあるアレンジで、ちょっと大人の恋の雰囲気。ホリーは、ハスキーな甘い声で語りかけるように歌います。一緒に恋する気分を味わってください。


7 カム・フライ・ウィズ・ミー        (Come Fly With Me) 

アメリカのレジェンド歌手、フランク・シナトラ 1958年のヒット曲。航空会社のCMや映画の主題歌にも使用されています。

「一緒に空を飛びましょう。ボンベイのバー、ペルー、アカプルコ湾。ハネムーンには空の旅が最高だってみんな言うわ。一緒に空を飛びましょう。」

オリジナルとは異なる、ロマンチックな浮遊感のあるアレンジ。ロマンチックなバラードに変身させています。ホリーの歌を聴くと、いっしょに空を飛んでいるかのようです。この歌を聴きながら、エキゾチックな世界を脳内旅行しましょう。

8 神のみぞ知る(God Only Knows)

1966年ザ・ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』収録曲。アルバムは名盤中の名盤と言われ、特にこの曲は「今まで聴いた中で最高の曲」とポール・マッカートニーが言ったことで有名です。

「いつもあなたを愛してるとは、言えないかもしれない。でも空に星がある限り、私の気持ちを決して疑わないでいいわ。あなたがいなくなったら私がどうなるか、なんて神さましかわからないわ・・・」

美しいピアノの調べ、ソフトなウッドベースとドラムのリズムの刻み、海を感じるギターの響き、穏やかでやさしいホリーの歌声・・・。
部屋の中で聴いていると、室内の空気が浄化されたような気分になります。

9 シャレード(Charade)

1963年オードリー・ヘップバーン主演の映画「シャレード」の主題歌。ラブサスペンス映画らしく、ミステリアスな歌詞。”シャレード”は見せかけのお芝居やジェスチャーゲームの意味です。

「私たちは見せかけのお芝居に夢中になっていたわ。そしてお芝居はクライマックス。運命が人を操っているよう。私が振り向いた時にあなたはもういなかった。舞台の両袖からはオルゴールが鳴り響いたまま。プログラムのクライマックス、見せかけのお芝居で終わるのよ。」

疾走感のあるアレンジ、ビッグバンドのゴージャスな演奏、クールなホリーの歌声がかっこいい!ゴージャスでクールな女性になった自分を妄想です。

10 スマイル(Smile)

1936年アメリカ映画「モダン・タイムス」ラストシーンに流れる曲。作曲はチャールズ・チャップリン。1954年にジョン・ターナーとジェフリー・パーソンズが歌詞とタイトルを加えました。美しいメロディーと心励ましてくれる歌詞は、時代を超えて誰からも愛される歌です。

「スマイル、心が痛いときも。スマイル、くじけそうなときも。空が雲ばかりでもなんとかなるわ。不安で悲しくても、笑顔でいれば、あなたはできる。笑顔でいることを続けましょう。泣いたってどうにもならないわ。笑顔でいれば、あなたの人生には価値があるって分かるわ。笑顔でいれば。」

目を閉じて、ホリー・コール・トリオの演奏に耳を傾けて下さい。暗闇の中に響くウッドベースとパーカッション、ホリーの力強い歌声、やさしく包み込むようなピアノの調べ・・・。様々のことに振り回されて、ざわざわしていた気持ちが穏やかになっていくことでしょう・・・。

11 ロマンティカリー・ヘルプレス
( Romantically Helpless) 

2000年リリースのアルバム「 Romantically Helpless」収録曲。ウッドベースのデヴィッド・ピルチの作品です。

「楽しい時間を過ごせる人を探しているの。あなたががっかりすることがないよう、面白いことを探すわ。私はいつもでどこでもあなたが満足するようにするわ。私はあなたのことを愛したいの。あなたに恋しちゃってどうしようもないの」

シンセサイザーやホーンセクションも入った、賑やかなバックバンドの演奏。恋する女性のウキウキ&戸惑う気分を歌うホリー。いっしょにあなたも楽しくなりましょう。

12 ケ・セラ・セラ (Que Sera, Sera) 

1956年ヒッチコック監督の映画『知りすぎていた男』の主題歌で、主演のドリス・デイが歌いました。日本ではペギー葉山のカバーが有名です。

「小さかった頃ママに聞いたわ。私は大きくなったら可愛くなるの?お金持ちになるの?するとママは言ったわ。未来のことはわからないけれどなるようになるわ、と。
私もママになり、子供たちに聞かれるの。大きくなったらハンサムになるの?お金持ちになるの?って。私は優しく答えてあげる。未来のことは、考えなくてもなるようになるわ、とね。」

ブルースなアレンジと演奏、少し気だるさのある歌声。ゆる~い雰囲気にいつの間にか身も心もほぐれてきます・・・身体中に力が入って全身コリコリのとき、脱力したいときに聴いて下さい。焦ってもしょうがない。なんとかなりますよ。

13 ジャージー・ガール(Jersey Girl)

「ロックの殿堂入り」したアメリカのミュージシャン、トム・ウェイツの1980年の曲。ニューヨーク・マンハッタンの川向こうのニュージャージーに住む彼女(後に奥様に)に贈ったラブソングです。

「街の不良や女たちなんか相手なんかしていられない、今夜はお前と一緒にいるから。川を越えてジャージーまで行こう。一緒にカーニバルに行こう。川を越えれば全てうまく行く。土曜の夜にお前と一緒にいるなんて。そして歌いたくなるんだ。シャララ…って。俺はジャージーの女に惚れたんだ。」

男くさい歌詞と、ジャージーでキュートなアレンジとのギャップ、そしてクールな歌声が、不思議な魅力を醸し出している曲です。
いっしょにシャララ…しちゃいましょう。気分は上々!

14 ラージャー・ザン・ライフ (Larger Than Life)

2007年リリースのアルバム「Holly Cole」収録曲。ホリー・コール作詞・作曲です。

「世界中の不思議なもの、素晴らしいものを見てきたわ。地上にある素晴らしいもの、星もじっと眺めたわ。でもあなたが現れてから、私にとって素晴らしくて偉大な存在はあなたなの。」

恋人に語りかけているようなやさしくてなめらかなホリーの歌声。軽やかなアフタービートのリズムと、楽しく踊っているかのようなピアノの響き…ダンスしているような気分。ゆっくりと体をスウィングしながら聴くと、楽しい気分になれますよ。

15 シェルブールの雨傘(I Will Wait For You)

1964年ミュージカル映画「シェルブールの雨傘」の主題歌。フランス音楽界の巨匠ミシェル・ルグランの名曲です。

「たとえ永遠であっても、私はあなたを待つわ。何度となく夏を迎えたとしても、あなたを待つわ。私のもとにあなたが帰ってくるまで。あなたの腕の中で、あなたの吐息を感じるまで。どこにいても私がこんなにあなたを愛してることを忘れないで。いつまでもあなたを待っていることを。」

ボサノバチックなリズムに乗せて歌う、切なく悲しくて、でも芯のある歌声。愛の力は女を強くする・・・歌の中のヒロインになったつもりで、じっくりと聴いて下さい。

16 アリソン(Alison)

イギリス出身、ミュージシャンのエルヴィス・コステロの代表曲。1977年リリース。

「君と久しぶりに会えて嬉しいよ。でも君は今幸せでは無いとわかるんだ。君には夫がいる。でも彼は君を手にいれたら満足してしまったんだよ。君の幸せではない姿を見るのは耐えられない。アリソン、僕の愛は本物だ、君の本当の気持ちを教えてほしい」

本物の愛に余計なものは必要ない、とでもいうようなシンプルな伴奏。静かな中にも、あふれる思いや感情が込められた歌声に耳を傾けましょう。

17 マイ・フーリッシュ・ハート          (My Foolish Heart)          

ジャズのスタンダードナンバー。1949年のアメリカ映画『愚かなり我が心』主題歌。

「夜は素敵な曲のよう。気をつけて、私の愚かな心。いつまでも変わらない月は、何て白いんでしょう。気をつけて、私の愚かな心。愛と心の迷いの境界がわからなくなってしまう。でも今度は心の迷いではないみたい。愛、今度は愛だわ。私の愚かな心。」

ピアノとウッドベースとヴォーカルだけのシンプルな演奏。冷静でいたいけれど、あふれる気持ちをどうすることもできない…ホリー・コール・トリオの実力と魅力たっぷりの、ときめいた気持ちになる1曲です。


18 さくら (独唱)

ホリー・コール自身が英詞は担当。
今はつらくても、春は必ず訪れます。満開の桜並木を歩く自分を想像しながら聴いてみましょう。


最後まで目を通していただき、ありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしております。           

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