ロッククライミングをやってみたら体力がついていかなかった
自然にもっと触れたいということで山登りをやりはじめましたが、夏はかっこよく沢を歩いてみたいものです。
ところが沢登りはやったことがありませんし、やり方もわかりません。
山登りを指導してくれるかたに、沢登りをやりたいと言ったところ、じゃあ夏に向けて基礎練習をやりましょうということになり、沢登り練習をやることになりました。
しかし私の大きな勘違いで、予想しなかった練習をやることに。
1.沢登りで大切なのはロープの扱い方だ
沢登りは渓流の道なきルートを登っていくため、経験がないと危険きわまりないので経験者の指導のもとに行われます。
というのはあとで知ったことで、実は私が思っていた沢登りは、沢登りのひとつですが「沢歩き」というものでした。
渓流(滝ですね)を登って超えていくということはやりません。
渓流釣りをやられているかたもおられるかと思いますが、ここでは渓流と名前は出ているものの危なくないフラットなところで行いますので勝手にそう思っていました。
危なくないところを上流に向かって歩いていくものが沢登りだと思ってたので、このロープの使い方をまず身につけようと言われたときは、正直なんのこと?と思ったものです。
しかし師匠の意見は絶対ですから、わかりましたと練習場の最寄り駅にあつまることに。
この時点でちょっと不思議に思ったんですね。
この駅周辺は山は確かにあるけど、沢というか渓流というかそんな川あったっけ?海はあるけど、このあたりのどこでやるんでしょう。
さあ、歩くぞと、最寄り駅から30分ほど登って、さあそこだと師匠が指を指したところはどう考えても川なんかありそうにない。
山道を少し歩いて、師匠が、突如ザックを置いて、さあここでやりましょうと言った場所の目の前にあったのは90度の岩壁でした。
2.ロッククライミングをやってロープの扱いと登坂するセンスを養う
岩壁に向かって、練習でここを5mぐらい登りましょうと。
降りるのが一番恐怖を感じるのでここで降りる練習をしましょう。
この90度の岩壁ですけど、練習場として使っているため、インドアのボルダリングのように、ひっかけるところが明らかにわかっていると思われるかもしれませんが、それがですねえ、そんなのはなくて登りながら自分で見つけるんです。
ロッククライミング練習用の岩壁ですけど、だからって誰でも登れるようにはさすがになっていません。
これを登れって言われても手探り足探りですから、そう出来るものではありません。師匠によると、これは本能で登るものだということです。
教えてもらいながらわかるのですけど、壁を登っていくのに、はじめのとっかかりを見つけることはそう難しくありません。
ところが両足をあげたところから、次の1歩が踏み出せません。
足がすべるんです。
それでも手を使ってよじ登ろうとしてそれが出来たとしても、手が疲れてきて、その次が登れなくなります。
そして降りることになります。
もっとも降りるといっても足場が確保できませんから、高くなければ飛び降ります。
なるべく力いれずに登ろうとはしますが、わかってはいても、力を入れないと登れないんです。
この岩壁ですが、そのあたりにいくつもあるので、そこでロッククライミングを練習したい人は早い者勝ちで場所を確保しています。
もっとも、インドアのボルダリングならともかく、ロッククライミングを趣味にしている人はわずかでしょうからどこも一杯という感じではありません。
3.同じ岩壁でも難易度がある
インドアのボルダリングはまだやったことがありませんが、そこでもそうでしょうけど難易度があります。この難易度は、見ただけではちょっとわかりません。
窪みが多くあるところは登りやすい感じがしますけど、いざ自分の手でつかんだり足をかけたりするとまったくうまくいかないといったことになったりします。師匠によれば、やはりそういうのは経験を積むことによってわかるもののようです。
はじめにやりましょうと言われたところは、どの場所に行っても2メートルも登れそうにないため難易度をもう少し落としてやりましょうということで場所移動を行います。
場所を移動したっていっても、岩壁を変えるだけです。師匠はよく知っているようですので私にはまったくわかりませんが、難易度が低いと思われるところに移動します。
やってみると、確かにつかみやすく、足をかけやすい場所がいくつかあります。論理的に言えば、それを探し続けていけば、登りきれるわけです。
それが出来なくなるとコースがないというらしく、そうなるとほぼ降りるしかありません。
師匠が登ったところを参考にして同じところを登ってもまったく登れません。これが経験の差なのでしょう。
4.ロープの使い方をまなぶ
そもそもロープの使い方を学ぶためにロッククライミングをしているわけですが実際にどうやってロープを使うかといいますと、それはロッククライミングをどうやってやるかを説明するとわかります。
まず師匠がロープをかける場所に向かい練習場ですと、すでに誰かが取り付けたボルトがあります。
そこにカラビナをいくつか使ってロープをかけます。
そこから、ロープを使って師匠は懸垂下降をします。
懸垂下降とはロープに体重をあずけて、壁側に足をつけて、ロープを緩めながら壁つたいに降りてくるやりかたです。
それは知ってる見たことがあるというやりかたです。
降りてきたあとは、登る人と、登る人のロープを確保する人のペアでやります。登るひとはひたすら登ればいいのですけど、確保している人はゆるみが出ないように登る人に合わせてロープを引っ張ります。
降りるときは、その逆でロープを確保した人が、クライマーを見ながら、ロープをゆっくりとゆるめていきます。
5. 体力を使ってはいけないけど、使ってしまう
このようなやり方で、同じ壁をコースを変えて登ったり、また場所をかえて登ったりして練習します。
これをやったときに、一番はじめに思うのは、自分の体重がほんとじゃまっていう気持ちになります。
重い自分を持ち上げられないという感じです。
手でつかんでぶらさがってる状態だとあっというまに手が疲れてきて、岩を離すことになります。もちろんロープがついているので落ちることはなくゆっくりと降ろされます。
これでわかることは、体力を使ってしまうと、最後まで登れないということになります。そのため、ゆっくりと休みもいれながら登るようですが、私にはとてもとてもです。
全力で力を使ってようやく這い上がるという感じですので。
そして、このロッククライミングですが降りるときが非常に怖いです。
なぜなら、高い場所で落ちたら死ぬよという位置から、ロープに体をあずけて後ろ向きで降りていくのですけど、そのような経験はまずありませんので、安全だと思っててもなかなか怖いです。
ワイルドはスポーツはいろいろありますが、ロッククライミングはその中でもワイルドさはトップクラスかなと思います。
注意
ロッククライミングの練習は誰でも勝手にやれず、届け出が必要になったりしますのでそこは、ご注意ください。