カライ=ウマイ
私の中でリスキーなもののひとつ、辛いもの。
数年前まではあまり興味がなかった。
飲食店で見つけても特に注文したりはしなかった。
辛いものと一口に言っても、色々ある。
いくら辛いもの好きとはいえ、テレビで放送されるようなエンターテイメント的な激辛には近づこうとも思わない。
食べ物を粗末にすることは論外だ。
無論食べ切れる猛者ならお好きにしていただければと思うが。
ちなみにわさびが一番好き。
なぜかつけようと思わないのはからし。
マスタードは好きだけれど。わがままだな。
好む一方で、アレらは本当にリスキーだと心の底から思う。
肌が荒れるからだ。
ついでに胃も荒れる。
少し前に、とんでもないものにハマってしまった時期がある。
コンビニで売られていた蒙古タンメン中本辛旨味噌。
それはそれは危険だった。色々な意味で。
まず辛い、言うまでもなく。
そして旨い、辛さの中に旨みあり、というキャッチコピーに恥じない。
そして何より肌の荒れ方が尋常でなかった。
でもこれにはワケがあって、私が悪い。
一週間ほどぶっ続けで毎日食べてしまったからである。(あり得ない)
その甲斐あって(?)普段なら絶対にできない数、そして大きさの吹き出物がフェイスラインにめでたく爆誕してしまったのだった。
エステティシャンとしてあるまじき肌だった。
三十を超えた肌の再生能力は徐々に落ち始めていて、治りも遅い。
普段から肌管理をしていなければ、今でも治っていなかったのではないかとゾッとする。
そうなってしまうと分かっていても、蒙古タンメンの沼から抜け出せなかった。
恐ろしい食べ物だった。
あの手の物は、たまぁに食べるから良いのであって、毎日の食生活に落とし込むべきものではなかったのだと今なら分かる。
だけど。
個人的にはすごくおすすめ。(小声)
本当においしかった。
しばらくは食べないようにしようと心がけてはいるが、いつまた手が伸びてしまうか気が気でない。
そもそも組み合わせが良くない。
私は辛いラーメンが好きなのだから。
蒙古タンメンにハマるのは必然といえば必然だった。
来来亭というラーメン屋さんの旨辛麺が大好きで、これもいつだか大ハマりした時があった。
先日久しぶりに食べに行ったけれど、やっぱりおいしかった。
しかしたまぁに、で良い。
自炊をしても、何かと唐辛子やら胡椒やらをついつい入れすぎている気がしないでもない。
ペペロンチーノを作ろうものなら、輪切りの唐辛子は種ごと入れるしにんにくも多め。
にんにくが好きなのだ!なんて魅力的な香り!
人に振る舞う時には気をつけようと思う。
一度母をバイオテロ(熱した唐辛子の空気に換気扇が追いつかずこもってしまった)で葬りかけたことがあるので。
あれは申し訳なかったと思う。なんだかんだ面白かったけど。笑
やりすぎない距離感は時に難しい。
好きなものであればあるほど。
近づきすぎれば身体に害が及ぶことも分かっているのに。
まだうっすら残るニキビ跡が戒めの証。
リスキーな存在。
カライ=ウマイ
それでは、また。