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2022/5/24 クアッド首脳会合 中国は牽制

2022/5/24 夜のニュース比較、文字起こし

国際

クアッド首脳会合開催

有働アナ「5Gなど先端技術について、中国抜きでの連携ということなんですけど、どう捉えてらっしゃいますか?」
落合陽一氏(筑波大学 准教授)「西側諸国として警戒するのは、僕は当然だと思っています。今日バイデン大統領も発言していましたけれども、特に台湾有事なことを考えて動かないといけない。もし有事があると仮定するならば、そういう状況で例えば敵国に通信網を取られた状態で有事に発展するようなことが起こりうる状態というのは良くない。そして、例えば中国にしても、中国側の大手配車アプリがアメリカでの株式上場をやめたのは、データをアメリカ側に抜かれるのが嫌だといういう理由もあるという話も。」
有働アナ「中国にとっても、そうだ、と。」
落合氏「お互いにとってデータを見せたくないということもある、と。中国側がそういう姿勢でいる限りは、5Gでひょっとしたら遅れを取るかもしれませんが、いざという時の安全には変えられないんじゃないかというのは重々理解出来る判断だな、と思いますけど。」
有働アナ「ただ、もう既にファーウェイとか中国製の機器使って、組み込んでるところもある訳じゃない?それ、どうするんですか?」
落合氏「部品を切り替えていくか?内需で作り直すか?あとは、サプライチェーンを組み替えるか?どれも同じ結論ですけど。」
有働アナ「その組み替えというか、切り替えは簡単にいくんですか?」
落合氏「徐々にやるしかないんじゃないですかね。一気には、今すぐにはいけないと思います。半導体製造の時間もあるので。」
有働アナ「影響、本当大きそうですね。」
日本テレビ:Newszero

クアッド首脳会合開催 中国念頭“一方的な行動に反対”

田中アナ「日米首脳会談、そしてクアッドの首脳会合が東京を舞台に行われ、中国への強いメッセージが連日発信されました。バイデン大統領の台湾防衛に関する踏み込んだ発言もありました。この先の懸念はアメリカです。国内の経済状況などでバイデン大統領の支持率は低い水準にあります。秋の中間選挙の結果次第では、その関心は内向きに転じる可能性もあります。今回アメリカを支え、各国との橋渡し役を引き受ける姿勢を打ち出した日本にとって、負担がますます重くなることも覚悟しなければならない、と感じます。」
NHK:ニュースウオッチ9

中国&ロシア 爆撃機が共同飛行

内田アナ「爆撃機を飛ばすほどロシアと中国は反発していますが、この2つの国をクアッドが名指しで批判するということは、今回ありませんでしたね。」
風間晋氏(解説委員)「岸田総理はロシアの軍事侵攻から3週間あまり後にインドを訪問しています。今日のクアッド首脳会合の地ならしのためですが、モディ首相との共同声明にロシアへの非難は盛り込まれませんでした。このインドの頑なさをわかった上で東京会合をいかに成功させるか?それが課題でしたが、いかなる地域でも、とりわけインド太平洋地域では力による一方的な現状変更は許されない、という言い方によって、4カ国をまとめ、中国・ロシアを含む世界にアピール出来た、と思います。」
内田アナ「そして、モディ首相もクアッドの枠組みを評価しているようでしたね。」
風間氏「対面でのクアッド首脳会合は、まだこれが2回目です。この枠組みを継続し、定着させていくことが大切で、その意味でも小異を捨てて大同につくアプローチは有効です。特にインドはヨーロッパと東アジアを橋渡しする位置にあり、その役割は今後ますます重要になります。来年の首脳会合はオーストラリアにバトンが渡りました。第2走者の岸田総理はウクライナ問題という激震の中でしっかり役割を果たした、と言えそうです。」
内田アナ「国際社会の中で、このクアッドの枠組みは今後どのような役割を果たしていくのでしょうか?」
フジテレビ:FNN Live News α

中ロ爆撃機 日本周辺共同飛行 クアッド首脳会合牽制か

大越アナ「インド太平洋地域での強い存在感を誇示した形でのバイデン大統領。今夜、横田基地から帰国の途に着きました。一方で、一連の会談の影の主役となった中国とロシアは、日本列島を爆撃機で周回飛行して警告のメッセージを発した形となりました。日本を舞台とした今回の一連の外交イベント。インドの今後の動向は注目されますけれども、アメリカと中心とした民主主義陣営と、強権と言われる国家の対立の根深さを浮き彫りにもしました。」
テレビ朝日:報道ステーション

米国 バイデン大統領 帰国 一連の外交どう評価?

大江アナ「日本で開催されました日米首脳会談、それから4カ国、日米豪印でのクアッド首脳会合。大きな外交イベントが終わった訳なんですが、2日間のこの外交、どう振り返りますか?」
滝田洋一氏(解説キャスター)「アメリカ、本来はウクライナで手一杯なはずなんですけども、そのアメリカの袖口を引っ張って、日本がうまくアメリカをインド太平洋の問題に引き寄せてきたなあ、という感じなんですよね。その証拠に和気藹々とした、この写真が象徴的ですよね。」
大江アナ「これは昨日の様子の写真ですね。」
滝田氏「食事をしているところの写真ですよね。」
大江アナ「かなり和気藹々とした様子です。」
滝田氏「そうなんですよね。で、ポイントはやはりロシアや中国の動きを受けて、インド太平洋、そして日米の連携が深まった、ということなんだと思うんですよね。ただ気になるのは、アメリカの何回も出てきてますインフレの話なんですよね。東京でこんな話があって、バイデン大統領、近くインフレ対策として対中制裁関税を一部緩和するという風に言われているんですよね。中国側の譲歩がない内に一方的に動くというのは、ちょっとこれはせっかく積み上げた成果、台無しになる可能性もある。気になりますね。」
テレビ東京:WBS

ウクライナ情勢

ウクライナ侵攻から3か月 検索で読み解くロシアの変化

青井アナ「波紋が広がってる訳ですけれども、ロシア国内の情報って正確な情報が限られていて、その見えないなあという部分が多いと感じるんですけれども、侵攻から3ヶ月経って、国内世論には変化の兆しが出ている訳ですよね。」
田中アナ「そうですね。ここにきて、特に内部から、ロシアにとってはマイナスの情報が更に聞こえるようになってきたように感じますよね。表向きプーチン大統領の支持率は依然高いようにも見えますが、戦闘の長期化、戦死者の増加、更に経済の困窮が加われば、国民の支持が突然一気に揺らぐ可能性は排除出来ません。小さな動きでもロシア世論の動向を注視していく必要があります。」
NHK:ニュースウオッチ9

ロシアによるウクライナ侵攻から3カ月 戦火逃れ日本での“第一歩”

大越アナ「ズラタイバシュコフさん、日本語もとっても短期間に上達していて、びっくりしたんですけれども、お借りをしてきました。こちらがズラタさんが描き上げた故郷ドニプロの絵なんですよね。どうですか?」
渡辺アナ「すごく繊細なタッチで細かいなと思って、綺麗なんですけど、ちょっとやっぱり故郷を思う寂しさみたいなのも伝わってくるな、という印象です。」
小木アナ「パッと見た感じ、故郷と見ていた風景が似ているとおっしゃっていましたけど、たしかにひと目見ると、どっちなのかな?という感じもしますよね。」
大越アナ「実は故郷のドニプロは内陸の街ではあるんですけれども、大河のドニエプル川に面していて、今住んでいる港町横浜と重なるところもあるということなんですよね。渡辺さんおっしゃるように、モノトーン、白黒で描かれた絵。ズラタさん、こういうタッチで描くこと好きなんだそうですけれども、やっぱりこの暗い戦争のイメージも影響してるのかな?と、自分でも話していらっしゃいました。日本に腰を据えて、しっかりと仕事も得て、生きていきたいという風に話していましたズラタさん。私達はこれからも今後の彼女を静かに見つめていきたいという風に思っています。」
テレビ朝日:報道ステーション

ロシア ウクライナ軍事侵攻から3ヵ月 いまだ見えぬ…終結の兆し

大江アナ「ロシアがウクライナに侵攻してから3ヶ月が経った訳なんですが、ロシアに対してウクライナの周辺国が、より結束を強めているような状況ですよね。」
滝田氏「はい。何と言っても、ロシアがウクライナに侵攻した直後にウクライナのゼレンスキー大統領が私はここにいる、と言って、ウクライナをてこでも動かなかったのが大きいと思うんですよね。そのことは、その後戦局を左右してる、と言ってもいいと思うんですよね。したがって、ロシアは出口なしの状況、軍事的に陥ってると思いますね。」
大江アナ「そうした中、そのゼレンスキー大統領がアメリカの雑誌タイムで、今年の世界で最も影響力のある100人の中の1人に選ばれたんですね。」
滝田氏「そのタイム誌にバイデン大統領が、こんな紹介文を書いてるんですね。」
大江アナ「こちらです。勇気と強じんな精神を持つウクライナ国民にふさわしい大統領である、ということですね。」
滝田氏「はい。実は今回のタイム誌の100人には、この方も選ばれてる訳ですよね。」
大江アナ「侵攻した側のプーチン大統領ですね。」
滝田氏「その通りですね。そのプーチン氏に対して紹介文を書いてるのが、ロシアの反体制指導者のナワリヌイ氏なんですよね。その言いぶりもふるってますよね。」
大江アナ「世界の指導者らが“現実的取り組み“と称して、長年ロシア産石油などを輸入し、プーチン氏の権力基盤の強化に加担した。」
滝田氏「経済重視のあまり、ロシアがクリミアを併合した時やら目つぶちゃったというのは、これは本当に耳の痛い指摘だと思うんですよね。その点ではタイム誌の100人に9回も選ばれてる、例えばドイツのメルケル前首相なんですよ。まさに現実的取り組みの典型的な外交を彼女はやった、と思うんですよね。結果的にエネルギー、石油やガスのロシア依存を強めちゃった訳ですから、今回のタイム誌の100人というのは、かなりメッセージとして大きいものがあると思います。」
テレビ東京:WBS

ウクライナ ゼレンスキー大統領 単独インタビュー

山内アナ「ゼレンスキー大統領のインタビュー、日本のメディアに対しては初めてということでしたが、時折表情も穏やかな時もありましたね。」
田中アナ「そうですよね。先程、取材した藤吉記者に電話で話を聞いたんですけども、こう話していました。大統領はエネルギッシュで気さくな印象を受けた、ということなんですね。そして、この3ヶ月休んでいないことですとか、表では一切食事出来なくなったこと。更には、お嬢さんが日本好きだということも、ざっくばらんに披露してくれたということなんですよね。お嬢さんと休みが取れる日が一日も早く来ることを願います。」
NHK:ニュースウオッチ9

新型コロナ

訪日観光の実証実験ツアー 第1陣が入国

馬渕磨理子氏(経済アナリスト)
・米国3人に1人が「去年より旅行増やす」
・航空機→クルマ 旅行の移動手段変更も
・インバウンド需要喚起へ日本の魅力アピール

内田アナ「海外旅行での経験は誰にとっても特別なものです。日本の人や文化に触れて、好きになってもらうと、それは消費の喚起にも繋がるように思います。」
フジテレビ:FNN Live News α

その他

北海道知床半島沖 知床遊覧船「KAZU Ⅰ」沈没事故 曳航中に船体落下

青井アナ「国土交通省は運航会社の知床遊覧船について、観光船の事業の許可を取り消方針を決めました。これは最も重い行政処分です。会社側の言い分を聞いた上で、処分を行うことにしています。」
NHK:ニュースウオッチ9
小川アナ「経営者の立場として考えた時に、今回のような事故を繰り返さないためには、どんなことが必要だと感じていますか?」
坊垣佳奈氏(マクアケ 取締役)「同じような事態を繰り返さないためにも、様々な企業やそれを取り巻く環境で、改めて危機管理を意識することに繋げていってほしいなあと思っています。基本、競争の論理が強くなっていくと、やっぱり価格競争が起きたりとか、あとは無理なサービス提供が始まったりとかして、サービスの中身の劣化が起きてしまうんですね。なので、今回のように人命に少しでも関わるようなサービスを提供している枠組みにおいては、そういったことが起こらないように競争の論理が強くなり過ぎないような仕組み化だったり、ルール作りみたいなところもちょっと意識していくといいかなあ?と思ったりしています。」
小川アナ「危機管理が疎かにならないような仕組みづくり、ということですね。」
TBS:News23

後藤厚生労働大臣 サル痘監視に言及

山田悠史氏(マウントサイナイ大学病院 内科専門医)
・濃厚接触で感染 未知の部分も
・感染者の多くは軽症 特別な治療要さず
・流行地での野生動物との接触避けて

内田アナ「新型コロナウイルスもそうですが、無闇に恐れるのではなく、正しい知識を身につけた上で過ごしていくことが今求められているように思います。」
フジテレビ:FNN Live News α

前FRB副議長 ランダルクオールズ氏にインタビュー “米国は景気後退避けられない”

大江アナ「これだけ円高が進んでるというのは、やっぱりアメリカの景気が影響しています。」
滝田氏「もうはっきりしてますよね。アメリカの景気先行き懸念で、アメリカの長期金利が低下して、したがってドル安円高になっているという一気通貫の展開と言っていいと思います。」
大江アナ「先程もVTRでクオールズさんも、アメリカは景気後退避けられない、と言っていましたが、本当ですか?」
滝田氏「これだけインフレの圧力が高まってる訳ですから、金融引き締めの結果として、景気後退を招くというのは、やっぱり避けることは出来ない、と思いますね。」
大江アナ「ただ、その景気後退については、緩やかなマイナス成長が続くだろう、とおっしゃっていましたよね。本当に緩やかで済みそうですか?」
滝田氏「もうインフレの状況次第なんですけれども、実は金融引き締めが後手に回ったという感じが出てることが、ちょっと痛いと思うんですよね。インタビューでVTRには出てきてないんですけれども、クオールズ氏が何て言ってるのかというと、来年の初め頃には政策金利が3%程度になるだろう、と見通しを示してるんですよね。ところが、足元で消費者物価の上昇率8%台でしょ。このそういう時に、何て低めの見通しなんだろう?と思う人、多いんじゃないですか。政策金利について。」
大江アナ「ちょっと楽観的なのかなあ?という気がするんですが、でもFRBにいる方、アメリカの金融政策の舵取りをしている方というのは、世界の最高峰の専門家のはずですよね。そういう方々が、どうしてこんなに楽観的になるのかなあ?と。」
滝田氏「上手の手から水が溢れると言うか、低インフレの時代が長く続いていたんで、経済や金融というのは掌の上で十分にコントロール出来るという慢心が生じていたのかもしれませんよね。結果的に市場から見ると、後手後手じゃないですか。やっぱり相当金融の引き締めが効いてきたなと思うまでは、なかなかインフレの圧力収まらない、そういう展開に、ドツボの展開にハマる可能性もあるかもしれませんね。」
大江アナ「インフレとの戦い、長引くことになるかもしれませんね?」
滝田氏「はい、そんな感じがします。」
テレビ東京:WBS

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