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コメ不足に思う

友人から、もう長く「晴耕雨読」更新してないけど「悪いちゃねぇと?」と聞かれることが多くなりました。

健康的に悪い、精神的に悪い、経営的に悪い、おそらく、こんなことを想定しているのだなぁ、と思います。
そして「悪いちゃねぇ?」のあとに「楽しみにしちょとよ」という言葉はほぼありません。
その言葉こそが「書こう」というモチベーションになるのですが・・・

案ずるなかれ、いたって元気に忙しく働いています。ご安心を。

今日は「令和の米騒動」を農村に住む視点から考えて見ようと思います。

宮崎西都では稲刈りは8月はじめには終わっています。それを見て、
この地域の田んぼで何割が主食米でしょう?おそらくパッと見3割、多く見ても4割には到底いかないと思います。

「米は儲からない」といわれて10年、いや20年は過ぎています。
それ故、飼料米や加工米(補助金の関係でこちらのほうが少しは儲かる)にするというのは自然の道理です。

結果としては今年のような米価なら主食米が良かった、しかし時すでに遅しです。

「高い」といっても、肥料・農薬・人件費・諸資材の値上がりを考えれば、このくらいはないと意欲が湧きません。

農作物にもコストというものがあるから「安い」のが当たり前で、「ちょっと高い」とテレビで騒ぐ、これはやめてもらいたいと思います。

食料を担う農家に価格面でも共感、いや応援する消費者であってほしいと思います。
大きな目で見れば、生産者と消費者のコンセンサスを醸造するための啓蒙、マスコミの発信が必要ではないでしょうか!

農家がいなくなり、外国に食料を依存するようになれば、こんな恐ろしいことはありません。

しかし、もう手遅れかもしれません。

むかしは、集落ほとんど農家で最低自分で食べる米は作っていました。今は勤めにでて田んぼは誰かに貸しています。

「米は儲からない」という理由で、兼業農家というのも死語になりつつあります。専業主婦という言葉が死語になりつつあるように。

それを裏付けるように2023年の新規就農者。
これには3種類あり、
①雇用就農=農業法人や企業に就農する
②独立就農=起業して農業を始める(ハードルがとても高い)
③親元就農=家業を継いで農家になる
わたしが一番重要と考える③親元就農は
前年比3.4%減の3万330人、49歳以下は6420人という。

一企業の新規学卒者の採用が毎年何千人というのに・・・
18歳、22歳で統計をとれば数百人いや数十人(?)かもしれません。
こんな状況・産業で、一億2000万の食料を担え維持できるはずはないでしょう。

国に対し「ビジョンを示せ」と訴えずにはいられません。

久々の投稿、つい熱くなり長文失礼しました。


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