徒然なるままに
前略 2015.9.6
赤い風船に託してみようと思いましたが、、それがあなたに届くまでに風船が、あなたの気持ちが、しぼんでしまうと思われるのでやめておきます。
ただ私も無駄に書きたくなっただけです。
今日は夕方図書館に行きました。駅前の新しい図書館です。
本棚にある本をふと手に、、、とりたいところですが、今の私にそれほどの余裕はなく、むしろ本を読む余裕すらどこからきているのかわかりませんが、くすぶる学生の本をくすぶっている学生が予約するのです。予約は便利です。
よくわからない、たくさんの本棚の間をそれぞれの椅子に座る人たちに気をつけながら歩く、というのはどうも苦手です。
テキストを開くはずが、たった今借りた本を開いていることに少し違和感を覚えましたが、今机に向かってこの手紙を書いていることに比べれば、特に問題はないことのように思えます。
その帰り、一瞬、猫バスらしきものを見たかと思いきや、この正体は南千里駅に到着する阪急電車でした。
少し高いところを走っているので、見上げた夜の電車はとてもきれいでした。この電車は、梅田に向かって今日も走っているのですが、問題はこの電車がどこから来たのかということです。正解は北千里駅です。ご存知でしょうか。
そう、全国で初めて自動改札機が設置された駅です。あなたが、あの3枚のもの切符を同時に処理できる自動改札機に勝る日が来るまではぜひとも覚えてもらいたいものです。
言い忘れていましたが、私は大阪の北のほうに住んでいます。大したことはありません。“不便”で“住みやすい街”です。“品がある”と言っていただいても問題ありません。近く駅には、どうも人が多すぎる大学があり、学生に出くわすと学生であることから逃げたくなります。
そんな私は、生まれてこのかた大阪から出たことがなく、小中高大ずっと大阪。今も大阪の大学に電車で通う、なんとも閉鎖的な人生の持ち主であります。
その分頭の中では、羽ばたいておきますね。
最近では東京に進出し、ディズニーランドの年パス保持者になるというプランまで浮上してきましたが、まだハリポタに進出していないというハンデは大きいです。先にそちらを処理すべきか否か。
そんなことを考えながら伊丹空港から飛び立つ飛行機を日々眺めています。
いつか私は大阪を抜け出せるのでしょうか?
私の部屋からの景色は素晴らしいです。梅田のスカイビルもハルカスも見えます(大阪にいらした際は是非行ってみてください。)下を覗くと本当に体が震えるので、生きているのだなと思います。
このベンランダの最初の思い出は、、、いや最近の思い出は淀川花火です。プロジェクションマッピングのごとくぽっと、花火が現れたので、あわてて眼鏡を探しハーゲンダッツを手にベランダで鑑賞。もちろん両親と。すごく素敵な夜でした。琵琶湖花火には、勝らずとも時間と費用を考慮すればお得感はすごい。
3年も損をしていました。今年の花火はご覧になりましたか。今年の夏はどこにもいかず、もう昨年の花火を今年の夏のそれと一緒にしてしまいそうです。夏は何回もあって大変。
海には行きましたか?泳ぎたい。私は25mプールで平泳ぎをしたい。ただ、ひたすらに。そんな気分です。ああ、小学生に戻りたい。ああ、臨海学習よ、、、そんな私はビッグベイビーでありつつ、中学生の頃より今の身長と体重を維持しているのですが、最近なぜか義姉がよく「痩せたねー」と言ってきます。
確かに若干の変動はありますが、これも圧倒的に綺麗な義姉の嫌味にしか聞こえません。私は本当に痩せたのでしょうか?
私は姑に向いているようです。
これは嫁になれる前提の言葉ですが、まず姑に向いていることを考えるとどうも嫁には向いてなさそうです。だからと言ってはなんですが、今でも両親とよく3人で出かけます。(このうち誰かが余命半年だと思われていないかそわそわしながら歩きます。みんな元気です。)
私の大いなる悲観は未だに悲観のままであります。ちょっとばかりの楽観に支えられながら。
昔の自分の方がいろんなことを考えていた気がします。
学生生活はこんなものなのでしょうか?
“寝ておけ”という言葉に救われました。
そして、
“YESTERDAY I WAS A DOG
…TODAY I AM A DOG…”
というスヌーピーの言葉の意味がようやくわかりました。
私のわがままに
“やむを得ぬ”
と笑顔で付き合っていただけたら幸いです。
物語の中のストーカーに同情しつつ、どうしてもこうも気持ちというものはすれ違うのでしょうか。だからもう1人で音楽を聞いて妄想にふけるのみです。
いつかは来るのです。楽しい明日が。
でも、もう二度と来ない楽しい昨日は戻ってきません。
なんて日だ。
小学生の時にウォークマンを手に入れて以来、今ではもう流行っていないらしいものですが、私には愛と雪の次ぐらい友達です。
なのにもう自転車に一緒に乗れないなんて。
ルールは嫌いです。そんな法律なんてくそくらえ。
、、、嘘です。ルールブックがないと困ります。いたずらは苦手です。いつも良心を痛めるのは自分です。やめておきましょう。
今の私の味方はg(重力)とP(ポケット六法)だけです。
研究は順調ですか。クラゲの研究との相違を教えてください。
もしあなたの修論のテーマがナノバブルに関するものでないなら、私にはうまく理解できないと思いますが、聞く元気ならあります。
梅田を歩いているといろんな人がいます。というか人しかいません。
だからいろんな人を思い出します。三十三間堂では思いもつかなかった人が出てきます。面白い。似ている人は少なくても、似ている人はいるのです。
でももちろん、会いたい人はいつもそこにはいません。
私はずっとここにいるのに、どこか遠くに飛ばされてしまった気分です。
むしろ海が見えるところに飛ばされた方がいいのに。
重力を味方につけているから飛ばされないのです。
そういえば、五山の送り火を逃し続けてここまできました。
伊吹山より赤い風船を飛ばすということでよろしいでしょうか。
草々頓首
迷える子羊 キキ
名古屋といえば 伊吹さん
PS 御察しの通り、恋文の技術を楽しく読ませていただきました。書簡形式の小説って初めて。森見登美彦さんに感謝です。守田節。教訓を求めるなっ!伊吹さんにもついでに感謝申し上げます。長々とお邪魔いたしました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?