社内ベンチャー立ち上げの経緯|なぜ「まちの人事部」なのか
4本目のnoteにきて、そもそもの「社内ベンチャー立ち上げの経緯」を書いていないことに気づきました・・・。
自己紹介の延長として残しておきたいと思います。
▼きっかけは「4,032,000円」
ことの始まりは遡ること5年前。大学時代に僕自身が借りた「貸与型奨学金」でした。借りていらっしゃる方、多いのではないでしょうか。母子家庭という事情もあって借りたもので、当時何もわからず申し込んだのを今でも覚えています。
その後、大学卒業後の進路について「起業」や「大学院への進学」を考え始めてから、改めてその金額の重さを実感し始めます。結果的に当時のちっぽけな自分では、その借金や諸々のハードルを越えてまでのチャレンジはできず....。
情けなくて悔しい気持ちと同時に、「約2人に1人の学生」が同じように奨学金を借りている現実を知り、「これは自分だけじゃくて社会の課題なんだ。なんとかしたい」と強く感じたきっかけになりました。
そこから、チャレンジしやすい社会をめざすことを自分のライフワークにしようと決め「京都信用金庫ならそれが出来るはず!」と謎の自信を胸に入社します。
▼想い新たに京都信用金庫に入社
就職してからは、仕事以外の時間は事業を考える時間に使おうと決め、コツコツと準備を進めてきました。毎日の仕事と並行して仕事終わりや土日に集まり、現在一緒に共同代表を務める新田廉や、悪友の増田翔太を始め共感してくれた仲間と議論を交わす、という感じです。(飲み会の誘いも断って仕事終わりに大学にいく新人。周りからは変なヤツと思われていたことでしょう。。。)
そんなこんなで地道に議論を重ねながら、本当に様々な方々との出会いやご縁に恵まれ、『まちの人事部』の原型となる構想が生まれました。
▼なぜ「まちの人事部」なのか
偶然生まれた家庭によって奨学金を借りなければならず、それがチャレンジのハードルを上げてしまう。という課題に対してどうすれば良いのか。貸与型奨学金に悩み、「誰もがチャレンジしやすい世の中にしたい」と決めてからずっと考えてきました。
結論としては、「じゃあ奨学金制度を変えよう」としたところで根本は解決しないので、「母のように母子家庭で働きづらさを抱えた人にも合う働き方をつくる」ということです。もっといわゆる上流の課題を解決する必要があるという考えです。
新しい働き方と地域の繋がりを掛け合わせることで既存の枠を超えた働き方を可能にすれば、地域で頼り合いながら安心してチャレンジできる社会に近づけるはずです。
じゃあ、そういう働き方を地域という枠の中で創り支える、地域の価値創造に繋げる「まちの人事部」という存在が必要だ!という考えに至ったわけです。
地域を一つの組織と捉え、それぞれの組織や常識の枠を超えて働き手と事業者が安心して繋がれるワークインフラ=まちの人事部
なんとしても実現させたいと思っております。
こうやって勤める会社に「一緒にリスクをとってやる」と言ってもらい、チャレンジさせて頂けることは当たり前ではないし、とても幸せなことでありがたいことだと思います。信念を持って地域の働き手と事業者の為に、そして地域の未来にとってプラスになる事業をつくりたいです。
読んでいただきありがとうございました。