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アジアを縦断していた頃の悲惨

僕が船と陸路で野宿をしながらアジア縦断をしていた頃のお話。

基本的に野宿、世界遺産や森の中、
バス停で鞄を抱えたり、枕にしたりしながら日々を過ごしました。

この時マレーシアのペナン島ってところで
朝日を浜辺で寝ころびながら浴びて起きたいと思ってビーチへ向かいました。

砂場で寝るのは寝心地あまりよくなかったですが、
寝ていると犬の鳴き声がだんだんと近づいてきます。
時間も朝5時ごろだから、どうやら誰か犬の散歩でもしているのだろう

とほのぼの思っていると、はっと目覚めさせられた。
それはバイオハザードに出てきそうな痩せ細った犬が5匹とちょっと
僕のほうへ向かって走ってきているのです。

目を疑いました。朝早くにそんな走ってくる?!と

目の前にあった木に登るか、、、

いやいつまで耐えるかわからないのに、体力が持たないだろう。

ビーチを抜けるか、、、
そうだ、走るしかない!

一瞬で頭の中は冴えわたり足場の悪い砂浜を走り抜いた。

だがしかし、イメージすれば簡単なことですけども

普段砂浜で生活をしている、しかも犬と
のへへーんとした僕とでは
体力に自信はあるとはいえ追いつかれます。

脚に噛みつかれながら、それを蹴飛ばす。
繰り返す。。

なんとかアスファルトの敷かれた通りまで逃げ切ることに成功。

そもそも噛まれているから成功ではない。

そのあと、近くにマクドナルドはないか検索をして、
そこで、アジア、犬、噛まれる、病院と調べて
日本の知り合いの医者にも電話をして、

現地の病院めぐりや地元民っぽい人へ聞き込みを行った。

当時、普段は100匹前後生息していて
その半数が狂犬病であることを知った。
現地のクリニックも外まで検査員を呼び出して

治療費を払う金もなかったから外で見てもらって、
甘噛みというかひっかかった感じになってるだけだから洗えば大丈夫!!
みたいなこと言われたけど、よくわからない。

まぁその時はその時だろうと安易な考え
甘噛みOkと信じて今も生活しています。

ちなみに、最後帰りの飛行機では、外でずっと生活していたからか
中耳炎になって気圧の変化に悲鳴をあげながら帰国しました。

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