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作曲するときに使ってほしいDAWとはどういうものか(初心者目線)

作詞作曲をするならDAWを使ってほしいということを以前書きました。

DAWは作詞作曲をしなくても、楽器を弾ける人も弾けない人も音楽がすきであれば少し使えるようになれば、本当に楽しいです。

とはいえ、私がはじめてDAWを使ったときを思い出すと、すごいなこれは
と思ったものの、何が何やらさっぱりわからないことが多いので結構くじけました。

そこで、思いっきり昔の初心者のときに立ち戻り、初めは、これだけ知っていたらかなり違うというところを失敗含めてご紹介します。

1.DAWとはどのようなものか

DAW(Digital Audio Workstation)は、さらっと言うと、音楽をデジタル形式で録音・編集・ミックスできるソフトウェアです。
初心者ではこの説明はわかりにくいでしょう。そこで解説です。

パソコンで扱うものは、どれもこれもディジタル形式で動いています。パソコンから出る音は、聞いている人は気にしていませんがディジタルの音を聞いています。
パソコンで音を扱うためにはボーカルやギターなど録音したものもすべてディジタルにして、それをパソコンに送ります。

どこでディジタルにするかはおいときまして、音はディジタルにしてから扱うということをここで覚えておきます。

とにかく音をディジタルで取り込めたら、そのままパソコンで扱えますので、録音したボーカルやギターはミュージックプレーヤなどで聞くことができます。
録音をするだけであれば、これだけで十分ですが、いろんな楽器を取り込んで、それらの音も編集したい、他の楽器と合わせたいなど、CDのように音楽を作り上げようとすれば、各々別々なソフトで別々にやるのは大変です。
そこで、そういった別々にやっていたものを、それだけすべて出来るようにして、音楽を作りやすくしたものがDAWです。
音楽に関係するソフトをオールインワンにしたようなイメージです。

2.曲を作り上げるのにやらないといけないこと

これから録音スタジオでCDでも作ることにしましょう。
楽器を演奏したり歌ったりすることは当然ですけど、
ここでまず必要なのは録音です。
これはわかります。

次に必要になってくるのは編集です。
一発録音というのであれば、さほど編集することもないでしょうけど、
最高のものを作りたいですよね。
そうなると、一番うまくいった演奏の個所をつなぎ合わせたりします。
ボーカルだと、ピッチやタイミングを修正なんかもしたくなるかと思います。
ボーカルだけですとそれだけ編集すればいいわけですが、多くの楽器を重ねようとしたら昔の磁気テープのマルチトラックレコーダーというのと同じで、ディジタルでトラックをいくつも用意して、そこにひとつひとつ音を入れてから扱います。
こうなると編集作業は相当面倒になります。

それが終わったら、最後に全トラックをミックスして編集を行います。
お互いがいい感じになるように全トラックの音を強弱含めて調整しながら重ねていきます。
これがミックスです。
実際はミックスしながら編集をすることになります。

つまりCDを作成するには、録音、編集、ミックスという作業を行うことになります。
ここでDAWとは「音楽をデジタル形式で録音・編集・ミックスできるソフトウェア」というさきほど出てきた定義がなるほどということになるわけです。

3.DAWを動かすのに必要なもの

このあたりで、DAWというソフトがどんなことをするために存在するのかが
ぼんやりとわかってきたはずです。
あとは実際にDAWを動かすしかないなということになると思います。PCソフトを解説だけで使えるなんてことはまずないでしょうから。

その前に必要な機材を確認しておきましょう。
もちろん何をしたいかによりますけど、このあたりも私はさっぱりだったのでDAWを動かしてから、えっ動かないじゃないってことで困ったことがありました。私のように困らないように先に検討しておいてください。
あとから気づくとショックが大きいです。

【パソコン】
これは要りますよね。しかし、これからはじめようとしている人が立派なマシンを持っていることは
あまりないでしょう。
それがですね、リアルタイムで動かす関係でパソコンだったら何でもいいにはならないんです。
だからといって、やたらトラック数を増やしたりするのでなければ、
最新のマシンが必要なわけでもありません。

私の経験では
メモリ8GBSSDがついているマシンというのが最低条件です。

そのどちらかが欠けているとですね、動きはしますけど、動かしてもイライラしたり、急に落ちちゃったりします。
または、聞いていると途中で音がプチプチ切れたりもします。

【オーディオインターフェース】
なんだこれはってことでしょうけど。これはマイクとかギターとかの音をディジタルにするものです。

この機械経由でパソコンにつなぎます。
録音スタジオなどでみかけるミキサーという機械でもいいです。

マイクだけですと、直接パソコンに接続出来るものがありますので、
それを使うならこれは必要ありません。
また、ボーカルとか楽器とかをとりあえず録音しないとか、パソコンに搭載されているマイクだけでやるとかでしたらこの機械は必要ないです。

たぶん多くの場合、これが必要になるかと思いますが、やるぞっていう気持ちになってからで構いませんので、そのときは、これが必要なことを思い出してください。

4.どのようなDAWを使えばいいのか

ではDAWをパソコンにインストールしましょう。
となるわけですが、実はこのDAWというのは、普通に買うと結構な値段します。
これから使い続けるかどうかわからないし、使えるかどうかもわからないうちから、そんな投資する気にはなりません。そこで無料で使わせてくれるものを探します。
MACユーザですとGarageBandのフルバージョンが使えますのでそれを使えば問題ありません。
それ以外のユーザですと探すことになります。

お試し版として機能制限をかけたものは、どこの会社の製品でも使わせてくれますけど、ずっとそれを使うわけにはいきませんので、出来ればずっと使えるのはないかと探します。
そんな都合のいいものがあるのかというと、それがあるんです。私はこの二つを使っています。

Studio One 6 prime
Cakewalk by Bandlabです。

使いやすそうだなというのはStudio One です。
日本語マニュアルもありますし、ネットに情報がかなりあります。
このprimeバージョンの唯一といっていい機能制限はプラグインがインストールできないというものです。
DAWはそれで物足りないところはプラグインで機能を拡張していくのですけど、それが出来ませんということです。
幸いなことに初心者ですと、プラグインを扱うところまでいきませんので、これからはじめるならStudio One は無難な選択肢です。

いやいや、それは困る、私は将来のことも考えているというのでしたら、Cakewalkをおすすめします。
これは製品版の機能制限ではなくて、新板が出たので旧版は無料で使わせてあげるというものですのでまあなんでもできます。

5.さあDAWを動かしてみるぞ

DAWは言われたとおりインストールしました。必要な機材もそ準備できています。
あとは使うだけですとなりますと、ここからはDAWの使い方に慣れていくしかありません。
入門といった動画をあげてくれているかたが数多くおられますので、それを参考にされればいいですけど、DAW初心者は、使われている言葉がいまいちわからないため入門と言われている動画をみても、はじめのうちは面倒だなあと思うはずです。
機能が多すぎて初心者にはそれなりにつらいでしょう。

このDAWではなくて、パソコンのソフトも、慣れたらどうってことなくても、はじめのうちはどれも結構苦労したはずです。
ここでも同じ流れを歩む必要があります。
しかし私の場合と違って、ここまで進めば他のことを検討する必要もありませんし、これは違うなと後戻りする必要がないので、まあそこは時間の許す限り動画をみたりしてDAWを触ってみてください。

そういえば、Cakewalkはデモがいくつかプリセットされているんですけど、これを動かして聞くとちょっと興奮しちゃいますよ。
こういうのが作れるんだって。モチベーションがあがるかもしれません。

具体的なDAWの使い方は他のかたにお譲りするとして、始める前にちょっと覚えておくといいことがあります。
DAWに音をデータとして取り込むという話をしてきましたが、シンセサイザーで作ってある楽器の音などがDAWにははじめから組み込まれています。
それはよくある鍵盤や音符で入力してプログラムとしてトラックに登録します。
それから自分で演奏したものもトラックとして登録(録音)します。
DAWでは、この2種類のものを共存させています。

ここまで書いていることを振り返ってみますと、本当に大したこと書いてないような気もしますが、私はここまで来るのに結構時間がかかりました。
初心者のかたには、私の余計な苦労は飛び越えて、いきなりDAWから入ってもらえることを願ってます。
そして是非作詞作曲もやってみてください。

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