仕事に家事に子育てに…がんばるあなたに元気と癒しをチャージする、カナダの歌姫のアルバムを紹介します
はじめまして。”やんそんさん”と申します。初投稿です。どうぞよろしくお願いいたします。
仕事や家事、子育てに忙しいあなたへ。毎日がんばっているあなたの心に、元気と癒しをチャージしてくれるアルバムを紹介します。
カナダの女性シンガー、ホリー・コールの『私の時間~ベスト・オブ・ホリー・コール~』です。
「ホリー・コール?聞いたことあるような、無いような・・・」というあなたのために、彼女のプロフィールを紹介。
今回紹介する『私の時間~ベスト・オブ・ホリー・コール~』は、2011年リリース、日本独自企画のベスト盤。
選曲が秀逸で、タイトルは知らなくても「聞いたことがあるかも・・・」という定番曲や有名ミュージシャンのカバーが16曲、ホリー・コール・トリオオリジナルが2曲、合計18曲が収録されています。
表情豊かで、温かく、なめらかで、伸びのある、ホリー・コールの歌声。
やさしく響くアーロン・デイヴィスのピアノの調べ。
心地よく厚みのあるビートを刻むデヴィッド・ピルチのウッドベース。
あなたの記憶の片隅にある「聞いたことがあるかも・・・」という名曲が、ホリー・コール・トリオの素晴らしいアレンジと演奏でスタイリッシュかつ、深く心に響く曲に生まれ変わり、疲れて硬くなった心とからだを解きほぐしてくれます。
おうちでひとり家事に励むときのBGMにもぴったり。一人悶々と家事をすると、どうしてもテンションが下がりがち。ホリーの歌声を聴きながらテンションを上げて、家じゅうの面倒をやっつけてしまいましょう!
そしてほっと一息のブレイクタイムには、目を閉じて、スピーカーから流れてくるホリーの声、ウッドベースやピアノ、様々な楽器の音をじっくりと聞いてください。あなたの疲れが癒されると同時に、音楽の素晴らしさを感じることでしょう。
それではアルバムの曲順に1曲ずつ、紹介しますね!オリジナル(原曲)も紹介していますので、聞き比べをして、それぞれの良さや違いを味わうのも楽しいですよ。
🌸Spotifyのプレイリストを貼付けました。パソコンにSpotifyを入れて聴いて下さい。AmazonMusicでも全曲聴けます。
1 アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ (I Can See Clearly Now)
米国のレゲエシンガー、ジョニー・ナッシュの1972年の全米ヒット曲。
1993年ジャマイカ人レゲエシンガー、ジミー・クリフがカバー、映画「クール・ランニング」の主題歌として、リバイバルヒットしました。
「雨がやんで、今、はっきりと見える。じゃまをしていたものが全て見えるよ。雲はなくなり、太陽は輝き、青空しかない。これからは明るくなるんだ。太陽が輝くんだ!」
イントロのウッドベースとスネアドラムのビートは、大地から聞こえる地球の鼓動のよう。ホリーの歌声は温かく、希望に満ち溢れています。
目を閉じて聴いていると、広大な大地に立ち、晴れ上がった大空を見上げ、大きく手を広げる自分の姿が瞼の裏に浮かんできます。ほら、太陽があなたを見ている!
2 イフ・アイ・ワー・ア・ベル (If I Were a Bell)
1955年のアメリカのミュージカル「Guys and Dolls」(野郎どもと女たち)の曲。ジャズのスタンダードナンバーです。
堅物の女の子が、初めてのデートとお酒で上機嫌になってしまい、「私の今の気持ちを聞いて!もし私が鐘だったら鳴りっぱなしよ!ディンドンディンドン鳴ってる~」とテンション高く歌っています。
ホリーの「Ask me~」の第一声から始まるこの歌を聴くと、歌と一緒にあなたの心もからだもスウィングして元気が出ますよ。
初めてのデート、初めてのお酒、初めての・・・。あなたの初めてを思い出しながら、聴いてましょう。心のときめきを思い出すかもしれません。
3 ダウンタウン(DownTown)
イギリスの女性シンガー、ペトゥラ・クラークの1964年のヒット曲。
オリジナルは、ストリングスも入ったボリュームのあるゴージャスでキュートな歌です。ホリー・コール・トリオは、ジャージーでアフリカンチックなリズムの、ちょっと不思議なダウンタウンになっています。
「さびしい時、疲れた時にダウン・タウンに行ってみれば、元気になれる!
行きましょう、ダウンタウンへ!」
ほどよいアップテンポで、家事タイムのBGMにピッタリ。「これが片付いたらひとりでゆっくり買物にでも出かけよう!」忙しさに忙殺されているときのモチベーションアップに聴いてください。
4 コーリング・ユー(Calling You)
1987年の西ドイツ映画『バグダッド・カフェ』の主題歌。オリジナルはゴスペル歌手、ジェヴェッタ・スティールが歌っていました。
「あなたに近くにいてほしい。私は変化が来るのを感じているの。自由が来るのを感じているの。私はあなたを呼んでいる。聞こえないの?私はあなたを呼んでいるの」
砂漠に吹く乾いた風と虚無感が漂うイントロ。希望の光が差すような間奏。温かくなめらかな、そして芯の強さを感じる、ホリーの伸びやかな歌声。ホリー・コール・トリオの演奏にひととき、酔いましょう。
5 テネシー・ワルツ(Tennessee Waltz)
ジャズのスタンダードナンバー。日本でも1952年に江利チエミが歌って大ヒットしました。
「彼とテネシーワルツを踊っていたら、昔の友達に偶然会ったの。彼女に彼を紹介したら、二人は一緒にダンスを踊っていた。そして友達は私から彼を奪っていったの。テネシーワルツが流れていたあの夜に、私は彼を失ったの。あの夜、あの場所に流れていた美しいテネシーワルツ・・・」
せつなく、やさしく歌うホリー。失恋ソングなのに、聞き終わると心が穏やかになるのはなぜでしょうか・・・。
6 夢の人(I've Just Seen A Face)
1965年ビートルズのアルバム「Help!」収録曲で、ポール・マッカートニー作。ポールはカントリー調の素朴なイメージで歌っています。
「たった今出会ったあの人の顔が忘れられない。理想の男の人に出会ってしまったの。今日出会わなかったら、気づくことはなかったかもしれない。彼の夢を見るの。落ちていく…私は恋に落ちていく・・・」
ロックテイストのグルーブ感のあるアレンジで、ちょっと大人の恋の雰囲気。ホリーは、ハスキーな甘い声で語りかけるように歌います。一緒に恋する気分を味わってください。
7 カム・フライ・ウィズ・ミー (Come Fly With Me)
アメリカのレジェンド歌手、フランク・シナトラ 1958年のヒット曲。航空会社のCMや映画の主題歌にも使用されています。
「一緒に空を飛びましょう。ボンベイのバー、ペルー、アカプルコ湾。ハネムーンには空の旅が最高だってみんな言うわ。一緒に空を飛びましょう。」
オリジナルとは異なる、ロマンチックな浮遊感のあるアレンジ。ロマンチックなバラードに変身させています。ホリーの歌を聴くと、いっしょに空を飛んでいるかのようです。この歌を聴きながら、エキゾチックな世界を脳内旅行しましょう。
8 神のみぞ知る(God Only Knows)
1966年ザ・ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』収録曲。アルバムは名盤中の名盤と言われ、特にこの曲は「今まで聴いた中で最高の曲」とポール・マッカートニーが言ったことで有名です。
「いつもあなたを愛してるとは、言えないかもしれない。でも空に星がある限り、私の気持ちを決して疑わないでいいわ。あなたがいなくなったら私がどうなるか、なんて神さましかわからないわ・・・」
美しいピアノの調べ、ソフトなウッドベースとドラムのリズムの刻み、海を感じるギターの響き、穏やかでやさしいホリーの歌声・・・。
部屋の中で聴いていると、室内の空気が浄化されたような気分になります。
9 シャレード(Charade)
1963年オードリー・ヘップバーン主演の映画「シャレード」の主題歌。ラブサスペンス映画らしく、ミステリアスな歌詞。”シャレード”は見せかけのお芝居やジェスチャーゲームの意味です。
「私たちは見せかけのお芝居に夢中になっていたわ。そしてお芝居はクライマックス。運命が人を操っているよう。私が振り向いた時にあなたはもういなかった。舞台の両袖からはオルゴールが鳴り響いたまま。プログラムのクライマックス、見せかけのお芝居で終わるのよ。」
疾走感のあるアレンジ、ビッグバンドのゴージャスな演奏、クールなホリーの歌声がかっこいい!ゴージャスでクールな女性になった自分を妄想です。
10 スマイル(Smile)
1936年アメリカ映画「モダン・タイムス」ラストシーンに流れる曲。作曲はチャールズ・チャップリン。1954年にジョン・ターナーとジェフリー・パーソンズが歌詞とタイトルを加えました。美しいメロディーと心励ましてくれる歌詞は、時代を超えて誰からも愛される歌です。
「スマイル、心が痛いときも。スマイル、くじけそうなときも。空が雲ばかりでもなんとかなるわ。不安で悲しくても、笑顔でいれば、あなたはできる。笑顔でいることを続けましょう。泣いたってどうにもならないわ。笑顔でいれば、あなたの人生には価値があるって分かるわ。笑顔でいれば。」
目を閉じて、ホリー・コール・トリオの演奏に耳を傾けて下さい。暗闇の中に響くウッドベースとパーカッション、ホリーの力強い歌声、やさしく包み込むようなピアノの調べ・・・。様々のことに振り回されて、ざわざわしていた気持ちが穏やかになっていくことでしょう・・・。
11 ロマンティカリー・ヘルプレス
( Romantically Helpless)
2000年リリースのアルバム「 Romantically Helpless」収録曲。ウッドベースのデヴィッド・ピルチの作品です。
「楽しい時間を過ごせる人を探しているの。あなたががっかりすることがないよう、面白いことを探すわ。私はいつもでどこでもあなたが満足するようにするわ。私はあなたのことを愛したいの。あなたに恋しちゃってどうしようもないの」
シンセサイザーやホーンセクションも入った、賑やかなバックバンドの演奏。恋する女性のウキウキ&戸惑う気分を歌うホリー。いっしょにあなたも楽しくなりましょう。
12 ケ・セラ・セラ (Que Sera, Sera)
1956年ヒッチコック監督の映画『知りすぎていた男』の主題歌で、主演のドリス・デイが歌いました。日本ではペギー葉山のカバーが有名です。
「小さかった頃ママに聞いたわ。私は大きくなったら可愛くなるの?お金持ちになるの?するとママは言ったわ。未来のことはわからないけれどなるようになるわ、と。
私もママになり、子供たちに聞かれるの。大きくなったらハンサムになるの?お金持ちになるの?って。私は優しく答えてあげる。未来のことは、考えなくてもなるようになるわ、とね。」
ブルースなアレンジと演奏、少し気だるさのある歌声。ゆる~い雰囲気にいつの間にか身も心もほぐれてきます・・・身体中に力が入って全身コリコリのとき、脱力したいときに聴いて下さい。焦ってもしょうがない。なんとかなりますよ。
13 ジャージー・ガール(Jersey Girl)
「ロックの殿堂入り」したアメリカのミュージシャン、トム・ウェイツの1980年の曲。ニューヨーク・マンハッタンの川向こうのニュージャージーに住む彼女(後に奥様に)に贈ったラブソングです。
「街の不良や女たちなんか相手なんかしていられない、今夜はお前と一緒にいるから。川を越えてジャージーまで行こう。一緒にカーニバルに行こう。川を越えれば全てうまく行く。土曜の夜にお前と一緒にいるなんて。そして歌いたくなるんだ。シャララ…って。俺はジャージーの女に惚れたんだ。」
男くさい歌詞と、ジャージーでキュートなアレンジとのギャップ、そしてクールな歌声が、不思議な魅力を醸し出している曲です。
いっしょにシャララ…しちゃいましょう。気分は上々!
14 ラージャー・ザン・ライフ (Larger Than Life)
2007年リリースのアルバム「Holly Cole」収録曲。ホリー・コール作詞・作曲です。
「世界中の不思議なもの、素晴らしいものを見てきたわ。地上にある素晴らしいもの、星もじっと眺めたわ。でもあなたが現れてから、私にとって素晴らしくて偉大な存在はあなたなの。」
恋人に語りかけているようなやさしくてなめらかなホリーの歌声。軽やかなアフタービートのリズムと、楽しく踊っているかのようなピアノの響き…ダンスしているような気分。ゆっくりと体をスウィングしながら聴くと、楽しい気分になれますよ。
15 シェルブールの雨傘(I Will Wait For You)
1964年ミュージカル映画「シェルブールの雨傘」の主題歌。フランス音楽界の巨匠ミシェル・ルグランの名曲です。
「たとえ永遠であっても、私はあなたを待つわ。何度となく夏を迎えたとしても、あなたを待つわ。私のもとにあなたが帰ってくるまで。あなたの腕の中で、あなたの吐息を感じるまで。どこにいても私がこんなにあなたを愛してることを忘れないで。いつまでもあなたを待っていることを。」
ボサノバチックなリズムに乗せて歌う、切なく悲しくて、でも芯のある歌声。愛の力は女を強くする・・・歌の中のヒロインになったつもりで、じっくりと聴いて下さい。
16 アリソン(Alison)
イギリス出身、ミュージシャンのエルヴィス・コステロの代表曲。1977年リリース。
「君と久しぶりに会えて嬉しいよ。でも君は今幸せでは無いとわかるんだ。君には夫がいる。でも彼は君を手にいれたら満足してしまったんだよ。君の幸せではない姿を見るのは耐えられない。アリソン、僕の愛は本物だ、君の本当の気持ちを教えてほしい」
本物の愛に余計なものは必要ない、とでもいうようなシンプルな伴奏。静かな中にも、あふれる思いや感情が込められた歌声に耳を傾けましょう。
17 マイ・フーリッシュ・ハート (My Foolish Heart)
ジャズのスタンダードナンバー。1949年のアメリカ映画『愚かなり我が心』主題歌。
「夜は素敵な曲のよう。気をつけて、私の愚かな心。いつまでも変わらない月は、何て白いんでしょう。気をつけて、私の愚かな心。愛と心の迷いの境界がわからなくなってしまう。でも今度は心の迷いではないみたい。愛、今度は愛だわ。私の愚かな心。」
ピアノとウッドベースとヴォーカルだけのシンプルな演奏。冷静でいたいけれど、あふれる気持ちをどうすることもできない…ホリー・コール・トリオの実力と魅力たっぷりの、ときめいた気持ちになる1曲です。
18 さくら (独唱)
ホリー・コール自身が英詞は担当。
今はつらくても、春は必ず訪れます。満開の桜並木を歩く自分を想像しながら聴いてみましょう。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしております。