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住処をキメる その1

住処を求めて

移住地を決めた後、次は住処探し。東京に帰宅し間もなく、お世話になった担当の方から連絡が。「この間話した物件の家主さんと連絡がついてね。ただ、知人に貸すことに決めてしまったようで。。すみません」との事。

そうすよね、そんな上手いこと事が運ばないよな。。なんて思っていたら
「何だか遊びにくるならいいみたい。でも家は貸せないということだから判断は任せるよ。とりあえず連絡先教えるから行くようだったら家主さんに直接連絡してみてー」

おお、どうしようw貸りれないなら会ってもなぁ、でもコネクションは出来るかもしれないから会うだけ会ってみようかと思い勇気を出して電話してみました。
情報によると週末だけ家は使っていて普段はご夫婦で施設に住んでいるとの事。
とりあえず、住処を探している旨を伝えると

「ごめんなさい、友人に貸すことが先日決まってしまってね、ただせっかくなんで今度こちらに来たとき教えてください。家に居るようにしますから遊びに来てください」

見ず知らずの都会人になんてフラットな対応なんだろう。。遠慮知らずな私は「じゃあ伺わせていただきます!」なんて勢いで言ってしまいました。

役場の方に連絡すると、他にも空き家がいくつかあるから紹介するので、そのついでに寄っていきましょうと話がまとまりました。

空き家はハードルが高い

2回目の岡山下見へ。仕事の都合もあり1ヶ月くらい間が開いてしまいました。
また来たな!って思いながら役場の担当の方にご挨拶。今回は空き家対策委員のおじさんも一緒に空き家をまわることに。

とりあえず空き家を5件ほどまわりました。が、現実を知ることに。以下はだいたいの空き家に当てはまります。

・床は沈む
・玄関開閉自由
・荷物は放置
・仏壇、神棚、遺影も放置
・虫の死骸がある
・家のなかに草が生えているw

家って人が住まないとあっという間に朽ちていくんです。不思議ですよね、人が住んで始めて生きるのだと空き家を見ると本当に思います。
中には空き巣に入られた家もありましたね。。

そんなこんなで自分の考えは甘かった!なんて打ちのめされながら、約束の家主さんの家へ。

思いがけない提案

家に着くと目に付いたのは手入れされていない伸び放題の庭と荷物がごった返した納屋。はい、慣れましたw
でも家の外観は漆喰で塗られたナマコ壁で立派な古民家。玄関から声をかけると中から老夫婦が迎えてくれました。挨拶を済ませ、居間にお邪魔し部屋を見させていただきました。

床はたわむものの、今まで見たなかで1番素敵な家でした。後に集落の方からこの家はこの辺で1番ええ家じゃ!なんて言われるくらい。

どこか懐かしく感じたのは宮城にある祖父母の家に造りがそっくりで、親しみを勝手に感じていました。ここに住みたい。そう思ってしまったのです。

家主さん「今日泊まっていきますか?」

私「え?いいんですか?」

家主さん「いいですよ、泊まるなら一緒にご飯食べましょう」

私「はい、ではよろしくお願いいたします!」

遠慮を知らない私は2つ返事でお言葉に甘えました。(女性の方はこういう時は慎重になった方がよろしいかと思います。)
1泊1000円のお試し暮らし住宅に泊まる予定だったのですが、急遽変更。
同行してくれた役場の方達は「仕事あるんで。。」と帰ってしまいました。

時間はまだ昼過ぎ、さてご夫婦とこれからどうしよう。。

つづく

サポートありがとうございます。実際に田舎暮らしを見てみたい、体験してみたい方がいましたら遊びに来てください。出来る限り相談も乗ります。