かじの備忘録

海外のアートスクールで大学院生(Service Design)を学んでいました。個人的な見解を書いた備忘録です。

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海外のアートスクールで大学院生(Service Design)を学んでいました。個人的な見解を書いた備忘録です。

最近の記事

トランジッションデザインを使った東京都民のための循環型ファッション廃棄プロジェクト#2

この記事は前回の記事に続き、2023年6月から11月にかけて行われた、サービスデザイン修士課程の卒業プロジェクトの概要について説明するものです。 アウトプット短期介入施策としてのサービス提案 -継衣- ベーシックなデザインでのアップサイクル:地元のシニアとの会話の中から、自分の込めたい思いをもとに、単色染めやワンポイントの刺繍(刺し子)でパーソナライズされたデザインに仕上げていく。「粋」の精神のように、地元のシニアは縫製のプロではないため新品のように完璧ではない上に、単色

    • トランジッションデザインを使った東京都民のための循環型ファッション廃棄プロジェクト#1

      この記事は、2023年6月から11月にかけて行われた、サービスデザイン修士課程の卒業プロジェクトの概要について説明するものです。トランジッションデザインの方法論は一つではなく、本事例はあくまでも一例になります。 プロジェクト概要本プロジェクトはサービスデザイン修士課程の個人の卒業制作として、「東京都民のための循環型衣類の手放し方」について、都市の歴史「江戸」の再解釈と多様な人々との共同デザインを通じた、トランジッションデザインのプロジェクトです。 なぜ「ファッション廃棄」

      • まなび #1サービスデザインとは

        まなびの第一弾として、サービスデザインとは何かということについて考えたいと思います。 サービスデザインを勉強していると言うと、9割以上の確率で「サービスデザイン」とはなにか?と聞かれます。そして、人それぞれで定義が異なるので、毎回答えに困ってしまいます…が、私なりの解釈を紹介します。 サービスデザインとは? まず最初に、私がサービスデザインを通して実現しようとしているのは次の2点です。 ユーザー、提供者、社会(最近は地球)にとってWin-Win-Winの仕組みをデザイ

        • くらし#2 Why do you think so?

          この間まで春の訪れを感じる気候だったのに、一気に厳しい寒さに戻り、2歩進んで3歩下がった気持ちです。道端で咲き始めのアーモンド(桜に似てる)を見つけ、少し早い春の訪れを感じます。 くらしでは五感を切り口に私がロンドンで感じていることを個人的な見解としてお伝えします。 See- 無料生理用品配布 こちらに来て公共部で「生理」について目にすることが増えた。例えば、無料配布はよくあることで、最近では大学図書館の出入り口付近に無料配布ディスペンサーがある。ただ、個人的には出入り

          「気づき」のための備忘録

          Design thinkingは考えることではない。 感じたことを自覚できる力。 これは日本で社会人向けのデザインコースで勉強していた時にとある教授がおっしゃっていた言葉です。 それから約2年後、スキルを磨くために ロンドンのサービスデザインのコースに入学。 授業の一貫で、クラスメートと公園で人々の活動を観察をしていた時に、「何か気づきはあるか?」と聞かれ、何も思いつかない自分がいた。 一方で彼は、私が無意識に目で追っていたが、気に留めていなかったことを取り上げ、更に自

          「気づき」のための備忘録