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「早く行ける1人」が集まる共同体をつくって、みんなで遠くに行くためのまちづくり
年の瀬なので超濃密だった2022年を振り返りました。京信人材バンクの共同代表として走った3年目。主な活動とそこから見えたこと感じることを素直に出してみました。
主な活動
①まちのタレントバンク
1月から2つの新しい取組をプレスリリースするところから始まりました。
ひとつは地域の面白い複業人材を地域の中小企業でシェアする『まちのタレントバンク』。時代の流れに合わせて変化進化していきたい中小企業にとって「人」の課題は深刻で、何とか新しい形で応援したいと始めました。
京都の老舗和菓子屋さんが新たなファンをつくるためのデジタルマーケティングや、2代目経営者が会社をさらにアップデートしていくためのブランディングやチームビルディング、こだわりを持ったまちの魚屋さんが未来の魚食文化や魚屋のあり方を発信するための新事業づくりなど、チャレンジしたい地域企業に「まちのタレント」として外部の複業人材を繋ぐことで、その応援をさせていただきました。
外注やコンサル活用のように「自社の課題を外部に投げる」のではなく「会社というコミュニティに入って混ざってもらって一緒に考える」という形。
会社として当たり前(価値は無い)と思っていた物事が、実は価値があるのか!
これは自社の武器で強みと思っていたが、実は大してお客様には響いてなかったのか...
例えば複業人材を受け入れた企業さんからこんな声が出てきたり、新規事業が生まれたり、思いもよらない価値がたくさん実感しました。
②まちごとオフィス
もう一つは、まちを丸ごと一つの見立てたコミュニティ『まちごとオフィス』。チャレンジを応援し合える繋がりをつくったり、地域で枠をこえた新しい働き方をつくっていくためには『マッチングプラットフォーム』だけではダメで、『コミュニティ』が必要じゃないか?という構想からまちごとオフィスをはじめました。
終身雇用の終わり、縮小する経済、豊かさ・幸せの価値観の変化などなど、時代の流れのなかで「複業(副業・兼業)ブーム」とも言うものが本格的にやってきた2022年でした。
でもまだまだ身近にはならない複業(副業・兼業)。「企業と個人それぞれが色々な面で変わらないといけないな」とわかりました。どう変わればいいのか?何を変えればいいのか?まだまだ世の中全体が模索している。だからみんなで考える場が必要だとも考えました。
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会社員・主婦(夫)・学生・フリーランスなどがごちゃ混ぜで越境的に働く「おためし複業プロジェクト」。実際に複業や働き方をシェアするプロジェクトも作ってみました。
ここでは実際に「ルールが無いというワークルール」とか、新しい働き方のスタイルを実験しました。「好きややりたい」をエンジンに自分で考える働き方はウェルビーイングを爆上がりさせること、事業としても多様性のあるメンバーで集まると想定外な価値が生まれることがわかりました。
オンラインで多様な年代やバックグラウンドを持つひとが集まって、お互いにフィードバックしていくと、思いもよらない自分の一面を知れることもわかりました。
もっともっと先へ
自分らしい働き方・生き方のカギは「三方良し」にあり
自分らしく働き方・生き方をつくるためにはどうすればいいんだろう?かなりヒントも得られました。
・「自分らしくやりがいを持てること」
・「ちゃんと身の丈で稼げること」
・そして「誰かに喜んでもらえること」
この3つを満たす三方良しなチャレンジを作って増やせれば、将来の社会におもろいポジティブなものを残せる希望があるのかもと感じました。
ある意味自分らしくちゃんと稼ぐけど、「規模の大きい1社をつくる」よりも「小さなおもろい事業や小商いを100個つくる」を目指していく。この考え方をこれからの働き方・生き方に持つということです。
もっと遠くに行くために、みんなで。
こういう動きをもっともっと加速させていかないといけない。そのためには応援する人や仕組みやコミュニティがやはり必要で、それをまちづくり事業として取り組むことが必要だと感じました。「ローカルで"しあわせ"を中心にした三方良しな事業や小商いをコミュニティで共同体的に応援し合う仕組みを創れるのはまちごとオフィスだけなのかもしれない」という確信に近い感覚ができてきました。
なぜなら
労働人口はじめ色んなことが半分くらいに縮小していくなかで、ここから10年での社会の変化は想像もできないほど大きいはず。その片方で今現在のたくさんの働き手や会社の営みを眺める中で、「今の常識からもっとぶっ飛んだ、訳のわからないモデル」が必要だと感じるようになってきました。どれくらい「今の延長の世界線ではない未来の視点」を持てるかを大事にしたいです。
「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」
アフリカの諺ですが、僕は「早く行ける1人」が集まる共同体をつくって、みんなで遠くに行くためのまちづくりをしていきたいんだなと改めてわかりました。
年初から2つの新しい取組をはじめて、2022年はいきなりフルスロットルなスタートとなりました。とうぜん大変で、そこからかなり頑張ることになるわけですが、その分日々気づきや学び、人の繋がりなどに溢れ、得るものがたくさんありました。300以上の人や企業との出会いがあり、関係人口が一気に広がった一年でした。来年はレベルを2つくらい上げていきたいと思います。
「これが1年間だったのか...!」というほどの濃密な2022年。全てのお世話になった方々に最大限の感謝をもって締めくくりたいと思います。ありがとうござました。