元22/7(ナナニジ)最年少メンバー・女優・作家etc.日永麗(ひながうらら)
見出された才能
れったんこと、高辻麗(たかつじうらら)、現・日永麗(ひながうらら)は10000人の中から選ばれた声優アイドルグループ22/7(ナナブンノニジュウニ)の初期メンバーの中でも最年少のメンバーです。SHOWROOM試験は宮瀬玲奈(佐倉初)に次ぐ2位通過だったそうです。最近配信は少ないですが(お誕生日4/9に配信ありました)、お話はとても面白い人です。
センター争いで西條和に敗れる
配役正式決定前、当初はセンター、滝川みう役の仮指名もありました。れったんは「滝川みうちゃん」にかなり入れ込んでいて頑張っていたのですが、結局滝川みう役には西條和が選ばれました。れったんもなごみんも影の濃い才女ではありますが、なごみんのほうが安定して面白いという判断であったのでしょう。
不遇の時代から、確かな11人の1人へ
8人の初期キャラクター役からあぶれた後はひたすら干され続けます。8+3体制の中、顔出しも遅く役も決まるかわからない。これも秋元康流のプロデュースなのでしょうか?
配役から漏れてから1年4ヶ月後の2018年9月20日に新キャラクター東条悠希役を貰えるのですが、キャラクターのバラエティー番組「22/7計算中」ではキャラとしてどう発言していいのかなかなか掴めずかなり苦労したようです。年少だけど個性的なファッションで発言もちょっとナマイキなようでそこが可愛くて、傍から見ると悠希は(少しキャラは違えど)れったんにピッタリ合いそう嵌りそうな役なのですが本人の認識からすると、あるいはバラエティーでどう動くかというのは難しいのでしょう。とはいえ、最初から番組中の制作作品や台詞で創作センスを発揮しています。
れったんP
グループ内の役割としては、メンバープロデュースに才能を発揮した人という印象があります。特にナナニジの歴史に足跡を刻んだのは紅白ユニットのコンセプト&メンバー分け投票です。
紅組コンセプト:「パンクゴシック」
キャラクター:河野都、斎藤ニコル、佐藤麗華、立川絢香、東条悠希、藤間桜
白組コンセプト:「甘ロリ」
キャラクター:神木みかみ、滝川みう、戸田ジュン、柊つぼみ、丸山あかね
最終的に貰った曲はそれぞれ『雷鳴のDelay』と『キウイの主張』
紅組コンセプト:「明正レトロポップ ~セピア色~」
キャラクター:神木みかみ、河野都、立川絢香、戸田ジュン、藤間桜
白組コンセプト:「令成エモーション ~透色~」
キャラクター:斎藤ニコル、滝川みう、東条悠希、柊つぼみ、丸山あかね
最終的に貰った曲はそれぞれ『今年 初めての雪』と『ヘッドフォンを外せ!』
二連勝!ほかにも他のメンバーと一緒にいる時に、メンバーが何をすると可愛いのかあるいは意外性の魅力が引き出されるすのかよくわかっている人だったという印象があります。将来アイドルをプロデュースして欲しいと私は思っています。
暗転
2021年10月、ナナニジファンにとって最悪の衝撃のニュースが舞い込みました。高辻麗の契約解除です。理由は無断欠勤及び音信不通、活動を続ける意思がないこと。当時は一部で疑いの声も上がりましたが、暫く後に本人から謝罪コメントが出され、本人もよく元気が出ないとき連絡とれなくなってしまうという話をしており、事実通りの発表だったのでしょう。そもそもインタビューによれば彼女はナナニジ加入時には(実際何があったのかはわからないけれど、本人曰くちょっとしたことがきっかけで)中学不登校になっており、メンタルが限界を迎えるとトんでしまう子なのです。
医師の診断書を出せていればと悔やまれるのですが、それすら無理という状況は起きるもので彼女を責めるべきではないと思います。一方で、無断欠勤で仕事をクビになってしまうのは社会的には仕方のないことです。
ただ彼女がアイドル活動はもうムリと思っていたとしても、ファンからの「11人」への支持は根強く、活動辞退にしても「卒業」ということにしたかったのです。それは麗と仲の良かった何人かのメンバーたちが口にした願いでもありました。(もっとひどい辞め(させ)方が横行しているアイドルグループも多いのですが)「契約解除」は悲しいことに運営への不信を生み、今に続くナナニジ卒業or活動中止問題の根源となっています。
春の日永に、再び咲く
そんな話はさておき、契約解除後しばらく消息不明だった彼女は後に本人が語るところによるとしばらく千葉の実家に帰ってニートをしていたようです(大学に籍を置いて遊んでいても全く構わない年齢ではありますが)。そして21歳の誕生日、2022年4月9日に表舞台に復帰します。そしてすぐにnoteを始めます。(当時はバイトも始めていました。)
私がnoteを始めた(登録した)理由が彼女です。れったんの自己紹介はこちら
アーティスト日永麗
れったんが復活し、心身の不調と付き合いながら上手く活動できていることは、非常に嬉しいことで本人が関わった作品が続々世に出ている以上、これ以上何も書かなくてもいいくらいなのですが、彼女の才能について私の知っている範囲で少しだけ紹介させてください。
1、演劇
魂を込めた演技をする人です。苦しそうな役も多いですが、「楽しい!」とのこと。
ナナニジメンバーの例に漏れず人見知りなところもあるようですが、関係者からはなかなかの信頼を勝ち得ている様子。特に演劇ユニット『爆走おとな小学生』の方々は復帰後のれったんを早々に採用してくれました。
私はほとんど追えていないので詳しいことはちゃんと追っているファンの方々に。最近はこちらの仕事の切れ目がなくて忙しそう。
2、詩・歌詞
最近はご無沙汰ですが、詩才があります。作品例はX (Twitter)のヘッダー等。
さらに歌詞を作って曲を付けて貰ったものもいくつかあります。
『空言辞世』
かつては「死にたい」と口にすることもあったという麗。8人選抜で当初歌えなくて大泣きしたという22/7の曲『ムズイ』のアンサーソングでもあると思います。
『ゴーストテリング』
うって変わって明るい曲。とある友人女の子の浮気してる彼氏への恨み言からできた曲だそう。
3、グラビア
セクシーなのはこれ一回ですが、ファンクラブイベント等でもブロマイドはしっかり出しているし、自分の色気を見せることには才能があります。
4、その他創作
『ネガイバナ』
日永麗の昔からの創作を形にした作品『ネガイバナ』、脚本家さんに書き直しをして貰って朗読劇として上演されました。エモーショナルで残酷で優しくて、もっと多くの人に見てもらいたい名作です。
エンタメ会に華麗に咲く彼女、きっと目を引く存在であるはずです。まだ見たことのない方は是非どこか一度見てみてください。