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なぜかわからないけど大丈夫そうな人

大丈夫って何がどう大丈夫なのか説明できないんだけど、「この人は大丈夫そう」って思える人がいる。ついて行って大丈夫とか、背中を預けても大丈夫とか、信頼できるという意味の大丈夫ではない。

例えば、「仕事がこんな感じでね。辞めたいんだよね。」とか「彼氏とこんなことがあって。辛くて無理。」「わたしは将来どうしていけばいいの?自分のことがわからない。」なんて感じの相談を受けるとする。ちなみにわたしはよく人から相談を受けるほうだと思っていて、こんな感じの相談がたまにある。わたしのアドバイスが的確とか、そんなんではなくて、なんか話しやすいかららしいけど。

そんな相談を受けた時に、「結局のところ、この人は、大丈夫。」と思える人がいるのだ。


真剣に相談してくれている人のことを、こいつ大丈夫そうじゃん、と適当にあしらっているわけではない。真剣に話を聞くし、共感するし、涙もろいのでときには一緒に泣くし、一緒に怒ってあげる。できる限り真摯に向き合おうとする。そして、せっかく話をしてくれたが、最終的には二人で話しても何も答えが出なかった、ということもある。しかし、「でもこの人なら、大丈夫」と思える人がいるのだ。


その理由は感覚的なもの

残念ながら、「根拠もなく大丈夫と思わせてくれる人」の共通点を見出したとか、そういう話ではない。ごめんなさい。感覚的なことで説明できないのだ。これは、なんかこの人大物になりそう~くらいの、ぼやっとした感じのことだ。

でも、わたしはそのことを相手に伝えるようにしている。できる限り真剣に向き合って、この人は大丈夫と思った人にだけ、「あなたなら大丈夫だと思う」と伝えている。無責任なこと言ってんじゃねえよと思われないように、きちんと話をするし一緒に考える。そして、楽観できない状況であったとしても、大丈夫と思える人物であれば、最後にそう伝えている。


これは実際に、わたしがかけてもらった言葉だ。とても嬉しかったし、自信がついた。その時、自分の抱く悩みや不安が解消されていたわけではなかった。ただ「あなたなら大丈夫」と言ってもらえたことだけが、力になったのだ。


この言葉が絶大な力を持つような、そんな人間になりたい。「あなたなら大丈夫」の言葉が軽く聞こえない、無責任に聞こえない、信頼できる人間になりたい。今日ふと、そういう思いがしたので、書いてみました。

読んでくださってありがとうございました。

可菜

#エッセイ #日記

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カナ
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