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好きなことはいつのまにか詳しくなっている
好きなことを、大して意識もせず好きなまま好きなだけ嗜んでいたら、いつのまにか少し詳しくなっていたなんてことがある。
わたしは、大学2年生までブラックコーヒーが飲めなかった。フィリピン留学中、本当に朝が早くて眠くて、夜課題をしなければいけなくても眠くて、眠気覚ましに飲み始めたのがコーヒーだった。美味しさは分からなかった。ただ、飲めるようになった。
それから、ブラックコーヒーを飲むようになって、いつのまにか好きになっていた。社会人になってからの休日の過ごし方といえば、昔も今も「コーヒーを飲みに行く」だ。
「休みの日は何してるの?」と聞かれたら、必ず「コーヒーを飲みに行く」と答える。大抵、変わった答えだね、カフェでお茶するではないの?と言われるが、「カフェ巡り」は、わたしの中では何かが違う。
自分でコーヒーを淹れてみたくて、道具も揃えた。でも結局プロが淹れた味には敵わなくて。今のわたしにとっては、お店でプロの淹れた丁寧な味を楽しむのが至福の時間だ。だって、深煎り浅煎り、豆の産地、種類、出したい味などで、ハンドドリップのお湯を注ぐ速度、量、蒸らしの時間など、全て変わるんですよ?プロじゃないと無理でしょう。
親切にも、お気に入りのスペシャルティコーヒーのお店の方がいろいろと教えてくれたから、お店、豆の産地、淹れ方、そして味の感想を簡単に携帯のメモに残すようになった。微妙に味が違うのが面白くて。そして、美味しくないコーヒーには砂糖とミルクを混ぜてごまかす癖もついた。
そんなこんなしていたら、いつのまにか少しだけ詳しくなっていたらしい。初めて行ったお店のマスターに、少し珍しがられた。勉強していたつもりはなかったし、ただただ、好きなときに好きなだけ、好きなように嗜んでいただけだった。そのマスターもまた、わたしにいろんな知識を与えてくれた。とびきり美味しいコーヒーとともに。
やはり、好きなことで生きていくことが最強で最高の生き方だ。マスターは、生まれた頃からコーヒーが好きらしい。コーヒーの香りがあるお家で育ったと。好きなもののためなら、時間を惜しまず学びに費やすことができる。自然と楽しみながら、着実に。
好きなものが見つからないという人は、「いつのまにか詳しくなっていた。」そんなことの中から、自分の好きなもの、人生をかけて向き合うことを見つけるのも良いのかもしれない。
そうなるとわたしは、旅、洋服、ほんのちょっぴりコーヒー、フィリピンに加えて、インカ帝国についても少〜し知識があるのだけれど、どうしたものかなぁ。
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