息子が少年野球チームに入ったら人生変わった VOL:7 たかが少年野球、されど少年野球
北千住駅から徒歩1分。繁華街に入ってすぐの場所にある「千住の永見」という居酒屋で、小学校から高校まで同級生だったAと待ち合わせた。学生時代にラグビーをしていた男で、今は新聞社の運動部に所属してプロ、アマを問わずにスポーツの記事を書いていた。2人の勤務先と自宅を考慮し、ともに電車1本で帰れる北千住を選んだのだった。
おとなしく目立たない私は、いつもクラスの中心にいるAと2人になることに緊張した。だが、かれは相手によって態度を変えるような男ではなかった。初めて一緒に帰ったときに