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楽しい話をしよう

わたしの書く文章にはうっすらと陰のようなものがある。底抜けに明るく楽しい話はできないものか、というのが悩みである。底抜けに明るくとはいかなくとも、静かで優しい文章だったり、テンポよく鋭い文章だったり。内省しがちなわたしの文章はどうしてもダラダラとしていて、陰りがある。


昨日は職場の先輩と、お昼休みに旅の話をしていた。先輩も旅が好きで、国内をよく旅しているようだ。わたしは新幹線は普段使わないのだが、早割のチケットやクレジットカードの割引の話、飛行機もよく使うそうなので各航空会社の違いなどを教えてもらったり。同じ旅好きといえど好きな旅のスタイルはそれぞれにあって、そんな話を聞くのが楽しかった。

昼休みが終わって仕事に戻り、少ししたところでふいに先輩が「(わたしの苗字) は本当に旅が好きなんじゃなぁ。うん、すごくいいと思う。」と呟いた。

しみじみと、噛み締めたかのようにそうおっしゃったのが、気恥ずかしく嬉しかった。きっとわたしは、誰が見てもわかるような楽しそうな表情で話をしていたのだろう。正直、お昼休みは愚痴なんか聞きたくないし、ずっと旅の話をしていたい。旅の思い出話もいいし、旅のノウハウでもいい。これから旅してみたい場所の話もいいし、旅で出会った面白い人の話でもいい。今なら笑って話せるノートパソコンを盗られた話や睡眠薬強盗から逃げた話、そしていつかは、失恋した話をしてもいい。


自分が好きなこと、好きなもの、好きな人について話すという行為には、熱が入る。熱のこもった話や文章はやはり面白い。今、ハッシュタグ 「とは」で、自分の好きなモノコトヒトを、「◯◯とは…」と紹介するnoteの企画があるようだ。この企画についての記事を読んで胸が高鳴った。そういう熱量の高い文章が読めるのも嬉しいし、自分も書いてみたい!と。


さて、わたしは何を紹介しようか。それを考えるのも楽しくて。皆さまも # とは で文章を書いてみてください。必ず読みに行きますね。

#エッセイ #日記

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カナ
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