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2022/9/5 英国 保守党党首選挙 次期首相はトラス外相
2022/9/5 夜のニュース比較、文字起こし
国際
英国 保守党党首選挙 トラス外相が新党首に選出
山内アナ「日本にとっても今後イギリスの存在というのは一段と高まっていくことになりますね。」
田中アナ「そうですよね。先程お話出て来ました細谷さんですが、日本とイギリスとの関係について、過去100年で最も良い状態で、安全保障の観点からは事実上の同盟だ、と強調していましたよね。ジョンソン政権で外相を務めたトラス氏が新たな首相に就任することで、この方向は更に強まると見られます。ロシア、中国の動きで世界の秩序が不安定になる中、東西からユーラシア大陸を挟む日本とイギリスが、その立て直しに貢献出来るのか？今後の焦点となります。」
英国 保守党党首選挙 次期首相はトラス外相
大江アナ「このエネルギー対策、物価対策、どちらも経済にとって非常に重要なもので気になるところですが、このトラス氏、サッチャー元首相ばりの鉄の女と呼ぶ声も多いんですね。」
滝田洋一氏(解説キャスター)「そうですね。トラスさん、サッチャーさん共に名門のオックスフォードの出身なんですけれども、そういう出身にも増して両者共、例えば労働組合に対して非常に強い姿勢で臨むとか、主義主張はっきりしているということから、今大江さんがおっしゃったような鉄の女、つまりIRON LADYという風に呼ばれている訳ですよね。そこで振り返ってみたいんですけれども、サッチャー元首相が就任したのが1979年なんですけれども、ちょうど第2次石油ショックがイギリスを襲って、深刻なインフレとポンド危機に直面していた。ちょうど今みたいな局面ですよね。」
大江アナ「今を見てみますと、ロシアのウクライナ侵攻もありますし、それで第2次石油危機以来と言われるようなインフレになっている、ということですよね。更にトラス氏、対外的に見ますと、EUにかなり強硬な姿勢を示していますよね。」
滝田氏「はい、そこがポイントなんですよね。欧州大陸と距離を置く分、アメリカや日本との距離を縮める、接近することになると思うんですよね。日本とイギリスが結んだEPA、経済連携協定の時、イギリス側の通商担当大臣だったんですよね。その感じでTPP、環太平洋経済連携協定にイギリスが入るのを促進したり、更にはIPEF、インド太平洋の経済枠組みに入って来てはどうでしょうか？ウェルカムな感じじゃないですか。」
大江アナ「そうですね、はい。」
OPECプラス 10月の原油生産量減産を決定
大江アナ「原油の減産をOPECプラスが決めてきましたね。」
滝田氏「今ニュースであった要因に加えて、イランが原油の生産を増やしていることなどへの対抗といった意味もあるんだと思いますね。」
大江アナ「それにしても、ここ最近ずっとエネルギーが経済やマーケットを揺さぶり続けるといった状況ですよね。」
滝田氏「実はOPECプラスの今回の決定の前にマーケットを大きく揺さぶったのは、ロシアがヨーロッパ向けの天然ガスの供給の蛇口を閉めちゃったということが、かなり大きなインパクト与えてまして、ヨーロッパの天然ガス価格が高騰して、その結果として為替のマーケットでドルの独歩高が起こっているのが現状だと思います。」
大江アナ「先程もお伝えしましたけど、円安ドル高も一段と進んでまして、1ドル140円台が続いています。」
滝田氏「でも、このノルドストリームショックと言っていいと思うんですけれども、一番影響を受けているのはヨーロッパなんですよね。そのヨーロッパの通貨のユーロをご覧頂きたいですけれども、ユーロは一時1ユーロ0.98ドル台まで売り込まれてるんですね。これ20年ぶりの安値ということになっています。」
大江アナ「エネルギーが為替にも、ここまで影響を与えているということなんですね。」
滝田氏「そうですね。右往左往の局面になっていると思います。」
ロシア＆中国 日本海で機関銃射撃 日本がとるべき対応は？
大江アナ「ロシアの極東地域での大規模な軍事演習、ボストークが続いています。日本にとって見逃せないのが、今日お伝えしましたロシアと中国の艦艇、合わせて6隻が日本海で機関銃を射撃したという、この点ですね。」
滝田氏「今回は日本の排他的経済水域、EEZの外だということなんですけど、決して穏やかな振る舞いとは言えない訳ですよね。」
大江アナ「そうですね。狙いとしては、やはり日本への牽制ということなんですか？」
滝田氏「そうですね。ロシアは今回新しい艦艇を軍事演習に投入してる訳ですよね。しかも中国も一緒になって加わってるということで、これは明らかに束になって日本に圧力を加えてるということですね。日本政府は遺憾の意を評したんですけど、こういうのは遺憾砲射撃と言って、効果は薄いですよ。」
大江アナ「そうですね。では、どう対応していくべきですか？」
滝田氏「もう折を見てアメリカなどと、やっぱり合同演習を日本側もするしかないんですよね。それとは別に実はアメリカの海軍は2日の日に、それまで地上待機させていた輸送機のオスプレイの飛行を再開したと発表してる訳ですよね。明らかに再開のタイミングというのは、ボストークを意識してのことだという風に言えるんじゃないでしょうか。」
大江アナ「日本側も軍事演習で対抗するしかないとおっしゃいましたけど、ちょっと状況だけ見ていると、エスカレートしていくのか？と気になってしまいますね。」
滝田氏「それはこちら側が構えというか、備えをきちっとすることで抑止するしかないと思います。こっちが静かにしていて、向こうが静かになるんだったら、それに越したことはないんで、現状はそういう風に…(エンディングに入り音声がフェードアウト)」
パキスタン 大規模洪水
大越アナ「このパキスタンの大洪水ですが、国連の機関によりますと、被害が大きかった地域というのは、元々貧しくて子どもの栄養不良率も高い。しかも隣国のアフガニスタンからの難民を多く受け入れてきた地域も含まれているということなんです。貧困に災害が追い打ちをかける。そして、社会が荒廃することによって、テロリストを生み出す温床になりやすいという指摘があります。支援が急がれる理由がいくつもあることがわかります。」
政治
JNN世論調査 安倍晋三元首相の国葬めぐり賛否「反対51％」 岸田内閣支持率急落
国山アナ「JNNの最新の世論調査で安倍元総理の国葬について反対の声が半数を超えました。こうした中、政府が明日警備費などを含めた全体の規模感を公表することが明らかになりました。一方で国葬の是非を巡っては、安倍元総理と旧統一教会との関係性というのが、ここにきて問題視されてるということなんでしょうか？」
星浩氏(TBSスペシャルコメンテーター)「そうですね。これまでは法的根拠が曖昧であるとか、予算が一体いくらかかるんだ？というような疑念が出ていたんですが、ここにきてやはり旧統一教会との関係を安倍さんが例えば選挙で差配をしていたとかいうことも明るみに出まして、安倍さんが中心的な役割を果たしていたんじゃないか？と。それが国葬に対する反対論が増える一因にもなってる。そういう構図ですね。」
国山アナ「その旧統一教会と政治の問題について、世論調査で聞いてみましたけども、岸田内閣の閣僚らが説明責任を果たしていないと答えた人が81％です。また、自民党は党所属の国会議員に対して、旧統一教会との関係について自ら点検し、党に報告するよう求めているんですが、実態の全容は解明されないと答えた人は89％に上るなど、厳しい結果となっています。この数字、どう見ますか？」
星氏「この自民党の自主点検と称する調査は評判が悪いですね。やはり肝となる質問、例えば旧統一教会と知りながらつきあっていたのか？とか、何のため？選挙のためなのか？つきあっていたのかどうか？というような質問がないということで、このまま集計されても、アリバイづくりという風にしか見えませんよね。」
国山アナ「となると、岸田さんはこうした不信感、払拭することが出来るのかどうか？ここが一つ焦点になるかと思いますが。」
星氏「今回の問題は、企業で言うとコンプライアンスの問題に近いんですね。つまり、社会的に問題のある団体とつきあっていたということが、どういう問題にあたるのか？ということをきちんと表明する、調査する必要がある訳ですが、不十分な調査であれば、弁護士を中心とした第三者機関を設けて、再調査をしたり、場合によっては処分まで行うということが必要になってくるんですが、それを仮に行った場合、自民党内からは反発も出ますよね。なんで第三者機関に委ねるんだ？というようなこともありますので、岸田総理としては、そこら辺を見極めて、果たしてどこまで踏み込むのかどうか？今そこを思案している。そういう状況だと思いますね。」
総務省 外部デジタル人材 複数の自治体での情報共有を後押し
小泉耕二氏(IoT NEWS代表)
・行政のDX推進 課題はデジタル人材の不足
・自治体 共通課題に個別対応→ノウハウ共有
・一括発注で受けるボリュームディスカウント
三田アナ「自治体のデジタル化を巡っては、マイナンバーカードの普及促進や行政手続きのオンライン化など、課題が山積しています。より効率化させることでスピード感を持ってデジタル化が進むことが期待されます。」
元内閣官房副長官 古川貞二郎氏 死去
滝田氏「事務担当の官房副長官というのは、政治家と官僚をつなぐ要石の役目なんですよね。古川さんは厚生省、今で言う厚生労働省出身なんですけれども、政界の実力者だった竹下登元総理に引き立てられた訳ですね。性格は温厚だったことから、仏の古川と呼ばれていました。ちょうど省庁の再編という難しい仕事をこなしたのも、その人柄の賜物ということは言えるのかもしれません。」
その他
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会 贈収賄事件 青木容疑者 容疑認める供述
青井アナ「逮捕されている高橋元理事や青木前会長らは明日が勾留期限で特捜部による詰めの捜査が進んでいます。」
田中アナ「今回の事件なんですが、捜査が進むにつれて、更に関係者増えている印象ですよね。当初復興五輪を掲げた東京オリンピック・パラリンピックの裏で何が行われていたのか？検察の徹底した捜査を注視しています。」
東京五輪＆パラリンピック大会巡る贈収賄事件 東京地検特捜部 元理事側に資金提供 広告大手「大広」に捜索
小川アナ「具体的な企業名が、こうして出てくる形で更なる広がりを見せていますね。」
星氏「どうやら特捜部は高橋容疑者の周辺からお金が入ってくるデータを入手したみたいなんですね。つまりAOKIだけでなくて、KADOKAWA、大広、それ以外もお金を渡した企業がありそうだということで、今後は入って来たお金をどういう風な形で出ていったのか？政界なのか？広告業界なのか？その辺の解明が焦点になると思いますね。」
JCB スマホ決済＆送金サービスに参入へ
石倉秀明氏(キャスター 取締役)
・カード会社が挑むイノベーションのジレンマ
・QRコードなど決済手段の多様化に危機感か
・さらなる利便性を 競合ひしめくスマホ決済
三田アナ「先行するサービスに対して、どのような戦略で、同差別化を図るのか？注視していきたいと思います。」
明治安田生命保険 アンケート調査 コロナ禍でストレス6割超
三田アナ「ご夫婦で星空を見に行く、素敵ですね。心と体の健康のためにも、自分に合った発散の仕方を見つけることも重要かもしれませんね。」
「高温ガス炉」の日本原子力研究開発機構 英国の次世代原発開発に参加 狙いは
中垣アナ「イギリスでの実証炉の建設、運転まで第二段階、第三段階とステップ、段階毎に事業者を改めて選定されるんですよね。ですので、原子力機構は最後まで携われるように注力していきたい、ということでした。」
大江アナ「一度選ばれても、緊張感が続きますね。」