わたしの身体との対話
佐々木ののかさんの、五体満足なのに、不自由な身体を読んだ。わたしとわたしの身体はもちろん一心同体で、同じで、コントロールできて、把握できるものと思っていたが、どうやら違うようだ。
物心ついた頃から、手先の器用さと運動神経について悩んだことはなかった。字もそれなりに書けたし絵も何度かコンクールで入賞した。彫刻刀も使えたし裁縫もできた。スポーツ選手になりたかったわけではないから、小学校1年生から高校3年生までの12年間、スポーツテストでA評価が取れただけで運動神経については満足