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2022/11/8 皆既月食&天王星食 442年ぶりの天体ショー

2022/11/8 夜のニュース比較、文字起こし

米国 中間選挙

米国中間選挙 投票開始

山内アナ「ヒスパニックの人達も徐々に変わりつつありまして、その支持の行方というのが、今すごく選挙に大きな影響を与えることになっているんですね。」
田中アナ「その通りなんですね。ヒスパニックの政治的な動向が重要なのは、移民国家のアメリカで人口の構成を変えていく大きな要因になっているからなんですね。そして、こちらなんですけども、アメリカの人口の割合、統計で見るだけでも、この50年で4倍以上に増えてるんですね。ヒスパニック系の人口が全人口の20%近くを占めるようになっているんです。今ではアフリカ系住民、黒人よりも多くなっているんです。ネバダ州のように選挙の度に勝利する政党が変わるところでは、少しでも票を集めていくことが政党の死活問題となっているんです。このヒスパニックの有権者は移民政策や経済政策などから、従来は民主党を支持する傾向が強いと言われてきたんです。しかし、その支持がじわじわと共和党に移れば、ヒスパニックの中でも今後は政治的な対立は深まる可能性もあり、ここでも厳しい対立が和らぐ兆しは見えないのが現状なんです。」
青井アナ「前半で見ました選挙活動への向き合い方ですとか、今見た人口構成の変化など、アメリカが今大きなうねりに直面しているのが分かりましたが、まさにその中で今回投票が行われているということですね。」
田中アナ「さまざまな変化、激動に直面してきたアメリカなんですが、これまでは意見の違いがあっても議論や話し合いを通して難局を乗り越えて来ました。分断という言葉ばかり何度も耳にするんですけども、アメリカの人達が大切にしてきた話し合いを行うことや、合意や妥協を探る動きを少しでも取り戻せるのか?それとも、あたかも2つの国が存在するような今の状況が進行してしまうのか?しっかりと見ていきたいと思います。開票は日本時間の明日午前に始まります。明日は開票結果を分析しながら、この先のアメリカの政治、外交の行方について考えていきたいと思います。」
NHK:ニュースウオッチ9
小木アナ「やっぱり来週の出馬宣言も匂わせましたトランプ前大統領が関心の的というところなんでしょうか?」
大越アナ「そうですね。ここにきて、まさにそれを実感します。メディアもトランプ前大統領の動向を必死に追いかけています。実は、今ありましたように15日に2024年の大統領選挙に立候補するということを示唆していたんですけれども、実は昨日もちょっとした悶着がありました。トランプ前大統領、昨日の夜に正式に立候補表明をするという観測が流れたんです。これに対して、むしろ共和党の方が慌てたようです。と言いますのは、中間選挙の日の前日に立候補表明をすれば、それによって民主党サイドが活気付く。そして、民主党支持者達が一生懸命投票所に足を運ぶ。そうすると、接戦区で共和党の候補が敗色濃厚になってしまうということで、むしろ慌てて周囲がそれを押し留めた。そんな話も流れました。トランプさん、相変わらずのお騒がせと言っていい存在だという風に思います。」
小木アナ「トランプ氏にやっぱりと言いますか、注目が集まっていく中で、一方のバイデン政権、民主党の情勢というのはどうなんでしょうか?」
大越アナ「そうですね、一言で言うと、やはり厳しいというところですね。各紙の世論調査は民主党劣勢にあるということを伝えています。やはり何と言っても、その原因は記録的な物価高騰です。元はと言えば、ウクライナの危機から発した問題ですので、どの大統領がこれに対処したとしても難しいという風に思いますけれども、やはりそこは批判は与党が一心に引き受ける。これはある種の中間選挙の宿命と言って良いと思います。」
テレビ朝日:報道ステーション

米国中間選挙 米国ニューヨーク “リトル・オデッサ”の苦悩

小木アナ「ウクライナの支援ということになると、街の人々の受け止めというのも、ちょっと複雑なものがあるようですね。」
大越アナ「たしかにそうですね。VTRにもありましたように、この街にはたくさんのウクライナからの避難民が来ています。この街全体がある種のシェルターのようになってるんですね。ロシアの出身者も、あるいはウクライナの出身者も、今回のプーチン大統領の行動というのは酷い、と。それに対する強い不満、批判の声は共通しています。しかし一方で、これまで通りアメリカがウクライナに対する巨額の支援を続けるべきかどうか?と言いますと、やはりそうすべきだという多くの声がある一方で、いやいや、もういつまでもそんな続けるものじゃない、大事なのは国民の生活・暮らしを守る経済対策だという声も、このリトル・オデッサですら聞かれるんですね。今回の中間選挙、経済問題だけではなくて、例えば人口中絶の是非といった問題も争点にはなっています。しかし、多くの争点が物価高への悲鳴にかき消されているような、そんな印象を持ちます。」
小木アナ「昨日はテキサスからの報告でした。旺盛なアメリカのパワーが、まだまだ健在だというようなリポートだったと思いますけれども、NYに移って来て、どうですか?この印象は変わりますか?」
大越アナ「そうですね、アメリカのパワーは健在であるという、その印象はテキサスからこちらに来ても変わりません。昨日の夜、中心部のマンハッタンを車で通りましたけれども、街は本当に大賑わいでコロナ禍を完全に脱してるのではないか?という風にも思いました。このアメリカは元々移民の国です。人種を巡る問題は色々ありますけれども、ある種の多様性というのをバネにして疾走してきた国なんですね。ただ、この記録的な物価高というのは、アメリカの人々の生活を揺るがしています。そして、中国が台頭して、かつてアメリカ一強とか言われたことが遠い昔のように感じられる。アメリカ自体が一つの岐路に立っているのだと思います。そして、今回の中間選挙で民主党が敗北するということになりますと、バイデン政権は求心力を失って、もうレームダック化が始まるという風にも指摘されています。この中間選挙、不安要素をこれでもかというくらいたくさん抱えるこの世界の行方にとっても大きな影響を与えそうです。」
テレビ朝日:報道ステーション

政治

岸田首相 旧統一教会の被害者救済 今国会への新法案提出視野に最大限努力

山内アナ「旧統一教会の問題を巡っては、今日文部科学省の専門家会議で、宗教法人法に基づく質問権を行使する際の基準がまとめられました。宗教法人に所属する人が法令違反を繰り返しているケースなどを対象にする、としています。」
青井アナ「今日の議論で委員からは、信教の自由と公共の福祉とのバランスが重要といった意見が出されたとのことです。慎重に議論を尽くしてほしいです。」
NHK:ニュースウオッチ9

国際

米国 政策金利以上の引き締めに

大江アナ「これは金融引き締めの効果が実際の金利水準よりも強く出ているということですか?」
滝田洋一氏(解説キャスター)「全くその通りですよ。これはグラフ、青い方は実際の政策金利なんですよね。9月末時点で3.0〜3.25%ですね。一方で、紫の方は金融環境を加味した、要するに政策金利の理論値なんですけど、これは今回発表された数値、5.25%ということになる訳ですよね。実際よりも2%ポイントも高めだったのが実感だった訳ですよね。風呂の湯加減は温度計よりも遥かに熱かった、こういうことです。」
大江アナ「なんでこんなに差が出てきたんですか?」
滝田氏「FRB、今利上げ、金利を上げてるんですけど、それと一緒に国債などを売却している訳ですよね。これを量的引き締めと言いますけれど、それがかなり効いてるんですよね。あとは銀行が融資貸し出しの条件をかなりキツくしてるということも影響してると思います。」
大江アナ「ここまで引き締めの効果が出てるということは、もう利上げは十分ということなんですか?」
滝田氏「そういうメッセージも視野の中に入ってくるんじゃないかと思うんですね。実際にサンフランシスコ連銀総裁にデイリーさんという方いるんですけども、10月の時点でこう言ってるんですよね。利上げのペースを緩める時期が近づいている可能性がある、とこういう風に言ってる訳ですよ。これは着地点を探ってる訳です。サンフランシスコ連銀と言うと、一人重要人物がOGなんですよね。イエレン財務長官なんですよね。」
大江アナ「元々イエレン総裁でしたね、サンフランシスコの。」
滝田氏「ということは、イエレン財務長官が、やはり利上げの着地点ということを視野に入れている、胸の内に入れているということも、このグラフは指し示しているような感じがします。」
テレビ東京:WBS

ルノー 中国企業と新会社 日産自動車参加せず 資本関係の見直しに影響は

大江アナ「大きなニュース入ってきましたね。ルノーがエンジン部門とEV部門、2つの新会社を立ち上げるということなんですが、やっぱり気になるのは中国の吉利グループと設立するというエンジン部門の合弁会社についてですよね。中国の企業とルノーが手を組むことで、今後ルノーと日産の関係がどうなっていくか?ですね。」
滝田氏「まず日産としては非常に面白くないと思いますよね。というのは、エンジン部門の新会社ですけれども、中国の吉利が加わる訳なんですけれども、日産として心配しますのは、今ありました通り、要するに例えばハイブリッドの技術や、更には電気自動車に関する機微情報を抜き取られかねないんじゃないか?という心配が非常に強い訳ですよね。その懸念は僕は大変ごもっともだと思うんですよ。」
大江アナ「そうですよね。そして、エンジン部門の新会社、どういうところに供給をすることになるか?と言いますと、もちろんルノーと吉利もそうですし、吉利グループ傘下のスウェーデンのボルボ・カーですとか、あとは日産、三菱自動車。こういうところになるようですね。」
滝田氏「はい。ヨーロッパ進出に今非常に力をいれている吉利としては、笑いが止まらない展開だと思うんですよね。一方、このルノーなんですけれども、どういう状況にあるか?と言うと、ロシアからの撤退で大変な損失を出して、屋台骨が揺らいでいる訳なんですよね。ということで、吉利の資本が喉から手が出るほど欲しかったということで、非常にこうはっきり言って甘い条件が設定されたという風に見ていいんじゃないでしょうか。」
大江アナ「一方、右側にありますEVの新会社について見てみますと、ルノーはクアルコムからの出資を発表していますよね。Googleとの連携も視野に入れているようだということですね。」
滝田氏「はい。これ一種、撒き餌みたいな感じですよね。アメリカのIT大手を引き込むことによって、言わば中国一辺倒ではないことをアピールしたいんだと思うんですよね。その結果として、日産に対して、このEVの新会社に対して出資を促している。こういう構図が見て取れると思います。」
大江アナ「ただ、この日産とルノーとの関係というのは資本関係の見直し。そういう課題がある訳ですよね。」
滝田氏「そう。今出てきた、これが一番重要なんですよね。ルノーは日産の43%の株を持っているのを15%に下げるという、これ大変な課題なんですけれども、言わばそれをちらつかせることによって、これまたやっぱりEVの新会社に対する日産の出資を促す、と。ルノーの戦略は、そんなところにあるように見て取れますね。」
大江アナ「交渉でどちらが優位に立つのか?わからなくなってきた感じですね。」
滝田氏「非常に注目されるところですね。」
テレビ東京:WBS

その他

三菱商事 2022年度最終利益見通し 商社初の1兆円台

馬渕磨理子氏(経済アナリスト)
・実力値の純利益予想6500億円に据え置き
・求められる成長戦略 資源以外で稼ぐ力を
・代わる投資先は資源 脱炭素へ太陽のスタンス

三田アナ「外的な環境が激しく変わる世の中において、消費者は常に試される立場ではありますけれども、大変革の波に消費者はどう対応していくのか?各社の戦略が問われることになりそうです。」
フジテレビ:FNN Live News α

<αism~イノベーション2.0~>コミュニティで“ひらめき協業”するラボ空間

長内厚氏(早稲田大学ビジネススクール教授)
・イノベーション=新しい組み合わせのアイデア
・これまでにない製品と市場 利益の創出を
・不動産業のイノベーション=企業マッチング

三田アナ「今はテクノロジーの進化と共に様々な新しいサービスが誕生していますが、協業を通してその変革が加速していくことを期待したいと思いますし、またその拠点となるのか?注目です。」
フジテレビ:FNN Live News α

日本 実質賃金6ヶ月連続マイナス 世界と比べてみると…

大江アナ「日本の賃金ですが、物価変動の影響を差し引いた実質で見てみますと−1.3%ということでした。驚いたのはアメリカ、実質で−3.5%なんですね。」
滝田氏「やはりアメリカの場合、インフレ率が8%台になっているのが本当にキツイんですよね。日本の場合、賃上げを進めれば、マイナスが解消できるという、あと一歩のところに来ている訳ですけれども、アメリカはやっぱりしばらく沈みっぱなしの状況が続くという風に見ていいんじゃないでしょうかね。」
大江アナ「これがまさにバイデン政権苦戦の原因になっているということですよね。」
滝田氏「もう本当に賃金と物価というのは、本当に正直です。イデオロギーじゃないですよね、政治はそういう意味で。」
大江アナ「インフレをどう抑えるか?まだまだ苦戦が続きそうです。」
テレビ東京:WBS

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