古民家のカベ その1
引っ越しまでの道のり
岡山の移住相談会に行って引っ越しが決まるまで約半年。怒濤の日々が過ぎていきました。
二人目の子供が産まれ子育てのなか、退職、失業保険の手続き、嫁の免許取得、荷物整理、引っ越し準備、親への移住報告、友達と仕事仲間に挨拶などなど。。
いざ東京を離れるとなると寂しい感じもしましたが、またな東京!と都会からおさらばしたのでした。
引っ越し日は、すぐには住めないだろうという事で町が管理しているお試し暮らし住宅(1泊千円)に泊まらせてもらうことにしました。
嫁とサポートで母にも来てもらい、2人は3歳と0歳の子供の世話役、その間に自分がひたすら古民家の掃除と荷物整理をしたのですが。終わらない。。掃除が。
家主さんの荷物、埃、カビ、ゴミ、ネズミと虫の死骸、、戦いですwもう引くに引けないのでやるしかないのです。
ゴミ袋も数十枚使いながらやりつつも、結局1日では到底片付かずお試し暮らし住宅に1週間お世話になるのでした。1週間泊まっても七千円は本当に助かりました。ありがとうお試し暮らし住宅!
1週間後、何とか寝れるだろうと古民家に家族と移動し、こうして新しい生活がスタートしました。
古民家のカベ
古民家のカベというとハードルが高い、というのもあるのですが、実際のところカベに穴、カベが崩れているんですよねw
古民家は土壁といって、竹で編み込まれた小舞下地、その下地に藁とスサを混ぜた土を塗り、その上に漆喰で仕上げるという壁で作られています。
細かく言うと6工程くらいあり、かなり手間がかかっているのですが、何せ約150年経っている古民家なので壁も壊れますよね。。
壁に限らず床がダワダワしたり、家の多少の傾きにより襖が開かない、鍵なんてない、などなど直すところがたくさんあります。
業者に頼めば早いけど、自分で出来ることは自分で直そうと思っていたので、見方を変えれば古民家はやりがいがある家になります。根っからのDIY好きにはいいかもしれません。
また、自分で直すと経験値がグッと上がり家の構造もわかって家に対して愛着も湧きます。
すべて自分でとは思っていません。頼れるところは頼って、自分で出来そうだなと思ったところは自分でやる。無理しすぎると心が折れますw。
気分がノッテるときにやって、ノらないときはやらない位で良いんです。
そうして、4年目になりますがのんびりし過ぎてまだまだ片付けと直すところいっぱいですw
移住で古民家の住まいを考えている方は気負い過ぎないように、せっかくの田舎暮らし、気長に気楽にいきましょう!
頼れる達人
頼るといっても何に頼るか、ネットでググればDIY情報は山ほどあるし、この時代情報に困ることはないですよね。私も畳をフローリングにするやり方などはYoutubeとDIY本を見てやりました。
でもせっかく田舎に来たら、ご近所さんに遠慮せず聞いてみてください。きっと親身になってくれる方がいるはず。
田舎には何かしらに長けた達人が必ずいます。
これは都会でずっと住んでいたら分からなかったことですが、大工、百姓、何でも自分でやっちゃう精神が強いのでしょうか、作れるものは作る、壊れたら買うではなく壊れたら直して使う。というのを意識せずともやられている人が田舎には多い気がします。
考え方とか古いなあと思うことはありますが、思想云々は抜きにして学ぶことが多いです。田舎で高齢化が進むなか、若い世代に継いで繋いでいく。
田舎に移住したら達人に出会い、教えてもらうことはそれこそ自然の摂理なのかもしれません。
私は37歳ですが田舎では若いなあと言われます(笑)よくセカンドライフで田舎暮らし。ってテレビでもよくやってますが、むしろ若い時から田舎暮らししていた方が良いなと思います。
そもそも定年なんて幻想ですからね、老後は、、なんて思ってたらもう遅いですし、今やりたい、したい感情に素直になることが大事。
サーファーってサーフィン好きすぎて海の近くに住みますよね、本当そういう人達最高だなあって思います。
出来る限りの自給や、これから生きていくためのスキルを学びたいと思って田舎にきた自分は、田舎の達人たちによってノウハウをタダで分け与えてもらっています。ありがたいことです。
本当、近所のじいちゃんばあちゃん全員リスペクト!
つづく
サポートありがとうございます。実際に田舎暮らしを見てみたい、体験してみたい方がいましたら遊びに来てください。出来る限り相談も乗ります。