見出し画像

飲みに行こう

今日で連勤が10日目になる。いろんなリズムががたがたと乱れてきて、ぼろぼろと歯の抜ける夢も見るし、普段ならさらりと受け流せるようなことにいらいらする。一言で表すと「しんどいなぁ」というここ最近であるが、おととい、高校時代の友人から「今日飲みに行こう」と連絡があった。

連勤中の仕事のことを気にかけてくれたようで、串カツ屋で2時間ほど飲んだだけだったけれど、それはそれは控えめに言って最高な、癒しのような時間だった。


社会人になってからの飲み会は、口を開けば仕事の愚痴や、他人の話になりがち。だが昨日は違っていた。もちろん少しは愚痴もあるが、そんなことはハハハ!ムカつくなー!とポップに笑い飛ばし、これからの仕事の話や好きな洋服の話、自分たちの生き方について、ってそんなかっこいい話でもないんだけれど、前向きな、話をした。


そういえば、大学時代の恩師が以前、昔話だけではなく未来の話ができる友達がいることは本当に幸せなことだよ、と言っていた。そう、その日の私たちの会話は、高校時代からの友人であるにも関わらず、昔話はあんまりなくて、ふんわりフワフワ、未来のことや新しいアイデアに想像を膨らます話だった。目の前のおつまみに目線を落としながらビールに口をつけるような、もしくは、聴いていますよと首を振ることと口角を上げることに集中して意識が遠のいていくような、そんなつまらない話ではなかった。だからかな、1ヶ月分くらい話した気がすると言いながらも疲れはなく、充実感に溢れていた。


ちゃんと目を見て会話ができる友達のことが、すごく好きだ。たまにしか会えない人ばかりだけれど、その癒しの効力はけっこう長続きするから、生きる力になっている。
まだ連勤は終わらないけれど、突然の誘いに大きな力をもらったから、頑張れそう。あと少し頑張ろう。


ここまで書いて寝落ちして、修正を加えていたら休みが終わって、また明日から連勤だ。だけど、この話を読み返していてまたなんだか元気が出てきた。その繰り返し。頑張ろう。

#日記 #エッセイ #短いお話

いいなと思ったら応援しよう!

カナ
いつも読んでくださってありがとうござます。無料でできるサポート(SNSなどでシェアなど)も、もちろん嬉しいです!